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昨日、神になりました  作者: ルボックス
第1章
2/5

神様2日目:試しに人を呼んでみた

ギリギリ2日以内の更新!

「気を付けー、れいー」


「「「さよーならー」」」


そんな間の抜けた声とともに、みんな帰って行く。

それもそのはず、今の気温は37度。

部活でなければ普通行くことの無い学校に私達は来ているのだから。


その理由はーー

心華(しんか)?何ぼーっとしてんの?分かった、暑さにやられた?脳ミソ溶けちゃった?あはは、(みのる)もおなじー。」


…その理由はーー

「おーい、しーんーかー!え?まさか…マジか心華まさか反省しちゃってる?てるてる?いやー、気にしなくていいよ、赤点なんて。どーせ人生まだまだ長いんだからさー。」


ーーそう、赤点を取った人限定の補習だ。

「稔さ、テスト勉強なんかやってる余裕あったらもっと人生を楽しく行きたいしー、あとー、」


「うるさい、今自分語りしてる途中。」


「おおお?心華が喋ったー!」


「私だって喋るわよ。


第一、あなた私が人間だってこと分かって…ッ!」


【プログラム開始】


視界が歪んでいく…

太陽の光を存分に跳ね返していたアスファルトは消え、入れ替わるように紫色の幾何学模様が回っている…

頭が…脳が痛い…!

頭の中が掻き混ぜられてる…

痛い痛いいた…


「凄い!ねぇ凄いよ心華!!

これってあれでしょ!異世界転移!」


「…えっと、あなた、痛くないの?」


「痛いね!あ!わかった、これってもしかして異世界転生!?」


「死ぬの!?私死ぬの!?」


「落ち着いて心華!向こうで美人に生まれ変われるから!」


「それを聞いてどうやって落ち着けって!?」


「あ、嘘!心華は元々美人さんだから!」


「そこじゃない!」




   〜〜5分後~〜


「大体ね!あなたは頭も良くないのに毎日毎日うるさいのよ!」


「言ったなー!頭が悪いとか補習受けた人に言われたくないしー」


「私は!こんな子供騙し受ける気にならなかっただけで!」


「わかるわかる、めんどいもんねー」


「だーかーらー!」




   〜〜1時間後〜〜


「さっきは悪かったわ。」


「ほえ?なんで?」


「ほら、私が補習を受けたのは紛れもない事実だから。」


「あーね!いやいやそんなことで謝んないで良いよ!」


「優しいのね、あなた。」


「え、ま?あざますー!」




   ~〜3時間後~〜


「「……Zzzz……Zzzz…」」




   〜〜5時間後〜〜


「お、心華おはよー。」


「おはようございます。…寝てしまいましたね。」


「だねー!…ねぇねぇ心華、向こうに信号見えるじゃん。」


「ありますね。」


「そこ曲がったとこにさ、美味しーいタピオカの店があるんだ!」


「…食べに行こうと?」


「そう!いや、だってさ、普通に考えてこんなのただのイタズラでしょ。」


「え、いや……言われてみればその通りかもしれないですね。頭痛…いえ、これもガスを使えば出来ますし。そもそも今現在頭痛がないことは、ガスが切れたことの証左かもしれない。」


「あーね。まぁそう言うことで!いこいこ!」


「仕方ないですね。」





【転移の準備が完了しました。転移を開始します】


「はぁ、はぁ…。よし。


ようこそおいでなされた!いや、まぁ呼んだの私だけど。急なことで驚いた?そうよね。その反応が普通よ。まぁ、最初は黙っててもいいから私の話を聞いてちょう……あれ、どこにいる?



え?え、マジどこ?」



彼女は知らない。魔法陣形成の長さを。

彼女は知らない。学生2人が待ちきれなかった事を。

彼女は知らない…



「ルボックスー!!!お前初仕事で大ぽかしたな!?」


「ううううウラノス様!?」


「そうだ、私がウラノスだ。お前の上位神に当たるな!」


「いや、これは事故でして…」


「言い訳無用!今まで初仕事でミスをしてきた人は多々見てきた。だが、お前のように召喚すら上手くいかなかったやつなんぞ初めて見たわ!これだから子供は…」


「しょ、召喚は確かにできたはずなんですー…」


「まだ言い訳するか!」


「ひイイ!?ごめんなさーい!!!」

ウラノス▷▶︎▷▶︎ギリシャ神話の天空神。子供が嫌いで、クロノスって神に怒られたことがある

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