24話
文を書くのは苦手ですが暖かい目で見てもらえるとありがたいです。
「今回は助けてくれてありがとうございました」
「別にいいんだぞ!」
ダララン遺跡からの帰路の途中、色々感謝された。
冒険者ギルドに着き、四つ角のオーガの報告をする。
「え、四つ角のオーガですか!? ギルドマスターを呼んできます!」
受付のお姉さんは慌てた様子で奥に行ってしまう。
なんか前にも見た光景だな。
ゴブリンキングを討伐した時のことを思い出していると、奥からギルドマスターが出てくる。
「お前らか、四つ角のオーガを倒したというのは」
「そうだぞ?」
ギルドマスターの顔に浮かぶ感情は疑い。俺らが倒したのかを疑っているな。
そんなことに気づかないアルファはギルドマスターと会話を続ける。
「本当にお前らが倒したのか? 今日登録したような小娘と、その手伝いに来た小娘に」
「我は小娘ではないぞ?」
アルファは何が言いたいのか分かってないのか首を傾げている。
こうなるのは予想済みだ。
俺は黙って冒険者カードをギルドマスターに見せる。
「お前のランクなんてたかが知れているがな─────Aランク!?!?」
「これでも、私達が倒したことを疑いますか?」
俺のランクと名前を確認したギルドマスターは先程とは売って変わった態度をする。
「いや、疑ってた訳じゃないですよ? ただ、本当に倒したのかなーって思っただけで」
「それを疑うって言うんだぞ?」
やっと事態を理解したアルファがギルドマスターにニヤニヤしながら詰め寄る。
ギルドマスターはタジタジになり、グヌヌとか呻いた後頭を下げる。
「報酬を上乗せするので勘弁してください」
「はい、それなら許します!」
四つ角のオーガの討伐報酬にアルファがDランク冒険者になった。
あと、お金もたんまり貰えた。
「なんであの娘達に怯えてたんですか?」
俺は冒険者ギルドセイクリッド王都支部のギルドマスターをしているアーノだ。
ギルドの仕事も終わり、副官のリヒトと一緒に飲んでいる時、リヒトからそんな質問が飛んだ。
「あの娘の一人、セリスはAランク冒険者で公爵令嬢なんだよ」
「え、公爵令嬢!?」
普通は考えられない。貴族様が冒険者に登録してAランクまで駆け上がるとは。
貴族様は冒険者を嫌っている人がほとんどだ。
公爵様ともなればその節も強いだろう。
「では、セリスさんはコネを使ってランクを上げたんですか?」
そう思うのも当然だろう。貴族様が面倒なランク上げなんてする訳ないと。
「いや、セリスに関しては違う。あいつは貴族ということを隠してランク上げをした」
それに、とリヒトに言い続ける。
「信じられるか? 齢一二の女の子が登録初日にゴブリンの集落を壊滅させ、ゴブリンキングをも討伐したと」
「な!?」
リヒトは衝撃を受けたのかその場で固まる。
「い、いやー、優秀な仲間がいたんですね?」
「セリスはずっとソロだ」
二人揃って沈黙する。
その沈黙を破るように二人で酒を煽る。
「プハーッ! だから実力的にも権力的にも変な印象を持たれる訳にはいかねえんだよ」
「た、確かに理解しました」
そこまで説明されればリヒトもセリスの異常性と、重要性は理解できた。
「それにしても恐ろしいですね。一六歳の少女がそれほどの実力を持っているとは」
「それは同意だな」
そうして、男達の夜はまだまだ続く。
「昨日は楽しかったぞ、セリス!」
「それならよかったです」
二人で昨日の出来事について語っていると、レティリア嬢が羨ましそうに言う。
「私はそこまで戦闘力がある訳ではないので羨ましいです」
「ボクも正直興味深いと思ってるよ?」
出たよ王子、いつもいいタイミングで話にはいってくるよね。
「そんなに嫌そうな顔をしないでくれよ」
「え、顔に出てましたか?」
気をつけないと、と認識を改めていると殿下は渋い顔をする。
「ん? どうしました?」
「いや、なんでもないよ」
ならいいんだけどね。その様子を眺めているアルファは心底面白そうに笑っている。
「ハハハッ! あのセリスにも苦手なものがあったとはな!」
俺のこと、化け物かなにかと勘違いしてない?
「私にだって嫌いなことくらいありますよ!」
必死に反論するが、なんか化け物見たいに思われてたのは納得いかん。
レティリア嬢やティオナまでもがその認識だったのは何かショックだ。
「今日の放課後も行くのか?」
「はい、行きましょうね!」
「私も行きます!」
え、レティリア嬢も来るの? まあ、いい訓練になるか。
危険になったら俺らで助ければいいか。
そう思い強く反対はしなかった。
見ていただきありがとうございます。面白いとおもったらまた見てもらえると嬉しいです




