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1話

文を書くのは苦手ですが暖かい目で見てもらえるとありがたいです。

「なんじゃこれー!?!?」


姿見に写っている可愛らしい女の子が叫ぶ。


どうやら俺は女の子、しかも妹がハマっていた乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったようだ。



■ ■ ■



俺は水川清修(みずかわせいしゅう)普通の高校生だ。


彼女はいないけど、友達はそこそこいる。


「お兄ちゃん、早くご飯食べないと遅刻しちゃうよー?」


我が家は父親がいない、俺と妹の梨花を母さんが女手一つで育ててくれている。


「行ってきます」


梨花と俺は同じ高校に通っていて、毎日一緒に登下校している。


兄妹仲が良く、周りからはシスコンとか言われる。


梨花は最近乙女ゲームにハマっており、一緒に攻略をしたりもしている。


まあ、男の俺がやってもって最初は思っていたがやってみると案外面白いものだ。


俺達が通る通学路は歩道が狭く、二人で並んで歩くとかなり窮屈だ。


車通りも多く個人的にはもう少し歩道を広くして欲しいものだ。


今日もいつもと変わらない、通学の風景。


平和そのもの。


でもその時は突然やってきた。


「! 梨花、危ない!!」


信号が青に変わり梨花が渡っていたその時、明らかにスピード違反している大型トラックが突っ込んできたのだ。


俺はとっさに梨花を突き飛ばし、梨花の身代わりとなってトラックに跳ねられた。


ああ、これは死ぬだろうな。そんなことを呆然と考えながら、すごい衝撃とともに俺の意識はここで途絶える。



■ ■ ■



「はっ・・・!!」


途絶えていた意識が回復する。


もう死んだと思ったけど、どうやら俺は生き延びたようだな。


「ここは、病院・・・・・・か?」


部屋を見渡す。でも内装というか家具が病院、いや日本とはかけ離れたものばかりだった。


「何だこの部屋は?」


部屋だけではない。呟いた時の声に違和感を覚えた。


そして、部屋にあった姿見に写ったその姿に俺は驚愕する。



〜ここで、冒頭に戻る。



「なんで俺女の子になってるの!?」


そう、姿見に写っていたのは金髪の女の子。


俺は黒髪の男のはずなのに。


「しかも、可愛い・・・・・・」


姿見に写る女の子は腰まで伸びた金髪に宝石のような紅い瞳、鼻筋もよく通っている可愛いらしい女の子なのだ。


まだ、幼さが残る顔立ちだが日本にいたら絶対芸能人になっている、それくらい可愛いのだ。


「これが俺・・・・・・。もしかして俺、転生したのかな?」


転生。物語の中だけだと思っていたけど、実際に自分で体験するとは夢にも思わなかった。


「俺は、セリス・ミズワール。いや、何で分かるんだ?」


名前だけじゃない。


ここが、セイクリッド王国ミズワール公爵領であること。


自分がミズワール公爵家の長女であること


この世界には魔法や魔物が存在し、所謂ファンタジーな世界なこと。


そしてセリスが生まれてから今日までの記憶。


その記憶によるとセリスは今一〇歳だ。


「セリス・ミズワールって悪役令嬢じゃないか・・・・・・」


気づいてしまったんだがこの世界は梨花がハマっていた乙女ゲーム、『貴方と光の道標を』の世界だ。


「セリスって確か、最後に断罪されて死ぬキャラだったよな」


俺は背筋が凍った。


「せっかく転生できたんだ。また死ぬなんてごめんだな」


『貴方と歩む光の道標』でのセリスは人の役に立つことを一切しなかった。


領民にも凄く嫌われていた。


だから俺は領民や周りから好かれる令嬢になろう。そう決意した。


俺が決意を固めていると部屋を叩く音がした。


「お、おお、お嬢様。お、起きる時間ですよ」


あ、今は朝方なのか。


起こしに来たのは確か侍女のエマさんだったはず。


今までのセリスは侍女や屋敷の人に高圧的に当たっていて、怖がらせていた。


でも俺はそんなことは出来ない。


「エマ、起きてますよ。入ってきてください」


「え、はい分かりました」


オドオドとした様子で部屋に入るエマさん。


多分セリスの様子が昨日と違うのに戸惑っているんだろう。


エマさんに手伝って貰いながら朝の身支度をする。


「エマ、いつもありがとうね。そして今まではごめんなさい」


「え・・・・・・?」


そう俺が最初にしなければいけないのは、今までの態度に対する謝罪だ。


エマさんはとても驚いた顔をしている。


更に、


「うう、お嬢様・・・・・・」


なんと泣き出してしまう。


「これからはあなた達の事も大切にしていくわ」


男の俺だが、女性口調で喋るのにあまり違和感はなかった。


セリスの記憶があるからだろうか。


泣き止んだエマさんは目をパンパンに腫らしながら口を開く。


「私もお嬢様や旦那様を支えて行けるように頑張ります!」


「ええ。でも、程々でいいのよ?」


エマさんと一緒に食堂に行く。


「おお、セリスか! おはよう」


食堂に着くとお父様、ジャミロス・ミズワール公爵が先に席に着いて食事をしていた。


「ええ、お父様。おはようございます」


お父様と食事をいただく。


「セリス、今日は何をするのだ?」


「私は修練場で兵士達の訓練を見ますわ」


「そうか・・・・・・」


俺は確かめたいことがあるから修練場に行こうと思っている。


その確かめたいこととは・・・・・・。


「ウィンドカッター」


そう、魔法である。


俺の手から放たれた風の刃は修練場のカカシに当たりカカシが真っ二つになる。


「お嬢様がこちらに来るなんて珍しいですね」


「そうですね、オスカーさん」


オスカーさんは我が公爵領の騎士団の副団長だ。


忙しい団長の変わりに兵たちを鍛えている。


「私も戦えるようになりたいのです。いつか何かあった時、民や大事な人を守れるように」


「お嬢様・・・・・・。成長されましたな」


オスカーさんがしみじみと呟く。


まあ、確かに今までのセリスは訓練をサボり部屋で贅沢していただけだったからね。


「お嬢様は魔法で戦いたいのですか?」


「私は魔法でも剣でもなく、徒手空拳を学びたいですわ」


俺の答えにオスカーさんは驚いた様子を見せる。


「これは驚きです。てっきりお嬢様は魔法を学びたいのかと。さっきもウィンドカッターを使っていましたし」


「あれは魔法を試しただけです」


私の望みにオスカーさんはおおらかに笑い頷く。


「分かりました。格闘戦が得意な者を講師として送るように公爵様に伝えときます」


「あら、オスカーさんは教えてくれないんですか?」


俺の疑問にオスカーさんは恥ずかしそうに頬をかく。


「いや、俺は格闘戦は苦手でして・・・・・・。でも! 必ずやお嬢様が格闘戦を学べるように公爵様に直訴してまいります!」


「はい、頼みますわ!」

見ていただきありがとうございます。面白いとおもったらまた見てもらえると嬉しいです

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