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第20話
電車を乗り継ぎ、高校の最寄りまで行くと自分と同じ制服の人たちがちらほら散見される。
「おはよー」
「おっ、イメチェン?」
「宿題、なんかあったっけ?」
通学路に入り駅からどんどん離れていくと、徐々に制服の比率は高くなっていく。
「部活だりーな」
「こないだいったあのお店さー」
「バイトくそ混んだわー」
同年代、同世代、多少の差異はあれど、同じ時代を生きてきたはずのみんなと僕。
だけど事実、その間の距離は大きく乖離している。
今日は特にその間の距離を感じ、強い虚しさに襲われる。
「……やっぱり無理だ」
思わず独り言をつぶやくと、隣にいた女子高生二人が僕のほうを凝視していた。僕が気まずくなって小走りで走り出すと、ひそひそと話を始めた。
怖いので一瞬だけちらと後方を振り返ると、その顔はにたにたと笑っているように見えた。
……今日は幸先が悪い。




