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大和川越え編 20150922 

今回は、生駒山系を過ぎ、二上山、葛城山、金剛山の大阪では有名どころへの繋ぎという感で臨んでいたのだが。奈良県王子町の三郷駅(JR関西本線)をスタートしたのは、12:19。


大阪を北と南に二分する『大和川』、旧国でいうと、河内を北河内、南河内にまた二分する。大河を隔てて文化を分け、そこに住む人の気質までも変えてしまう。


大阪府と奈良県の境界は、1kmほど大和川上にあるので南側(左岸)の国道25号線を歩く。この辺りは、亀の瀬渓谷というそうで、地滑りのメッカだそうだ。国道の標識で大阪府柏原市と奈良県王寺町の境界を確認、12:52。


さて南の斜面に突入と登れそうなところを物色していると、JRのトンネルの入り口上方に続くロープがあり、これ幸いとそのロープのルートを登る。何のためのルートであろうか、上方にいくと地滑り対策のワイヤーグリッドに出くわしたので、その設置工事の時のものか、補修用のものかと推察する。


モルタルで固められた斜面を登りきるとその向こうに奇妙な光景が現れた。『明神山』のふもとのだだっ広い荒地である。その後踏み入れるのであるが、宅地開発のとん挫であろうか、たぶん裏から入ったので看板などはない。地図には道路の記載があるが、その痕跡がわからないほど草木が生えている。その草木は、1m以上あり密集というほどではないが、踏まずにはすすめないほどである。草木を掻き分けながら、この土地利用について考えていた。殺人事件の遺体遺棄現場、戦隊ヒーロー物の戦闘ロケ、一押しは、サバイバルゲームのフィールド。しゃがむと遠くからは隠れることができるのだ。

その先に物流センターの建物、草木に紛れるセイタカアワダチソウがまだ花をつけていない時期で、その黄色の花粉が舞っていたならばいやだと思いながら、荒地を無理やり進みその物流センターへの舗装路に出る。


舗装路はそこまでで、山に向い道路の壁の切れ目に飛びつく。ガサガサと進むと貯水かポンプかの20m角くらいのフェンスに囲まれた小さな施設に出る、14:00。そこからは明神山の稜線まで標高差150m登り切れば良いのだが、藪の密集、1m進むのに5分ぐらいもがいたであろうか、しゃがみ込んでは少しの隙間を探し全身で藪を漕ぐ。その藪にイバラが混じるからたまらない。戻ろうかと弱気にもなったが少しの辛抱だと自分に言い聞かす。なんとか藪を抜け出ると崖の前に平らな場所が、木々が無ければ棚田でも出来そうである。崖を捲き登ると3か所くらい同様な平地に出る。後で明神山に城があったと知ったので曲輪の名残だったのであろうか。結構急となる尾根らしきを登ると、明神山の遊歩道に出る、14:55。


『明神山』は金剛山地の最北に位置されるそうだが頂上は境界上になく250mほどの奈良県内である。出発も遅く、日暮れも早くなっているので目的と違う寄り道はどうしようかと考えたが、向うことにした。かつて境界にないため同様な距離の『剣尾山』に寄らずスルーしたのだが、それとの違いはまだ登ったことがないことであろう。人が通る道ははっきりしており快適に進むが、下りが出るとまた登り返さなければならないと躊躇する。その躊躇をよそに頂上広場へ、15:15。3組ほどのハイカーが休憩する頂上は、展望デッキがあり、水神社もある。奈良県側にコンクリート舗装路が上がってきており、トイレもある。裏山と呼べるほどの標高273.6mであるが、周囲の眺望は良く、この前歩いた生駒山、これからの金剛山が見渡され、奈良盆地の街並や大阪市内となる新名所阿倍野ハルカスははっきり見える。


府境に戻り先を急ぐ。南へは境界に沿って道があり頭上には送電線も合流してくる。経路上の小ピークに2mほどの石の仏塔(十三重塔)が、同じく石で囲われていた。境界の西側大阪府柏原市には河内国分寺があったそうで、その名残であろう。しばらくすると境界は道を外れるのでスマホ頼りに地図を辿り道なき道を行く。すぐに祠が出てきて関屋地蔵尊と知る。さらに尾根を辿る道を関屋に下りる分岐を無視して進むと地図では足下に西名阪自動道がトンネルで県境を越える。送電線の鉄塔に出ると、電車や車の音が近くなる。

地図上の境界線をずりずり下ると国道165号線手前の舗装路にでる。標柱がたっていたので確認すると、『従是東奈良縣管轄』『従是東 大和國 北葛城郡二上村・・・』と刻まれこの道がかつての峠道であったと想像できる。その道の向こうでは近鉄電車がトンネルで越境する。


国道の境界標識付近にバトンを残し(17:13)、日暮れ前に近鉄(近畿日本鉄道)関屋駅から帰宅する。


距離9.3km

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