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⑨本文抜粋 不在の学園長
「そう言えばさ、学園長って見たことないよな?」
アカヤの言葉にキヨは確かにと頷いた。
キヨは以前、入学よりも先にこの学園で魔力のコントロールを習ったことがあった。その時も学園長先生は現れることなく、代理で火神先生がここについての説明、キヨの面倒を見てくれた。
「外出が多いのかな?出張的な?」
モモがそう言ったが、学校の長が出張などという仕事を必要としているかどうかなんて、子供の自分たちに分かるはずもなく、またここは普通の学校ではない。
「魔法学校なわけだし、学園長としての仕事の他に魔法使いとして何か仕事を持っているのかもよ。」
キヨのその言葉にアカヤの目が輝く。
「いいな!俺騎士団みたいな職に就きてぇ!」
騎士団という言葉がキヨにはいまいちピンとこなかったが、おそらく戦う職業なのだろう。
ただ授業で習った魔法を使った就職先にそれっぽいものはなかったなと、キヨは口には出さないけれど夢物語だと思っていた。
第一争い何てないにこしたことはない。
魔法を使った戦い何て一昔前の日本版魔女狩りの時ぐらいなものだろうと、歴史の教科書を眺めつつ思った。




