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あとがき

 このたびは『羅生門の鬼』を読んでいただき、ありがとうございました。

 実に十三年ぶり(!)となる、江戸吉原ものになります。



 以前書いた『十六夜綺譚』は「年季で縛られていない、生娘を貫く花魁」という設定だったので、どこかおとぎ話のような内容でした。なので今回は、より吉原の実情に近くなるようなストーリーにしました。

 大籬、すなわち大見世は浮世絵や洒落本などの題材になることが多く、また研究書もたくさん出版されていて資料には事欠かないのですが、羅生門河岸となるとあまり資料がなく(私の探し方が悪いのかもしれませんが)、想像で書いた部分もいくつかあります。

 もし詳しい資料をご存じの方は、ぜひお知らせください! 大喜びで参考にさせていただきます!(笑)




 もともと「久々に吉原ものが書きたい!」という衝動だけで書き始めたものなので、当初はこのような結末を予定していませんでした。そのため、第一稿の時点では、おまつ(常盤)は特に問題もなく、すずめ(鳳)の道中に付き従うだけで終わっていました。

 おまつがすずめを羅生門から救い出す理由としては、「羅生門河岸で朽ちるにはもったいない器量だから」というものを考えていましたが、ふと「それだけでこれほど親身になってやるだろうか? 動機付けが弱くないか?」という疑問が生じました。

 一応は妹と重ね合わせたから、という理由も付けていますが、それでも弱い。

 そんなとき、たまたま見たドラマからヒントを得て、「このままでは自分と同じく不治の病にかかってしまうから、助けなければ」という方向へ転換しました。

 ハッピーエンドかどうかと言われると微妙ですが、作者(と、おまつ)としてはおおむね満足のいく結末となったと思っています。



 みなさんに、少しでもお気に召してもらえれば幸いです。もしよろしければ、簡単な感想等いただければ、これからの励みになります。

 ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!

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