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「親愛なる君へ」/「夕陽」
少し休ませてくださいね。たかが詩ですけど人の心動かそうと思う詩ちゅうのは生まれないんですよ。そうそう。
「親愛なる君へ」
君が一つ大きくなる度に僕も一つ大きくなる
君が大人になったら僕はおじさんって呼ばれる歳
それでも期待してやまない
光に満ち満ちていますようにと願いやまない
いつまで共に歩めるのかな? 遠い距離 届かぬ声
二つの星空は二つの月で それでも見上げるこの命は一つなんだ
親愛なる君へ いつも
「夕陽」
太陽が眩しいから泣いてもいいかい?
こんなちっぽけな僕に降り注ぐ光はまるでサンクチュアリで
いつもナーバス だけどドントストップ
走る度傷が増えるけど 身に染みるけど
それが生きている証 標
だからこそ死が生きる 免許証の裏に
僕が死んだら臓器は
必要とする人に差し上げますとちゃんと書いてある




