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授業

「さて授業を始めるよ」


 先生は一般の授業も受け持っている。

 今日は工学基礎だ。受ける必要はないのだが義理でている。


「では、君たちには今取り組んでいる卒論の概要を説明して貰おうか」


 内容はシラバスやカリキュラムに定められているはずだが、完全に無視していた。

 突然言われた受講者達は戸惑った。


「ああ、次からは皆自分の研究内容を纏めて持ってくるんだよ」


 結論から言うと先生はただ楽がしたかっただけだ。

 受講者に発表させ、誤魔化しているだけ。

 先生は、


「すごいね」

「立派な研究だね」

「いいね」


 といった言葉しか出してこない。

 様々な分野を跨がって集まった受講者達の卒業研究を見て的確にアドバイスなど出来る様な知識など持ち合わせていない。

 だから、通り一辺倒、上っ面の言葉だけで終わる。

 果たして九〇分、こんな授業を受ける必要があるのか。


「みんな勉強頑張ってね。僕も親が死んで大変だったよ。奨学金で何とか大学と院を卒業出来た。まあ教員になったので返済は免除されてラッキーだけど」


 こんな事を平気で言いやがる。

 奨学金の返済で困っている人も多いのに。

 何よりこんな奴に奨学金を出す奴の気が知れない。

 だが、単位を取得しないと卒業出来ないのも確かだ。

 それに受けないと研究室で先生との関係が気まずくなる。

 結局、時間を浪費するために無駄な授業を受ける以外に無い。

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