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六重人格で悪役令嬢って…そんなのあんまりですのよ〜〜!!!

作者:凪絵あかり
わたくし、エリザベス・ヴァンデルビルトは、今朝、とんでもないことに気がついてしまった。

「お嬢様、お目覚めですか?」

メイドのマリーの声で目を覚ますと、そこには見知らぬ豪華な寝室。きらびやかなドレスに煌びやかな宝石…全てが馴染みのないものばかり。

(ここは…どこ?私は誰?)

記憶が、まるですっぽりと抜け落ちている。

「あの、マリーさん?私、どうしてここに…」

「まあ、お嬢様。またご冗談を。貴女がこの屋敷のご令嬢であることはご存知でしょう」

困惑する私に、マリーは不思議そうな顔。そして、ポロッと驚くべき言葉を零した。

「いつもの悪役令嬢のお嬢様らしくないですわ」

(え…悪役令嬢!?私が!?)

その瞬間、頭の中で別の声が響いた。

『あら、ようやく目覚めたのね。この愚かな身体を』

(誰!?)

『私はあなた。いえ、私たちは皆、あなたよ』

(私たち!?)

次々と頭の中で声がする。傲慢な声、冷静な声、おどおどした声、正義感あふれる声…

(ちょ、ちょっと待って!これって…私、五重人格!?)

混乱する私の目の前で、鏡に映った顔がニヤリと笑った。

『さあて、お遊びの始まりよ♪』

...これは、どう見ても、あんまりですのよ〜〜!!!
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