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髪を切ろう


《いいけど、また一緒にお空飛んでくれる?》

「わかった。そうだ今夜空の散歩しよ!一緒に星を見よう。」

《ほんと!?》

コルク栓を外し水丸の前に3つの瓶を置いた。水丸の手が瓶の中に入り(いいもの)を入れてくれた。

魔復草 濁った紫汁→澄んだ紫汁

病復草 濁った緑汁→澄んだ緑汁

活力草の根 濁った黄汁→澄んだ黄汁

見た目はやばくない。むしろただの絞り汁の方がやばい。効能を辞典に聞いてみた。

[濁った紫汁は魔力20%回復→澄んだ紫汁は魔力80%回復

濁った緑汁は病の初期なら効く→澄んだ緑汁は病がある程度進行してても効く

濁った黄汁は体力20%回復→澄んだ黄汁は体力80%回復]

うーん。これはやばいのか?ハロルドさんに聞いてみよう。

「水丸ありがとう。お昼ご飯食べたらギルドに行くね。」

《水丸ね~、チョコレートパフェ食べたいの~》

頑張った水丸にパフェを出し、私はネギ増し増しの月見そばを食べた。

ギルドに行ったがハロルドさんは外出中だった。まあギルド長だし忙しいよね。私は受付に明日の朝また来ると伝え街をぶらついた。何しようかな。あ、この世界にもヘアサロンみたいなのはあるのかな。服もいい感じになったし髪もプロに切ってもらおうかな。私は黒いゴムで一つに縛っただけの自分の髪型を何とかすべくリュックから地図を出し確認してみる。

<美容の殿堂キャシー>

という店があるようだ。ヘアカットをやっているのかは疑問だが地図を見ながらその店に向かっていると

「レンさん、こんにちは。何かおさがしですか?」 

ジェロームさんに声をかけられた。ああ、ここはジェローム商店がある通りだったな。今日も素敵笑顔全開で道行く女性の視線が痛い。

「いや、髪でも切ろうかと思って<美容の殿堂キャシー>というお店に行くところなんですよ~。」

「おお、それなら家の執事が得意ですよ。どうです?今から家に来ませんか?いや~私も髪は執事に整えて貰ってましてね。腕は確かですよ。どうです?そういえばあの家を改築されたんですね。今街中の噂になっていて私も驚きました。あれはレンさんがご自身でされたんですか?すごい魔力ですね~。」

怒涛のトークラッシュにタジタジしていると

「あら~、ジェロームちゃん。そんな小娘を口説くくらいなら、たまには私とデートして頂戴な~。」

非常に美しい190cmくらいの野太い声の女性?が私とジェロームさんの間に入ってきた。

「いや、こちらのレンさんが髪を切りたいそうだから、家の執事を紹介しようと思ってね…」

「あら、それならあんたの執事より私の方が腕は確かよ。なんせ私はその道のプロなんだから。お嬢ちゃん、私に任せなさい。こっちよ。」

野太い声の女性に引きずられるようにして私は少し行った先の店に連れ込まれた。

「強引に連れてきてごめんなさいね~。私はキャシー。この店の店長よ。あんた何したんだか知らないけどジェロームに目を付けられているわね。あいつ、自分の利益になりそうな物に目がないから気をつけた方がいいわよ。あいつを相手にするなら、あの笑顔に騙されないようにね。」

そう言ってキャシーさんは私を上から下までじろじろ見た。

「それよりあんた何?その髪。肌の手入れも全然なってないし。眉毛もぼさぼさ唇がさがさ。素材は良いのにそれじゃ台無しじゃない!いいわ。私があんたを大変身させてあげる。来なさい!」

《レン、変身するの?すごいね~》

無邪気な水丸の声を聞きながら私は店の奥に引きずられていった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 最強のラスボスがついに登場ですね。(違 髪型やもろもろオシャレに仕上がりそうですね。
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