実は○でした
「まず、身分を証明する物をつくろうか。なに簡単だよ。」
マーサは私に書類を差し出した。
「これに名前と年齢、性別、あとここに連れている従魔の欄があるだろ?そこにスライムって書いときな。登録しとくから。職業は従魔がいるんだからテイマーって書いときな。保証人欄はあたしがサインしとく。それで冒険者として登録できるから。登録したら冒険者カードが発行できる。これはこの世界共通の身分証明書だから、どこに行っても使えるよ。」
「そんな簡単に私の保証なんかして大丈夫ですか?まだ会ったばかりなのに。」
「あんたは悪人じゃないさ。これでもギルド長をしてるんだよ。悪人くらい見抜けるよ。」
マーサ超良い人じゃん。ここに来た私めっちゃグッジョブ!私は書類に必要事項を書いてマーサに渡した。
「あんた女だったんだね。正直男かもって思ってたよ。年齢は17かい。少しは女らしい格好をしないとモテないよ!」
お節介おばちゃん本領発揮かよ。モテなくて結構。なるべく地味に目立たず生きたいんだよ。でもそんな思いは今は封印だ。
「すいません、色々よろしくお願いします。」
「任しときな!カードは明日までに作っとくよ。今日はここに泊まるといい。このギルドは宿泊施設もついているからね。なに、今日は特別に無料にしとくよ。どうせ金もないだろうからね。」
「あ、お金はないんですけど、ちょっと見てもらいたい物があるんですが…」
私はリュックから魔石を一つと薬草の入ったかごを取り出した。
「これってここで売ることはできますか?」
「傷復草と胃復草、あとこれは水の魔石じゃないか。これは割と強い魔物からしか出ないんだが、あんたがたおしたのかい?!」
「草はここに来るまでの草原で見つけました。魔石はスライムが出してくれたんです。」
「水の魔石を!スライムが!!」
目を見開いてスライムを凝視するマーサ。スライムはビヨンと縦に伸びた。ちょっと誇らしげだ。えっへん!てか。やっぱ可愛いな。




