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緊張の入村

草むらから兎が飛び出てきた。いや、おでこ?に角が生えているので兎ではないかもしれない。ギィィとこちらを威嚇している。今にも飛びかかってきそうだと思い身構えたら飛びかかっていったのはスライムだった。ピョンと兎の顔に着地すると…消化してるよ、これ。うわぁ…。思わず顔を背けた。

『きゅ~』

スライムの声がしたのでそっと振り返ると兎はきれいになくなっていた。骨も残ってない。まあグロい物が残ってなくて良かったなと。

私とスライムは何事もなかったかのように歩きはじめた。村に続く道が見えたところで少し休憩した。卵サンドとお茶をスライムと仲良く食べる。

「スライム、村では私の許可なく色々食べないでくれるかな?村の人が困るだろうから。お願いね~」

スライムは私の顔をキョトンと見たあとにっこりしてピョンピョン跳ねながら

『きゅ~!』

と返事してくれた。その様子が可愛くて思わずぎゅっと抱きしめ

「ありがとー!」

と言ってから私たちは村に向かった。村の門が見えた。私は緊張して立ち止まった。色々聞かれるだろうか。正直に事情を話して大丈夫だろうか。嘘をつくのは苦手だしなぁ。などということが頭の中をぐるぐるするが意を決して門に向かって歩き出した。

門の前には金属製のヘルメット?をかぶり槍を持ったおじさんが立っていた。目が合うとおじさんが声をかけてくれた。

「やあ、見かけない顔だね。ソーク村へようこそ。こんな辺境の村に何の用だい?」

「こんにちは。冒険者ギルドに行きたいのですが。魔石と薬草をうりたくて…」

おじさんは少し驚いたように私を見た。

「おお!魔石かい!助かるよ。ギルドはほら、すぐそこの3階建ての建物だよ。スライムのテイマーとはめずらしいな。大丈夫だろうが暴れないように気をつけてな。」

「はい。わかりました。ありがとうございます。」

良かった。なんか割と普通に通してくれた。テイマーってなんだろう。トリマーみたいなもんだろか?ま、いっか。とりあえずギルドに行ってみよう。無事村に入れた事にほっとしつつ私はギルドの入り口の扉を開けた。

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