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タイトル未定

作者:yuzunatu
## あらすじ
 放課後のある公園。
 誰にも言っていない、誰にも知られたくない――そんな「居場所」に、2人はたまたまいた。
 橘山瞬(たちやま またた)は、静けさの中でしか呼吸ができないような少年だった。
 人と距離をとり、言葉は少なく、まるで透明な存在として日々をやりすごしていた。
 “うるさい世界”が苦手で、学校と家のどちらにも居場所はなく、ただ「静かで何も言わなくていい場所」を探していた。
 一方、本多春耶(ほんだ はるや)は、誰にでも明るく、よく笑う少女だった。
 けれどその笑顔は、ほんの少し「努力のにおい」がしていた。
 弟を守るため、家族を支えるため、“明るいお姉ちゃん”を演じることをやめられなかった。
 ある日、公園のベンチでふたりは偶然出会う。
 それは何の意味もない偶然だったはずなのに、
 なぜか、お互いの姿がずっと記憶に残っていた。
「また会ったね」
「……うん」
 それから、ほんの少しずつ、ふたりは放課後の時間を共有するようになる。
 話すわけでもない。名前を呼ぶわけでもない。
 でも、そこには確かに、“誰にも見せていない自分”でいられる空気があった。
 孤独と、静けさと、やさしさの中で、ふたりは知らないうちに、すこしずつ変わっていく。
 自分を閉じ込めていた透明な殻に、
 はじめてヒビが入った、春の終わりの物語。

## キャッチコピー
「もう少し、ここにいてもいいですか。」
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