076 リタ、ついに職を決める
外に干した洗濯物がひらひらと風に煽られる。
この分ならすぐに乾くだろう。
ああ爽快!!!
手伝ってくれた子供達は、外でおっきくなったムゼンさんのブラッシングと称してのふわふわな毛並みを堪能してる。
曇りない純粋な子供達は好きだ、とムゼンさんはよほど(毛を引っ張られるとか)でない限り、子供達に好きにさせてる。
・・・・・聖獣にむらがる子供達を見たら、親の皆さん卒倒しかねないな・・。
「・・・・わお、見違えるくらいさっぱり綺麗になったね~」
ウェーブさんは掃除されて、綺麗に片づけられた自宅兼店内を見て、驚いていた。私は今まで無造作に置かれていた食器類や本などをどこに移動させたか説明する。
といっても食器は食器棚、本は本棚、と本来あるべき場所に戻しただけの話だけど・・。
「店ができたばかりの時を思い出すね~・・。うんうん、確か最初はこんな感じだったよ~」
「三日も経たずに、魔窟にさせたがな」
マイムの突っ込み。
つまり三日にはまたあのような状態になってる可能性大ということ・・・。
あああああ信じられないいいいいい!
「定期的・・いや、毎日やらないとこの現状は保てないって事ですね・・・」
孤児院で片づけ嫌いな子供達に、院長先生と一緒に奮闘したのを思い出す。
出した物を元の位置に戻すだけの作業を何故嫌がるのか私には分からない。
それでなくなった~!と泣き出す子達の多さといったら・・!
「いやぁね~・・あたしもそろそろ一人くらいは従業員増やそうとは思ってたんだよ~。主に掃除中心の雑用担当で・・。んでもその時ちょうど泉のごたごたがあったからね~・・・」
私はウェーブさんのその言葉にぴくっと反応してしまった。
従業員・・・掃除・・・。
「・・・・・元の泉に戻った今、仕立ての仕事はこれから増えるだろうな」
「ウェーブさんの作ったお洋服は、丈夫で長持ちするから街に売りに出してもすぐ売り切れるからね」
「仕入れもようやく入ったからね~。これから忙しくなるよ~」
「ならやはり従業員が必要だな」
マイムがぽん、と私の肩を叩く。
見上げると、マイムは小さく頷く。
・・・よしっ。
「あの、私、裁縫の腕はからっきしだけど・・掃除と雑用なら・・!!!」
思いがけず、私の就職先はあっさり見つかった。
ウェーブさんはすんなり私をこの店で雇ってくれる事を許可してくれた。
マイムもレイニーちゃんもムゼンさんも他の子供達も喜んでくれた。
院長先生、アンジェリカ。
こんなにとんとん拍子に住む所も職も決まって、これから先転げ落ちたりしないか心配だけど・・今私は、幸せいっぱいです!
もしかしたら、フラグがたったかもしれません・・(意味深)
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