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第6話『イージス艦を奪還せよ!特捜専隊謹慎処分!?』

 警察庁警備局、公安中央指揮命令センターでは、裏の理事官、中村照警視正が唸る。

「まさかアバンギャルドに影の帝を告発する目的があったとは、イージス艦武装占拠はあくまで手段に過ぎないわけか」

 アバンギャルドの中央執行委員長は、CIA出身でありながらCIAに反旗を翻したフロム・シュターデン。アバンギャルドはCIAと公安に影響力をおよぼす影の帝をも敵視している。

『──』

 中村が受話器を置く。

「影の帝の思し召しをお伺いした! 我々は自衛隊別動隊にイージス艦きりしまを制圧させる」

 自衛隊、警察には日本政府の指揮を受けない部隊が存在する。彼らは影の帝に従う。

 陸上自衛隊、木更津駐屯地に早速動きがあった。

 対戦車ヘリコプターが離陸し、東京湾のきりしまを狙う──


     *     *


 港に停められたキャンピングカーにて、桜祐警部、日向竜介巡査部長、大河内和夫二等陸佐、山本剛志警部は現場対応にあたっていた。

 大河内が自衛隊別班の腕時計型の通信端末で通信を受ける。

「影の帝の命で自衛隊別班が動き出した!全てが明るみになる前に鎮圧する気だ!」

 そのことに、若い日向が慌てる。

「待て」

 大河内は日向の肩をぐいと掴んだ。

「間もなく上空から、忍の援軍が来る」

 忍とは、自衛隊別班の中でも天皇に直属する隠密だ。

 今まさに、彼らは航空機からジャンプスーツで飛び降り、イージス艦きりしまめがけて降下する。

 並行して、秋葉原の特捜専隊アジトにおいても、桜春警部がサイバー攻撃できりしまのレーダーをダウンさせ、忍を援護する。

「うまくいったな」

 桜、日向、大河内、山本はキャンピングカー車内で画面を見ていたが、山本が車外に出ようとする。

「山本警部、どちらへ?」

「煙草だ」

 日向も年上の山本を強くは止めなかった。

 山本はしばらく歩き、キャンピングカーからなるべく遠ざかる……

「待ちかねていたぞ」

 ふたり組の男が山本に話しかける。知り合いらしい。

「我々はアバンギャルドの同志じゃないか」

「ああ、二重スパイも疲れるものだ」

 イージス艦きりしまにおいても突入した別班忍によって怪しい者は確保されていた。

「現場にて女を確保! 日本人です!」

 山本の婚約者、菊池ゆかりは、確保された。


       *    *


「何? 山本警部を見失った? 山本の監視が日向の任務だろうが!」

「すみません、煙草に行かせた隙に……」

「馬鹿野郎!」

 大河内は日向を殴打した。

 日向は尻餅をつく。 

 殴られた怒りよりも、自責の念が勝る。

 祐は誰かと電話していた。

「もしもし、そうですか、失礼します」

 日向が尊敬してやまない公安警察官、桜祐警部は、つとめて冷静に事実を告げる。

「先程山本警部は、中村の手の者に拘束、山本はアバンギャルドとの二重スパイだった」

「そんな、俺のせいで、俺はとんでもないことを」

 日向竜介は狂ったように泣いた。

『理事官より特捜専隊に通達、追って指示あるまで活動を禁じる──謹慎しろ!』


     *    *


 一方、ロシアにおいては、アバンギャルド中央委員会政治局のシュターデンが会議を開こうとしていた。



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