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第4話 遅刻寸前
――どうにかギリギリ間に合った。
校門が施錠するところ寸前で学校の敷地内に入ったのだ。
「……疲れた」
そう言う割に疲れた様子はない。
「それ、は、こっちの、台詞、だぞ…」
息が上がり上手く喋られない。
僕達は少し呼吸を整えて体育館へ向かう。
もう教室へ行っても無意味だろうから直接向かうしかない。
きっと今頃体育館で並んでガヤついているだろう。
静まる前に僕らも並ぶしかない。
「――ほら、いつまでも休んでないで行くぞ」
「……あ、ま、待って――」
こうしてどうにか入学式を無事に迎えることが出来た……らよかったのに。




