【予告編】ご先祖様、万々々歳!!!
未来世界線『エリクシル』――
地球から遠く離れた惑星、遠い未来の彼方。
次元陥穽と呼ばれるタイムトンネルを通って、異星存在であるモンスターたちは地球にやってくる。
迎え撃つのは『神の石檻』――
冒険者たちが「ダンジョン」と呼ぶ迷宮だ。
The Returnees to Mother Earth
(母なる大地への帰還者)
異星存在セプテントリオンが渇望する「母星・地球」への帰還は『神の石檻』によって阻まれる――母なる大地を踏みしめるためには、ダンジョンを攻略するしかない。
生命の星、地球――
未来世界線では既に存在しない、滅びた惑星である。
母なる胎内への帰還は全生命の根源欲求だ。
母を求めて、母に抱かれることを望む。
それはセプテントリオンにとっても――
罪園リアムにとっても――
以東 涼にとっても、同じことだ。
あるいは彼女にとっても。
「はぁ……はぁ。もう、限界なのですぅ」
ぼろきれを着た少女であった。
みすぼらしい着衣とは裏腹に、少女は美しかった。
見目麗しい外見。
自然との調和が取れた「美」――
一つ、違和感があるのは耳である。
耳の先だけが奇妙に細長く尖っている。
まるで、御伽噺で歌われる妖精のように。
現代人にとってはゲームやアニメで見慣れた姿だ。
妖精族――
はぁ、はぁ――と息を荒くしてエルフの少女は倒れた。
もう、四日も何も食べていないのだ。
水筒も空になっている。
種として長命を誇るエルフは病で死ぬことはない。
死ぬ可能性があるとしたら、二つだけ。
殺されるか――飢えて死ぬか。
喉が渇く。
ひもじい。寒い。
睡魔に身を任せれば、
二度と起き上がれないのはわかっている。
最期に、望みを果たしたかった。
「ご先祖様に会いたい、のです。
リトの使命なのにぃ……」
何度も頭に焼き付けた二人の顔。
精悍な顔つきの青年――
黒一色の忍者装束をまとい、影を操る男。
愛らしく小柄な少女――
白銀の軽装鎧をまとい、大剣で全てを壊す女。
「ご先祖様に……会って……伝え、なきゃ」
エルフの少女――リトの意識が途切れていく。
その直前に、まぼろしを見た。
「おい、ミハル! 女の子が倒れてるぞ……!」
「えっえっ、大・大変! 助けなきゃ、だねっ!」
あれ……こんな、都合のいいまぼろし。
「最期に見れて、リトは幸せ者ですぅ――」
まぼろしは、現実に。
「……おやっ?」
少女――リト=ハギメルを介抱する人影。
二人の男女は、記憶の中の人影と瓜二つだった。
To be continued……?
(物語はつづく……?)
----------------------------------
『ダンジョンで助けた美少女配信者が、母親!!!』の追加エピソードは、これにて完結です!
Q:続きはあるの?
Q:ヒロインレースは誰が勝つの?
Q.最後に出てきたエルフの正体は?
Q:他のS級冒険者やセプテントリオンって?
Q:以東家はこれからどうなっちゃうの?
A:コンテストの結果次第です!
また皆様にお会いできる日を楽しみにしています!
それでは、遠いけど近い未来での再会を願って。
ご愛読、ありがとうございましたッッッ!
秋野てくと




