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ゾンビナイト  作者: むーん
オールナイト編

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214/222

第214話 (200)???、はじめてのウルパー大満喫日記-1

 どうも。???(はてなさん)です。本日は『長年ウルパーアンチをしていた主がゾンビナイトオールナイトに言って考えが変わった件』というタイトルで記事を書かせてもらおうと思います。


 私、???は長年ウルパーの事をディスる投稿を続けてきましたが、実はほぼパークに足を運んだことはありませんでした。そんな私が重い腰を上げていよいよウルパーへと足を運びました。←いや、誰の腰が重いねん。


 まずゲートに到着して、私を出迎えたのはウルパーの象徴でもある大きな地球儀。映像では何度も見たことありましたが、生で見ると大きさに感動します!


 そして、荷物検査を終えて開園待ちの列へと並びました。オールナイトイベントということもあって、夜中にも関わらずたくさんの人が列に並んでいる姿は少し異様でした。


 しばらく待っていると、スタッフの方からの開園しても走らないでくださいとのアナウンスが。そんな走るなんて……子どもじゃないんだから、と思っていましたが、開園と同時に結構なおじさんが走っていくのが見えました。何をそんなに急ぐんだと思っていると……危ない! 何とそのおじさんは転けてしまったのです! その人はスタッフの方に連れられて何処かへと運ばれていました。可哀想に……。オールナイトも楽しめないのでしょうか。


 それから少し列に並んで、やっとパークの中に入ることができました。そこで私を待っていたのは、沢山のスタッフの方の笑顔とキラキラと光るイルミネーションだったのです。


——わぁ、綺麗だなぁ


 それがパークに入った最初の感想でした。日常とは異なる空間に入ったのだと、視覚から何から全ての感覚で感じるのです。


「楽しんでくださいねー!」


 スタッフの女の子が私に話しかけてくれました。1人で遊園地に遊びにいくなんて不安でいっぱいだったけど、スタッフの方が話しかけてくれるので、最後まで孤独感はありませんでした。私はその子に質問してみました。


「すいません、ボリゴリに乗りたいんですけど、場所って……」


「あ、ボリゴリでしたら、ここを真っ直ぐ行って右に曲がってすぐ見えたところにありますよ!」


「ありがとうございます、ボリゴリ初めて乗るので楽しみなんです」


「えぇ! ボリゴリすごくお勧めですよー! ジェットコースターマニアの私が太鼓判を押しますよ! ウルパーに来たらボリゴリに乗らないと!」


 そう明るく話してくださったスタッフさんは何と私をボリゴリの入り口付近まで案内してくれたのです! しかも、その道中にコースターの魅力を存分に語ってくれました。しかし、私は彼女のその言葉を完全に理解することは出来ませんでした。流石ジェットコースターマニアと自称するだけはあります。


「じゃあ、初めてのボリゴリ楽しんで来てくださいねー!」


 そういうとそのスタッフさんは手を振って私を見送ってくれました。私も笑顔で手を振り返しました。アトラクションに結構並ぶと思っていましたが、開園直後のためかあんまり並ばずに乗ることができました。


『ナンをいくら食べたって〜』


 ボリゴリは乗る際に音楽を選んで流すことができると事前に下調べしていました。もし音楽を聞きたくない場合は、ボタンを順番に2、4、2、4、1、3、1、3って押した後に1を長押しでサイレントゴリラモードになって、静かなるボリゴリに出来るということも予習してきました。しかし、せっかく初めてのボリゴリなので、代表的な曲である『ナマステLOVER』を選びました。


——わぁ、綺麗だなあ


 ボリゴリに乗った一番の感想はそれでした。パーク中の夜景を眺めながら、コースターに乗れるのは夜の特権なのだなと思いました。コースターに乗って叫びすぎたのか、私の喉は渇きを訴えています。


——コーラを、コーラをくれぇ……


 そう、私は大のコーラ好きで、飲み物は殆どコーラしか飲みません。コーラを探してパークを歩いていると、何やら大きなステージがある公園のような場所に辿り着きました。


「どうも〜、オールナイト楽しんでますかー!」


 今度は男性のスタッフが私に話しかけてきます。気になった私はステージのことについて質問してみることにしました。


「このステージで何かあるんですか?」


「あ、このステージはオールナイトの特別ショーが開催されるんです! なんとあのノベルナイトさんも出ます!」


 そうか。私もそれについては事前に下調べをしてきてました。ゾンビナイトのテーマソングを歌っているノベルナイトというバンドがライブを行うらしいということは。折角だし、見てみたいな……そう思った私はそのスタッフさんに開始時間を確認しました。すると、まだもう少し時間があるようでした。そうしている間にも私の喉は渇きを訴え、お腹も空いてきてしまったのです。すかさず質問しました。


「すいません、この辺にコーラが飲めて何か食べられるレストランはありますか?」


「あ! でしたら、あちらのピザ屋さんがお勧めですよ! コーラにも合うと思います!」


 そう言ってそのスタッフさんが指差した先には大きなピザの看板がありました。なかなか良さそうなお店です。ピザのチーズをコーラで流し込む、最高じゃないか。思わず、口の中に涎が湧き出てきます。


「あ、そうだ!」


 スタッフの男性はそう言うと、ポーチのようなものからシールを取り出して差し出してきました。


「これ! プレゼントです! レアなシールなんですよー!」


——うわ! これレアなやつだ!


 パーク内ではスタッフさんがシールを配っていて、中には限られた人しか持っていないレアシールがあるという情報も調べていました。


「ありがとうございますー! 嬉しいー!」


「喜んでくれてよかったです。美味しいコーラが飲めますように!」


 そのスタッフさんは、そう言って私を送り出してくれました。


 つづく。

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