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主人公補正なんてクソ喰らえッ!!  作者: うにゅら帝皇神
第四章 『大規模侵攻☩裏切り』
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古龍戦線《1》 《ジォス視点》

 「わーやっぱすげーな古龍って。俺ゲームでしか見た事ねーから正直どれくらいなのか分からんかったけれども、・・・・・龍って《ピー》ついてんのかな?」

 

 「イドよ。龍種には雄雌関係なくそういったモノはついて無いぞ」

 

 「え!?マジッ!!?・・・・じゃ、じゃー掘る時ってどーしてんだ・・・?口とか・・・?」


 「真剣な面構えでえげつない発言を飛ばすな。任務に集中しろ」


 「集中して穴探してるのにねーんだが?どゆこと?雌だからとか・・・・?そもそも古龍種の間でBLとかねー感じなのか・・・・?」

 

 俺がまじまじと見ているのは山から飛び出した1匹、つーよりかはデカすぎる為ここでは1体として置こー、古龍だ。


 体長約60m。尻尾を合わせたら多分200mを越えると思われるその巨体が山の木々をへし折り森林伐採・環境破壊しながら街の方面に向かっている最中だ。


 そして俺とアンプログリッツは現在空気中の原子を支えに空中に立っていた。

 

 「グオオオオオオオオオオオオ――――――――――ッッ!!!!」


 空中200mの俺とアンプログリッツにも聞こえる程の大声が突き上げるように大地を震撼させる。


 雌にしては俺も感心してしまう程の男勝りな声だが、・・・声帯がオスじゃねー辺り多分ホントにコイツは雌なのだろーな・・・。残念だ・・・。性転換して雌になった雄とかだったらすぐに分かるんだがなー・・・・。


 「なので仕方ねーが、此処で経験値になってもらうぞ」


 「なんか不純、というか生物に対して失礼極まりないことを考えてたように見えたんだが・・・」


 アンプログリッツが俺をまるで社会民主的共産主義者みたいな目で見てくる。「もう貴様死んだ方が良いのでは?」みたいな侮蔑を孕んでるよーに思える・・・。俺程の健全で常識的な良心の具現化みたいな人間に対してなんて目をしてやがる・・・。


 そんな空中200mで地獄みてーな雰囲気を醸し出されてしまったので、仕方なく俺は再度キルエルからのお願い事に集中する。


 「さて、どーするか・・・。このデカブツ。人に例えるならデブすぎて首が圧迫されるんじゃねーかな・・・?」


 「とりあえずイドよ。冗談はさておきどう攻める?我が誇る『魔隕(ウルカシゥン)』ではダメージは出ないと思うぞ」


 「そーだよなー・・・・、そーだな・・・・。じゃ、アレにするか」


 俺がとりあえず出来合い感覚で提案すると、アンプログリッツは「ほぅ」と満足そうに頷いた。


 「”アレ”。そうソレ即ち、突撃だ――――ッッ!!!」


 「我が力の一端を見せてくれるッ!!」


 でけー奴相手にスニークなんてしたって意味がねー。なればもー残ってる作戦は正面突破だけだ!!


 俺とアンプログリッツは原子で固めた足場から飛び降りて真上からの奇襲を仕掛けに行った。


 S S S S 


 「まずは我が行こう!―――『魔弾(キューラ)』」


 アンプログリッツが天を舞いながら(実際は落ちてる)義手を掲げて大魔導の一部を行使する。 

 

 顕現したのは丸く圧縮された水色の玉。その数全部で121個。


 その全てが流星群のように白い軌道を描きながら街へ侵攻をする古龍の硬い鱗に着弾した。


 《チュィンッ!》


 と、チェンソーで金属板を切断したかのような音が連続で重ね合わせるように響き渡った。


 ―――が、


 「クッ!効いてない・・・・」


 アンプログリッツが思い切り顔をしかめるのが分かった。


 肌が異様に硬いらしく、『キューラ』が撃ち込まれた跡にはほんの煙の出た鱗だけ。


 アンプログリッツの初手が不味かったよーで、古龍は俺達の存在に勘付いて口を真上に開けた。


 「ギュウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!」


 現れたるは巨大な魔法陣。そして素粒子の動きから次の行動が分かった俺は重力を踏み台にして急降下する。


 「イド!」


 「任せろ!」


 「グワオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!」


 アンプログリッツが慌てて声を掛けるが、俺はその答えに物理的な「大丈夫」を付け加える。ソレと同時に口上の魔法陣から一瞬黄色と錯覚する程の轟炎が世界に吐き出された。


 上級全体攻撃魔法、その火属性『ルシアーヴ』だとすぐに分かった。それも王属性。


 生半可な防御魔法じゃ汗かいてただろーな。


 だが!


 「相手が悪かったな古龍!」


 迫りくる轟炎に俺は拳を握り―――、


 

 「スキル!―――『魔法破壊』」


 

 まっすぐに拳を轟炎に叩きつけた。


 突如、内側から何かが爆発するような音を立てて、ルシアーヴが魔力エネルギーの粒子となって辺りに露散した。


 俺はこの一瞬を見逃さず、疑似太陽を作り上げてパッカリと口を開けた古龍に疑似太陽を音速の50倍の速度を加えて投げ込んだ。


 「バギュヴォオオオオオオオオオオオオッッッ!!?!???」


 全長5mのミニ太陽は閉まりかけの口にすっぽりと入り、口の違和感に気づいた古龍がもがきだす。


 ソコにアンプログリッツが追い付いて―――、


 「我が本気を見せてくれる!――――『胎魔(ストゥ)』、『魔気(チオ)』、『魔流(ズラァーツ)』!」


 自身の魔力から魔力エネルギーを放出させ、身体全体にエネルギーを流したアンプログリッツが青白いオーラを纏い、咳き込む古龍に一直線に突き進んでいく。


 「ひょー、ステータス6倍に『酔拳』の強化補正ってやり過ぎィッ!!」


 まさか3次元でもこの動きが見れるとは思ってもなかったもんだから、俺は盛大に手を叩いた。


 ソレに応えるかのよーにアンプログリッツが古龍の胴体に0距離の拳を打ちこむ。


 「ふッ!!」


 《ドンッッッッ!!!!!!!!!》


 アンプログリッツが拳を抜いた瞬間、拳型のエネルギーの塊が何トンもあるだろー古龍の身体を第4の壁近くまでぶっ飛ばした。


 衝撃波が、音波が森全体を揺らす。


 「すげー、やっぱ3次元だと世界が違うなー」


 「―――ふん、手ぬるい。古龍でこのザマか?」


 「一応今ぶっ飛ばした古龍、お前の素のステータスの2倍はあるんだぞ」


 だがまー、いくら言ってもアンプログリッツの現ステータスは古龍の3倍だ。どう考えても古龍が勝てる相手ではないのは男を見るより明らかだ。


 「つーか、最初から本気の『キューラ』撃てばよかったと思うんだがなー」


 「『魔弾(キューラ)』だ、イドよ。『キューラ』ではない」


 俺が軽く指摘したつもりがマジギレのアンプログリッツに注意された。どーやら自身の付けたルビ振りの技名はちゃんとルビ振り技名で呼んでくれねーと不快になるらしー。中二病って難しいな。お年頃も、性格も、こだわりも。


 と、そんな他愛すらない話をしていると壁の方からけたたましー雄叫びと、連続して撃たれる大量の全体攻撃魔法が目に映った。


 狙いはおそらく俺らだろーな・・・・。


 俺は再び拳を握り『魔法破壊』の体勢に入った。


 そしてとんでもねー速さで魔法のオンパレードが降り注いできた。


 「飛んで魔法破壊()に入る上級全体攻撃魔法(夏の虫)ッ!!」


 とりあえず沢山の魔法が襲ってきたらどーするか?


 答えは簡単だ。


 「時間遡k」

 

 「―――『魔断(マラウンティ)』」

 

 俺が拳だけを時間遡行して過去の拳を呼んでこよーと思った刹那、


 台地から突き出し進む黄金色の”力”そのものが顕現し、古龍の放った魔法全てを両断し、露散させる。

 

 どーやらこの『マラなんとか』にも『魔法破壊』が備わっているよーで、撃ち込まれた魔法が次々と内部崩壊を起こして消滅する。


 勿論、コレも大魔導の一種で使用者はアンプログリッツ。だがしかし!


 「何でだー!せっかく過去の拳を今に上書きして維持的に顕現させることを防ぐんだよー!!恰好つけたかったのにーッ!!」


 俺としてはキルエルが見ていないところでも、男の子の前であれば格好は付けたいと考える人間だ。


 だからこそ今、真隣のキチガイ中二病(本気状態)に見せ場を横取りされたのが悔しくて仕方がねーんだ。


 そして俺のブーイングを受けたアンプログリッツはと言うと―――、


 

 「フン、こういう本気の場面でイドのような存在ギャグ漫画に見せ場を奪われてたまるか」


 

 とんでもねー腹立つ顔で言ってのけた。


気が病みそうになり、久々に此処に来て総合ポイントが増えていると言うことに元気を貰っております。ありがとうございます。


次此処に来るときは何時になるか分かりませんが、応援よろしくお願いします。

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