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異世界転生したらヒロインや仲間が最強すぎて、なぜか護られています!  作者: 緑青白桃漠
第5章 長い夏季休暇中に巻き起こる冒険と新たな事件 最終節 学園が始まるまで遊び尽くす五人と新たな悩み!
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#77 フリップ村周辺で楽しく過ごそう!

お待たせしました。第77話公開です。もう直ぐ学園生活が再開する前に、あの村でひと休みですね(。>ω<。)

 五人はリズワール王国の学生寮に向かって出発しようとしていた。


「それじゃ、行って来ます」

「レン様、レオス様、気をつけて下さい。学園の行事には行きますから」

「レン、レオス、冬季休暇になったら、また帰って来なよ」


 レイジとクレアが、レンとレオスを抱きしめていた。


「アハハッ、レイジ兄さんとクレア姉さんも体には気をつけて下さいよ」

「レイジお兄ちゃん、クレアお姉ちゃん行って来ます」

「それと、カイト兄様、精霊だからレン様をしっかり護りなさいよ」


 四人もレン達の家族に、激励されている。


「うっ、相変わらずキツいなクレア、僕は死んでいると同じ何だからファングに言ってよね」

「レン、気をつけてな」

「レン、学園の行事には必ず見に行くわね」

「はい、父様、母様」


 レン達の家族に見送られると、経由地のフリップ村を目指して出発した。


「いよいよ学園が始まるな」


 五人は自宅から、リノワール平原を歩き進めている。


「そうだね。とりあえず最後はフリップ村で休んで、ゆっくりリズワール王国に行こうか」

「そうね、天然の温泉も入りたいしね」

「また、温泉に入れるんですね」


 五人は色々話しながら、リノワール平原からエレイント森林へ来ていた。


「ここに来るの久しぶりだね。エレントはアクト達と楽しんだよね」


 エレントがアクト達をエレイント森林を案内していた事を思い出していた。


【はい、アクト達と楽しく遊びましたわ】

【エレントに色々案内して貰ったね】

【そうだな。色々エレイント森林を見させて貰ったぜ】

【凄く楽しかったよ】


 精霊四人は楽しそうな表情で、色々喋っていた。


「そうなんだ。よかったねエレント、だけどまた暫く来ることは無いけど大丈夫?」

【はい大丈夫ですわ。むしろアクト達の方が寂しいと思いますわ】

【確かにそうだな。だけど、俺は別に気にしないぜ。あんな退屈な場所に居るより楽しいからな】


 エレントを除く精霊三人の住み処には行く事が無いので、レンは心を痛めていた。


【レンさん、そんな顔しないで下さい。僕達は寂しくないですよ。むしろ、アクト達に会えただけで嬉しいですよ】

【そうだよ。アルトニスの言うとおり、私も寂しくないよレン】

「みんなありがとう」


 精霊四人がレンを慰められていた。五人は精霊四人と一緒に行動しながら、湖を眺めたり、森を軽く散策してフリップ村にやって来た。


「やっと来たよ」

「懐かしい風景だな」

「そうね、あれ何か張り紙があるわ」


 五人がフリップ村でゆっくり過ごそうとしていたら、アリスが何かを見つけて、歩いていた。


「すみませーん、ここにある張り紙は何ですか?」


 アリスが通りかかる人に聞いていた。


「あぁ、それは依頼だよ。ギルド支部がないから、村長が作った簡易掲示板だね。最近、フリップ山脈密林にゴリザリが繁殖して、困っているんだよ。駆除すれば、村長から軽いお礼が貰えるはずだよ」


 村人の人はアリスに説明すると、どこかに歩いていった。


「へぇ、ゴリザリが繁殖ねぇ」


 レンはアリスの情報を聞いて頷いていた。


「レン、やるのか?」

「ファングさんは相変わらずやる気満々ですね」


 一人だけ、やる気満々なので、四人が呆れて見ていた。


「さて、どうしようかな? 折角温泉にも来たから行こうか?」

「どうせ行く予定でしょう。とりあえず村長の所に行ってみましょう」


 五人は依頼を受ける為、フリップ村の村長に会っていた。


「おぉ、依頼を受けてくれんか、ありがたや、ありがたや」

「村長さん、そんなに畏まらなくても」


 村長に頭を下げられて、五人は困っていた。五人は急いでフリップ山脈密林に行くと、ゴリザリを退治していた。


「マテー」

「レン君、ちょっと待って」


 レンが一人で突っ走るので、ファングを除く三人がへばっていた。


「アリス、僕は言ったよね。ファングと行くから、アリス達は三人でやってと」

「言ったけど、心配なのよ」

「そうなんだ、じゃあ頑張って」


 言っても無駄なので、レンとファングは先に進んでいた。


「フゥ、ファング、中々やるね」


 ゴリザリの大半をファングが倒したので、レンは驚いたていた。 


「まぁな、それよりもあそこの三人は大丈夫なのか?」


 アリス達は、レンとファングに振り回されて、芝生みたいな場所で倒れていた。


「大丈夫でしょう、三人は意外とスタミナあるから」

「レン君、酷いわ、私はそんなにスタミナは無いわ、魔力はあるけど」

「なら、大丈夫だな」

「何で大丈夫なのよ」


 ファングに軽く流されて、アリスが怒っていた。


「俺様も疲れましたよ。もうヘトヘトですよ」

「お前、融合してスタミナ落ちたのか」

「違いますよ、お腹が空いているんですよ。ファングさん、魔力を下さい」

「何で俺がレイスに魔力をやるんだよ」

「酷い、ファングさんは、俺様の非常食用だと言いましたよね」

「いや、言ってないし、とりあえず腹をだぜ。魔力をやるよ」

「えっ、本当ですか、はぁファングさんの魔力で回復します」


 五人はある程度ゴリザリを倒すと、天然に沸く温泉に向かっていた。


「うぁ、これが温泉ね」

「そうだよ。さっさと入って帰ろう」

「ファングは、温泉の入れ替えね。何カ所か同じお湯だったから、そこだけ変えようか」

「えっ、レン何を言っているんだ」


 レンの恐ろしい言葉を聞いた、ファングの表情が曇っていた。


「じゃあ頑張ってフォレスト!」

「レン、やめてイヤだー」 

「じゃあ、アリスも一人で入浴してね」

「私はレン君と一緒に」

「いや、ダメだよ」


 五人はさっさと温泉を楽しむと、足早にフリップ村に戻って報告していた。


「ありがたや、ありがたや、これは報酬です」


 レンはプラチナ貨一枚を受け取っていた。


「ありがとうございます。それじゃ僕達は行きますね」


 五人は村長に挨拶をすると、宿に向かっていた。


「それじゃ、部屋は二人部屋二つと一人部屋一つだな」


 受付を終えると、毎回お決まりの事をしていた。


「ヨッシー、俺の勝ちだぜ」

「何で毎回ファングなのよ」


 ジャンケンで運のないアリスがファングに八つ当たりしている。


「俺に言うなよ。自分の運のなさを責めろよ」

「うっ、それは言わないでよ」


 ファングとアリスが喧嘩しなくて、レンはホッとしていた。


 とりあえず喧嘩がなくてよかったよ。仮にアリスが勝ったら僕が困るけどね。


 五人は部屋割りを決めると今日一日はフリップ村で過ごしているのだった。


 翌日、朝から五人はリズワール王国に向けて出発を始めて、リズワール平原をマッタリと寄り道をしていた。


「もう少しで夏季休暇も終わりね」


 休める場所を見つけると、アリスが一人で呟いていた。


「そうだな、だけど俺達は休みでもずっといるから、変わらないだろう」

「それはそうだけど、休み中と通常は違うわ」


 学園に入ってから、直ぐにストーカーみたいな事をされているレンは、アリスの言葉に納得してなかった。


 通常と休み、何が違うんだよ。まったく変わらないよね。特にファング、アリス、レイスはずっとストーカーみたいに纏わり付くし。


 三人は通常だろうが、休みだろうが、全くぶれないので、本当に仲間から引き離せるのか、不安になっていた。五人は軽く昼食を取った後、リズワール平原からリズワール王国に着いた。


「やっと着いたぜ。あぁ、懐かしいぜ」

「そうですねファングさん」


 ファングとレイスは故郷に帰って来て、懐かしんでいた。


「それじゃレン、お前の剣をくれよ。あとで作り直しておくから」

「ありがとうファング、寮に着いたら渡すよ」


 以前、ファングと約束した事を聞かれて、レンが答えていた。五人はリズワール王国の街中を歩いて学園寮に着くと、ファングに剣を渡していた。


「はい、それじゃよろしくね」

「あぁ、任せろ! 今度は錆びにくいように作ってやるからな」

「アリスとレイスもありがとう。夏季休暇中は楽しかったよ」

「そんな事は無いわ、学園が始まっても変わらないからね」

「俺様も変わりませんよ」

「アハハッ、お手柔らかに」


 上手く引き離す口実を探していたが、アリス達に勘づかれていた。


「それじゃ、僕はこの後、レイジ兄さんから荷物が届くから、部屋の掃除するから、またね」

「分かったわ、私も部屋の掃除しないと埃が溜まっているからね」

「俺様も部屋の掃除があります」


 三人と別れて、レンとレオスは寮に入ろうとすると、ファングに呼び止められた。


「レン、言い忘れていたけど、寝る時は一緒だからな」


 ファングは精霊の力を使って、レンと一緒に居ようと企んでいた。


「ファング、フォレストは使わないから普通に過ごしてね」

「えっ、何でだよ。俺は精霊だぞ」

「ファング、僕は人間らしく生きてと言ったよね。それに僕には精霊四人が付いているから心配しない」

「うっ、確かに、アクト、しっかりレンを護れよ。それじゃレン、また明日な」


 ファングはアクト達にくぎ付けをすると、足早に帰って行った。


【相変わらず、心配症だなファングは】

【仕方ないよ。ファングさんも精霊だから、レンが心配なんだよ】

【ファングさんはレン様がいないと何も出来ませんからね】

【ファングはレンの事が大好き】


 精霊四人はファングの事を色々言っていた。


 相変わらず、色々言う精霊四人だな。


 精霊四人の会話を聞いていたレンは呆れながら、寮に戻っていた。それからレンとレオスは部屋の掃除を始め、レイジ兄さんが荷物を持ってやって来ると、いつものいちゃつきが部屋の中で展開されていた。


「レン、レオス、お兄ちゃんだよ。二人の可愛い荷物を持ってきたよ」

「レイジ兄さん、恥ずかしいから大声で言わないでよ」


 その後もレイジ兄さんの声が響く為、レンとレオスが怒っていたが、レイジ兄さんは気にせず、半日程度過ごす結果になったのだった。

 

次回更新は未定です。温かくお待ち下さいm(_ _)m

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