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第三話 帰宅
六時間目の授業が終わり放課後になると、帰宅部の高見はさっさと自宅へ帰った。
自室に入り鞄を机のうえに置いて、ベッドに体を倒す。疲れを溜息で吐いた後、中島の可憐な横顔を瞼の裏に甦らせた。心地よい苦しみが胸を締め付ける。
中島さん今日も可愛かったな。幸せな笑みが口に広がる。
「ミキなら女剣士なんていいんじゃない」
中島の友人、サチがいっていた言葉を思い出す。
はるか昔、高見がまだひとりぼっちになることに恐怖を感じていたとき、友達の話についていくためテレビゲームをやったことがあった。そのゲームに出てきた女剣士を、高見は記憶の奥から引っ張り出した。そんなスカスカな防具で大丈夫なんですかと、訊きたくなるぐらい露出度の高い格好をしている。
高見は女剣士の顔と中島の顔を入れ替えた。目のやり場に困る姿の中島が、手が届きそうな位置にいる。
高見は一旦、中島から目をそらし、自分に言い訳をはじめた。
中島さんは動きやすさを重視して露出度の高い装備をしているのであって、いやらしい意味で俺は、中島さんをこんな格好で想像しているわけではないからな。
納得のいく説明ができ、高見は妄想の世界へ足を踏み入れた。




