表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔王を倒す  作者: きなこだいふく
第1章 ハルト編
3/3

第2話 入学試験 前編

「すみません、先生」

「えっと、君は…ああ…ハルトさんですね。何でしょうか?」

「僕は、魔導剣士を目指してこの学校を受験したんですけど、この試験で剣と魔法を一緒に使うのって…」

「大丈夫ですよ。この試験はポイントを稼いで成績上位に入れるかが問われます。2つとも使用されても、素の実力ですので、問題ありません。ですが、魔道具(マジックアイテム)やスキルの使用は禁止です。

「はい、ありがとうございます。」


 受験者が集まってきた、人数の最終チェック、持ち物検査の時間だ。

 勿論、違反となる物は持ってきていない。


「受験者の数、大丈夫です。」

「持ち物検査終わりました。違反者はいません。」


 検査が終わった、最後に試験内容の最終説明だ。


「これから皆さんには、この転移魔法陣に入ってもらい、こことは別のフィールドで3時間の間、魔物、モンスターを狩ってもらいます。学校側が管理しているフィールドですし、魔物も低級〜中級のといった強力なモンスターではございません。 また、我々試験官は皆さんの行動を魔石水晶で監視して、狩ったモンスター分のポイントを記録します。低級モンスターが1P(ポイント)、中級が5Pとなります。 以上が皆さんがこれから行う試験の内容です。」


(とりあえず、モンスターを狩って狩って狩りまくれば良いってことだ。魔法を使えば遠距離戦も出来るし、かなり有利に何じゃないか?)


「次に注意事項の説明です。 試験で使う武器は基本学校側が支給した物のみです。それからもし、他の受験者を故意に怪我させた場合、戦闘が行えないよう武器を壊した場合は、即失格となりますので、ご注意下さい。注意事項は以上で終わりですが、質問等はありますか?」


 2人の受験者が手を上げた。

「他の受験者と協力するのはダメなんですか?」

「構いませんが、もしそれで、喧嘩等が発展して怪我をする事態に陥った場合、学校側は責任を持ちません。また、手を組んで他の受験者を(おとし)める様な行動をされた場合は、即失格です。それから、魔物を倒したポイントはトドメを刺した方に入ります」

「ありがとうございます」

「他に質問はありますか?」


 …………


「無いようなので、試験を開始します。皆さん魔法陣を踏んで下さい。」


 一体どんな地形でどんな魔物がいるのかワクワクする。そして少し怖い。まあ、剣も魔法の練習も頑張ってきたし、大丈夫だ…


 僕は魔法陣を踏み、知らない場所に転移した。快晴の草原。人の気配はしない。とにかく動いて、魔物を探して、見つけ次第積極的に戦おう。


「ん?あれは…岩の様なウロコを纏った狼…岩纏狼(ストーンウルフ)だ!確か、中級の魔物だったはず。でも、早速狩ろう」


 岩纏狼に接近し、剣を抜こうとしたが、奴もこちらに気付いている。

 グルルルル…とこちらを獰猛(どうもう)な目線で睨みながら、攻撃のタイミングを伺っている。


「やあああああ!!」


 ガキン! 


「うぐっ硬い…」


 岩の様な硬いウロコに身を包んでいるだけあって、防御力は一級だ。一度下がって体勢を立て直し、策を考える。

(剣では無理だ…じゃあ魔法で攻撃するか)


 手を前に突き出し、身体の魔力を手の先に集中させる。

「大いなる灯火よ、今我敵を撃ち倒し、炎の道を突き進め! 『ヒートアサルト』!


 槍の様な形をした炎は、目にも留まらぬ速度で岩纏狼の身体を突き抜ける。

 ギャオオォォォン…


「よし!(初討伐だ!このままいくぞぉ!)」


 試験開始から30分が経った…低級3体、中級1体。ここは、他の場所に比べて、魔物の数が少ないのか?と疑問に思う程、魔物と遭遇しない。


「せめて群れで行動してくれてると有難いんだけどなぁ…」


 とりあえず、魔物に遭遇することを目標に、走り続けた。5分ほど移動した先は、草原では無くデコボコとした岩が広がるフィールドだった。足が着きにくいが、大量の魔物がいる。


「よし!ここでポイントを稼ぐぞ!」


 基本的には低級が殆どだったが、中級も少数ながらいた。

「氷河の集う所に、原子の命は跡を絶たん…『アイスストライク』!」


 氷の槍が、周囲の魔物に降り注ぐ。一体、また一体と魔法の餌食になっていく。

「結構狩ったけど、今ポイントはどのくらいだ?もう途中から数えるの忘れちゃってたよ。20くらいかな?  いや、こんな事を考える暇があるなら、もっと狩らないと!」


 試験開始から1時間が経過した。序盤は終わり、中盤戦に突入って所か…最初に比べて、魔物との遭遇率も上がったし、移動したのは正解だったようだ。


「そろそろ1時間くらい経ったか?体力もかなり使っちゃったし、温存と回復の為にも、他の人の獲物を漁夫の利するってやり方で稼ぐか…おっ、丁度いい所に!」


 誰かが魔物と戦っている。中級の魔物が5体程いる。全部倒せば25Pだ…


「大いなる灯火よ、今我敵を撃ち倒し、炎の道を突き進め! 『ヒートアサルト』!」


「な、なんだ!?」


 魔物を貫通して、一気に3体倒した。15ポイントGET!

(よし、この方法なら楽にポイントを稼げる。)


「ふざけんなよ…(いや、これも戦略か…3体もやられちまった…)なら、すぐさま残りの2体は俺が倒す!」


(ここから魔法を撃ったらあの人に当たるな…別の所に行くか…)


 卑怯な手段ではない…立派な戦略だ。ここから先、1時間ぶっ続けで魔物と戦うかもしれない。その時に備えて体力などを温存して置くのは良いことだ…


「ここらへんの魔物は狩り尽くしたかな?そろそろ別の場所に移動するか…」


 僕はまた別のフィールドに行くべく、移動を開始した。10分くらい歩いた先、森に着いた。いかにも魔物の生息地といった森だ。木が多いから見通しも悪い…木の上から虫型の魔物が降ってくるかもしれない…不安ではあったが、ポイントを稼ぐ為なら仕方がない。

 しばらく森を歩い所で、カサカサと音がする。


 キシェァァァァ!!

 手のひらサイズの蜘蛛が飛び出して来た。毒々しい黒紫色の身体、赤色の眼、間違いない『ヴェノムスパイダー』だ。毒を使ってくるが、そんなに強力な毒じゃない。せいぜい数十分程の間、ピリピリするくらいだ。

「はあぁぁぁぁ!」

 ジャキン!

 僕は容赦なく一刀両断。決まった…

 もう少し奥に進めば、中級があるかもしれない。

 そう思い僕、この森の奥地へ向かった。


「こっこれは…」

 大量のモンスターの死体だ…それも全部中級の魔物、この大顎の蛇は…『(ダイナミック)−スネーク』だ。

「誰が狩ったんだ?」

 

 僕はより奥に進む…そこには1人の人影があった。二刀流…アクロバットな身のこなし…


「アラン!」

「ふんっ!」

 グサッ! バタッ…

「ふぅ、ん?おお!ハルト!」

「さっきぶり!」

「ああ!まさかこんなに早く再会するとはな…あ、せっかくだし一緒に狩らないか?」

「勿論!」


 沢山魔物を倒していた受験者の正体は、アランだった…試験ももうすぐ終盤に差し掛かる…アランと共に、魔物狩りだ。

「魔物のトドメを刺すのは交代制でいいか?」

「うん、それで良い」


 入学試験中盤の後半、ラストスパートに向けてより消耗を抑える。全てを出し切るのは、終盤戦に突入してからだ。

宜しければ、ブックマークお願いします!


ちょこっと説明

今回は、アラン・テレーク(現時点)について

アラン・テレーク 9月5日生まれ 15歳

髪色はシアン 目の色は黄色

身長 165cm  体重 68kg

好きな食べ物 しょっぱい系

特技 剣を用いた戦い

スキル ???

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ