18.結婚式
どうしても結婚式で〆たかったのでこうなりました
私が騎士団に来てから12年、私も隊長になって皆と隊は違ってしまったけど、新しい隊でも洗礼の後は仲良くなれた。20歳だ。あの時32歳だったオルソーニも、年に2つづつ(年を取った分と若返る分)若返って、同じく20歳だ。
ここで年を止めようと、2人で決めた。最初はどんどん少しづつ若くなる隊長に色々と物言いたげな人は沢山いたけれど、「若い嫁さんを貰うんだから、自分も若くならないと」というなんの説明にもなってない惚気の一言で終わらせてしまっていた。外面的には44歳なんだよね。全然見えないけど。
まあ今日というめでたい日にわざわざ年齢に突っ込む人は居ない。
わざわざオーダーメイドでデザインから凝ってくれたドレスに、オルソーニの白タキシード!
それぞれの隊の団員や、隊長たち、団長、騎士団元帥、デュクリメントの一族、オルソーニの親族、併せると結構な数になっていた。
両家族で話し合いをした結果、オルソーニは婿入りする事になった。そもそもメツェルディード家は、オルソーニの兄、アツェルゼプトさんが既に跡を継いでおり、逆にデュクリメントの本家、カリエストさんは未婚のまま当主を務めていた事もある。分家やら親戚筋で結構な争いになりそうな予感はするものの、カリエストさんはオルソーニに跡を継がせる心算のようだ。私は結界魔法の達人になろうと心に決めた。私の婿は私が守る。
そんなこんなで、式中ずっと大荒れだった。愛を誓ってる最中にオルソーニの従姉妹の私と同い年の子が、「おじちゃんは昔私と結婚してくれるって言ったぁあああ!!!」と泣き出したり。オルソーニは、その従姉妹の存在自体が思い出せないようで、『どうしよう、俺、あの子誰だか解らん』と耳打ちしてきたり。
式場スタッフと親御さんに引っ張られて途中退場して行かれました。
続きをしようと思うと、今度はデュクリメントの分家から2人の男が、「そんな冴えない男より俺の方が貴方に相応しい!」と言い出したので、「初めましてさようなら、二度とご縁がありませんように」と笑顔で手を振ってみた。オルソーニは横で笑ってた。
この二人はカリエストさんに首根っこを掴まれて放り出されていた。
なんとか指輪の交換と誓いのキスまで漕ぎ着けて、ブーケトス。既婚者のルーフェスさんの腕の中に一直線で飛んで行った。おかしいな。
披露宴でのお色直しは、なんと、オルソーニのお母様がデザインして下さったドレスだ。凄く綺麗で、ところどころにオルソーニさんの髪の色のダークオレンジと目の色の葡萄色を上品に使っている。オルソーニも、私の髪のプラチナブロンドと目の色のサファイア色を随所に使っている。お義母様、デザインセンス最高です…!
出会った頃の話などをすると、オルソーニの容姿の説明が大変面倒な事になるので、なれそめを語ったりはしなかった。代わりにこれからどうやって相手を愛していくか話し合ったり、相手の好きなところ100選をそれぞれ競ったりした。途中から「砂糖吐きそうなんでそろそろやめてください」と真顔で部下に訴えられた。
美味しいごはんを食べて、初めてのお酒を飲んで、部下から結婚祝いを貰ったりして、結婚式は良い思い出としてこれからも何度も思い出すだろうと思った。
時はどんどん過ぎていって、子供を授かって、子供が大人になって、私達を追い越して。
孫にも恵まれて、孫も大人になって、私達を追い越して。
子を看取り、孫を看取り、その辺りで、当主は跡継ぎに譲り、私達は2人だけで暮らす事にした。
騎士団ではW騎士団元帥としてまだまだ前線で戦っている。神話が見たけりゃ騎士団へ行けばいいなどと囁かれたりもする。その頃になると、小さな魔法の力はほぼ人々の間に復活していた。
けれど、器を大きくすれば~などといった話は、武門の家の一部に語り継がれるのみで、ごくごく稀に、大きな魔法を求めて私の元へやってきたりする。親しい人々を見送るのは寂しいけれど、傍にはずっと変わらない愛情で包んでくれるオルソーニが居てくれる。これからもこの国を見守っていける。
私はこれからもオルソーニが好きなままだ。
追伸/1000歳を超えたら神格者と呼ばれる存在に変わって、現在は天界から国を見守っています。年を取らない仲間が出来てオルソーニと皆で仲良くやっています。
最後は仲間も出来ました!そして最後まで見てくださった方々、ありがとうございます!
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