表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/12

地獄谷への侵略者!!バグズ・コープス

 ミスって投稿してもうた。



「マツ姉、ツキ姉、マイちゃん!!行くよ。」


 私の声を聞いた3人が私の側に──


「痛ッ!?」


「ちょっと!!気をつけてください。」


「その目じゃ気をつけるもクソもないだろ!!」


 締まらない。


「……こうすれば良いんでしょ。」


 このままじゃまともに戦えそうにないので、目の配置を戻してやる。その間、バグズ・コープスは何も仕掛けてこなかった。いや、準備したの方が的確か。


「改造Gの群れに、カブトムシ2体とカマキリ1体。」


「タンクとアタッカーだね。それにあたしたちを囲むアリ。」


 どれも大型犬サイズだ。虫の力は強い。ゴキブリの速度は人間台にすると加速なしで新幹線並みだし、海外に横切った小動物を食い殺すアリの群れがいる。


 ボスに死体(コープス)と付いているから奴等は死体、運動能力は落ちているかもだけどマツ姉の前例もある。不用意に突っ込むのは悪手だろう。


「サンハートは……君は本当に賢いね。」


「ヒイィン!!」


 サンハートはタケノコに任せるしかない。圧倒的戦力差、


「良いね、覆してやるよ!!」


 私が吠えると同時に相手が仕掛けてきた。


 ゴキブリの群れが押し寄せてくる。おそらく、後ろにはカブトムシとカマキリもいるだろう。


「それの対策はできてんだよ!!」


 先ほどの焼き直し、菌糸体を張り巡らせるキノコを生やし胞子拡散(マッシュプロージョン)


 放たれた煙幕をくらい、次々と落ちるゴキブリ。それでも後続が押し寄せ数の暴力で胞子を散らし突破する。


「どんだけ従魔用意してんだよ。」


 ゴキブリの群れに飲まれるが、コイツら自体に攻撃性能はない。ただ、


「周りが見えませんわ。」


「こっちもだ!!」


 至近距離で走り跳ね飛び回るゴキブリ。


「ッ!!だよな!!」


 どさくさに紛れて突っ込んできたカブトムシを躱す。

 カマキリの鎌を銃身で受ける。

 カブトムシのスタンプを転がって避ける。


「……マイちゃん、よろしく。」


「全く、誰が控え(ベンチ)だって?」


 私のローブから飛び出したマイタケちゃん。立ちあがろうとしたカブトムシ、その気門に菌糸体を侵入させる。


 苦しそうに暴れ回るカブトムシ、それを無視して私を責め立てる他の従魔ども。


「所詮虫だね。」


 感情無き虫たちは苦しむ仲間に目もくれずに私を責め立てる。


「マツ姉、横から殴って!!ツキ姉は私から離れて視界確保したらマッシュプロージョン!!」


「「了解。」」


 すぐさま指示通りに動く2人。マツ姉が狙うのはカマキリ、ずっしりとしたカブトムシよりずっと崩しやすいからだろう。


「オラァッ!!ですわ。」


 だからと言ってアッパーでかち上げるのはなんか違うでしょ。


 次第にタイマン勝負に私たちは別れる。殴る斬るの応酬をマツ姉対カマキリ従魔。銃やら魔導者ファンネルで私が牽制し続ける私対カブトムシ従魔。


「ぶっ飛べや!!」


 攻防を数秒していると、漸くマツ姉がマッシュプロージョンでゴキブリを処理した。


「ナイスアシスト。」


 更に付け加えると、キノコを展開したのはカブトムシの足元。地面から膨れ上がった物体に少し体が浮き上がる。


 すかさず、スライディングで潜り込んだ私は柔らかい内側にマナショットをゼロ距離で撃ち込む。


 続けて余裕ができた私はカマキリ従魔の足に弾を撃ち込む。弾は見事命中、カマキリ従魔がバランスを崩す。


「これで終いですわ!!」


 隙を逃さずその顎にマツ姉が膝を入れ頭を打ち砕いた。


「流石マツ姉様。」


「そういうマイタケちゃんもやりますね。」


 私が這い出すと、悠々と沈黙したカブトムシに座ったマイちゃんが見える。


「ワタシも頑張ってただろ?褒めてくれねぇのか?」


 と、ツキ姉拗ねちゃってるね。


「ありがとねツキ姉。ナイスアシストだったよ。」


 私はツキ姉の頭を撫でながら感謝を口にした。


「お、おうよ。」


 それにマツ姉は顔を背けながら応えた。


「さて、君はどうするつもりかな?」


 次に見るのはバグズ・コープス。奴はこちらをじっくりと見つめていた。次に視線をタケノコ、そしてサンハートに向ける。


「ッ乱暴するよ!!ごめん。」


 バグズ・コープスの体が揺れた瞬間、直感で2人に鞭のように伸ばした菌糸体を巻き付け操魔術で無理やり引っ張り寄せる。


 私の予想通り、2人がいた場所にはバグズ・コープスが立っていた。


「今のは間一髪でしたわね。」


「だな。」


 ふむ、動けないサンハートを放置するのはまずいか。


「タケノコ、ご主人様を体に巻き付けても大丈夫かな?」


「ヒヒィィィィン!!」


 タケノコは激しく首を縦に振り肯定を示した。


「賢いね。」


 サンハートを巻き付けつつ、バグズ・コープスに視線をやる。

 相変わらず、私とサンハートに視線を向けるボス。癖なのだろうか?こちらとしては命令を出す時間が作れるからありがたい限りだね。ん?


「ギシャアアアア!!」


 突如、奴は頭を持ち上げ耳が劈く咆哮を上げた。それに合わせ、私たちを囲っていたアリたちがサンハートに殺到する。


 更に奴が私の足元に糸を伸ばす。


「マツ姉、ツキ姉!!サンハートを見て!!マイタケちゃん!!私についてきて!!」


「「「了解!!」」」


 私たちが二手に別れると同時にバグズ・コープスが突っ込んできた。



◇◇sideツキヨタケ◇◇



 正直、ボスをあの2人に任せるのは不安なんだが……。任せられたのなら仕方ない。

 それによ、あの2人が心配ならよ、


「さっさと片付けちまえば良いよなぁ!!」


 アリの数は大型犬サイズが10体強、それに追従する奴らが数え切れない程といったところだ。


 まずは雑魚処理、そう考えた私はお馴染みの胞子拡散で一掃してやろうと思ったんだが、


「あれは?……ツキヨタケちゃん!!食べられてますわ!!」


「チッ、そりゃ聞いてないぜ!!」


 戦闘集団が片っ端から菌糸体を食い荒らしやがった。

 勿論、キノコを食った雑魚どもはバタバタと倒れたが、デカい方は胞子拡散が不発したせいでノーダメジーだ。


「くっ、ここはわたくしが食い止めますわ。ツキヨタケちゃんは何か策を!!」


 マツ姉がアリの相手をする。ひたすらにサンハートたちを狙って突撃していく雑魚アリを潰し、デカいアリの弾き返している。


 タケノコもマツ姉が漏らした雑魚を踏み潰しながら、マツ姉がデカいアリを捌き切れるようにうまい具合に移動している。


 ワタシができることはなんだ?


 ワタシはここに居る必要があるのか?


 ワタシが生ま──


「マツタケちゃん!!辛気臭い顔をしている暇があったら、自分ができることを考えてください!!」


 そうだな。今はワタシにできることを。


 この前の姉妹喧嘩?の時、ワタシはどうだった?力はマツ姉の方が上だ。スピードはマイタケの方が早かった。

 ワタシが使ってたのはキノコを使った受け身と、菌糸体の広範囲展開。どちらも余裕があった。


 そうだな、この状況を覆すにはこれしかない。


「マツ姉!!ワタシが合図を出したら離脱しろ!!」


「分かりましたわ!!」


 とにかく一点集中だ。地面の中に菌糸をどんどん送り込む。まだだ、まだ足りない。もっと、もっともっとだ。


「ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛!!」


 これ以上は、


「マツ姉!!」


「はいッ!!」


 先頭にいたアリを思いっきり蹴飛ばし、その反動でマツ姉が離脱する。


「ぶっ飛べやァ!!テメェらぁ!!」


 それと同時にアタシは地中で練り上げた菌糸体を動かして、地面ごとアリどもをひっくり返した。


「まだまだァ!!」


 更に盛り上げた菌糸体をハニカム状にして、奴らの上に覆い被せる。

 包囲網を打ち破ろうとアリどもが噛みちぎっていくが、減った分はすぐに菌糸を送って随時補強していく。


 問題があるとすれば、


「ゴブッ!!不死者でも吐血ってするんだな。」


「ツキヨタケちゃん!!」


 キツい。いや、冷静に考えたらワタシLv.1だから凄いことかもしれないんだが。


「マツ姉、胞子拡散の準備を!!」


「分かりましたわ。お姉ちゃんに任せてください。」


 いや、今はそんなことより意地に集中しろ!!


 アリどもは菌糸体の影響に気付いたのか、食わずにちぎり捨てている。だから、自滅には期待できない。

 なんとか、胞子拡散の準備が終わるまでは耐え切らなければ。


「後ちょっと、ッ!?ア゛ア゛アアァァァ」


 瞬間、ワタシの片目に何かがかかり激痛がはしった。


「マツタケちゃん!?」


 痛い、痛い。なんとか耐えきらないと、


ブチィ……


 希望が裂ける音がする、


ブチッブチブチ!!


 徐々にそれが大きくなっていく。


ブチブチブチッブチィィィィィ!!


 ああ、もう止まらない。このまま負け──


「プラント」


 後ろから声がした。


 その声と共に魔法陣が現れ、そこから伸びた蔦が網をどんどん補強していく。


「ありがとね、マツタケちゃん。君のお陰で私は無事だった。だから、ここから先は──」



◇◇sideサンハート◇◇



 自分が情けなかった。昔から親はいつも家を空けていて、だから小学校では友だちをたくさん作った。


──いや、私。友だち……居なくてさ。親も家に居なくて人とどう関わればいいのか。わかんないんだよね。だから、ほっといていいよ?慣れてるし、私が入ったら邪魔になるよ?


 それがなんだかモヤモヤした。だから私は彼女に積極的に関わった。


「ありがとね、マツタケちゃん。」


 彼女は人をよく褒める。それは、『自分を褒めて欲しい』という想いの裏返しだと関わる中で気付いた。


「君のお陰で私は無事だったよ。」


 「私なんか全然……」なんて言わせない、思わせない。何がどう助かったのか言う。


「だから、ここから先は──」


 彼女は捻くれている。助けて欲しい時ほど、助けを求めないのだ。


「──私にも手伝わせて。」


 「任せて欲しい」なんて言ったら「私は必要ないんだ」って彼女は捉えてしまう。だから、これが良いのだ。


「ああ、わかった。マツ姉が弱らせてくれるからトドメを任せたいけど、いけるか?」


「勿論!!」


「準備できましたわ!!」


 タイミングよく、技が炸裂する。アリを覆う網から生えた数多のキノコが白い瘴気を吐き出す。


 さて、めっちゃ怖いんだけど?


 うん、物凄くカッコつけてたけど、正直言って気絶しそうだ。でも、シイタケちゃんの従魔にそんな醜態は晒さない。だから、


「混沌より授かりし闇の力よ。」


「え、」


「はい?」


「その力を持って、我が太陽(しょうがい)を貫け。」


 消すね。


 私の右手に槍が現れる。それを囲うように幾何学的な模様と、謎の言語で構成された魔法陣が展開される。

 そこへと徐々に魔力が吸われる中、私は腕を引きを力を溜める。


『奥義:日蝕穿ち』


 詠唱、魔力、技術。その全てを詰め込んで放たれたのは闇の奔流。

 それがアリたちを呑み込み、


「あれぇ?」


「わたくしたち要りましたか?これ?」


 無に返した。


「…………2人が無事でよし!!」

◇◇サンハート◇◇


Lv.47

種族:闇森妖精  所持金:417,417,417

本職:騎士

副職:魔法使い、厩務員


HP:340/340

MP:235/235


・スキル:影魔法、植物魔法、槍術、闇魔法、調教、暗闇の住民、解体術、鷹の目、採集速度up、採掘速度up、剛力、体術、守人、MP節約、魔力制御、体幹、持久力、挑発、煽動、


・魔法

ダーク

ダークトラスト

シャドウ

シャドウトラスト

プラント

プラントシルド

ダークブレイク

ダークボウル

シャドウジャンプ

ドッペルトラスト

ドッペルゲンガー

プラントウィップ

フォトシニデス

ヒールガーデン



・技

3連突き

穿突き

駆け突き

シールドバッシュ

シールドダッシュ

半月薙


・奥義

百影騎士団

身代わりの樹海

日蝕穿ち


装備:黒曜の大魔槍、黒曜の大魔楯、しなりの効いた鞭、黒曜の重鎧


※所持アイテム、及び称号は中略


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ