329章 俺たちのファッションデザイナー!
「私は原石輝かせるファッションデザイナー!インスピレーション働かせ!日夜、人を着飾らせる!」
幻影のグルーナは右手に持った特殊な鉛筆を人並み外れたスピードで走らせてスケッチブックに描いていく。
「僕はグルーナの永遠のパートナー!グルーナにインスピレーションを与えるミューズにして、クリエイタァーッ!」
幻影のグルーナが描き終えたヘッドデザインのページを破って宙に放るとエターナルエイムクリエイタールレンデスは胸を開き、白のレーザーポインターから発した光でスキャンしてページを消滅させた。
背中の孔雀の羽が白く発光する。
「スキャン完了!具現化開始!」
エターナルエイムクリエイタールレンデスは両肩の三眼レンズをフレキシブルに動かし、スキャンしたヘッドを一瞬で作り上げた。
胸の白のレーザーポインターは黒くなった。
「出番よ、キャロルナ!」
「はい!」
エターナルエイムクリエイタールレンデスの中から光の玉が出て来て、キャロルナが実体化した。
キャロルナは出来上がったヘッドを装着した。
「名付けてダブルウインディブーメラン!活かして、道とん!」
「飛んでっけぇ〜っ!」
DWBキャロルナは両手に持ったダブルウインディブーメランを勢いよくぶん投げ、ガイアヘッドに向かって飛ばした。
「そして、私は跳ねる!」
DWBキャロルナはダブルウインディブーメランを投げたと同時に自身も飛び跳ね、目にも止まらぬ速さで二つのダブルウインディブーメランの間を何度も飛び跳ねる。
「ダブルウインディブーメラン…!なるほど、わかりやすい…!ダーバラ!」
「あいよ!」
道人は二つのウインディブーメランを跳ねるキャロルナの姿を見てどんな能力か把握できた。
道人は四つのブレードフェザー、IWダーバラは二つの鉄扇をガイアヘッドに向かって飛ばした。
『敵にもわかりやすかったら駄目でしょ!』
ガイアヘッドは8⇄∞ドラグーン・マスタージークヴァルとインフィニティアトワマリーとの剣のぶつけ合いの最中でも向かって来たブレードフェザーと鉄扇を全身から放つオーラで弾き飛ばした。
「だったらこれはどうです?それそれぇ〜っ!」
DWBキャロルナは目を発光させ、ウインディブーメランの一つをまるでサーフィンのように乗り回し、華麗に舞いながら弾き飛ばされたブレードフェザーと鉄扇を弾いて再びガイアヘッドに向かわせる。
『小細工!』
ガイアヘッドは再び飛んで来たブレードフェザーと鉄扇も全身から放ったオーラで弾くが空を優雅にサーフィンするDWBキャロルナがまた弾かれたブレードフェザーや鉄扇を弾き返す。
「今だ、ユーラ!リムルト!」
(はい!)(…!)
レーヴァテインヴァルムンクの黄緑と白の宝玉が輝き、白黒のドレスを身に纏ったユーラとリムルトの幻影とユードラ・オリファルゴンの幻影も出現して咆哮する。
((「ガイア・ブラスター!」))
8⇄∞ドラグーン・マスタージークヴァルはレーヴァテインヴァルムンクからガイア・ブラスターをDWBキャロルナが乗っていない方のダブルウインディブーメランに向かって放つ。
『反射狙いか…!』
ガイアヘッドの言う通り、ウインディブーメランに反射されたガイア・ブラスターは曲がってガイアヘッドの背後に向かって飛んでいく。
『残念だったね!』
ガイアヘッドは宙返りし、フェニックスの羽で作った炎のカーテンでガイア・ブラスターを防いでみせた。
「いや、そうでもないさ!」
8⇄∞ドラグーン・マスタージークヴァルとインフィニティアトワマリー、三体の分身を連れたIWダーバラがガイア・ブラスターを避けたガイアヘッドの隙を狙って一斉に斬り掛かる。
『ガイア・ブラスターは囮だったって言うんだろう?無駄無駄ぁっ!』
ガイアヘッドは全身からオーラを放とうとすると背後からいきなりビームを喰らった。
『何っ!?』
ガイアヘッドの背後には見た事がない頭を付けたルブランがいて、ビーム砲を構えていた。
「ふふん♪新しいデザインが一丁上がったから愛歌ちゃんのスマホに転送したのよ。属性付与させて作った頭。名付けて、エレキビームヘッド!」
幻影のグルーナは宙に浮きながら足を組み、ペン回しをしながらスマホを振って見せていた。
どうやら出来上がったヘッドを相手のスマホに送る事もできるようだ。
隣には電流を放つ黄色い光の孔雀羽を開いたエターナルエイムクリエイタールレンデスが立っていた。
孔雀の羽の電流が消えると同時に胸の黄色のレーザーポインターが黒くなった。
キャロルナはダブルウインディブーメランヘッドが解除され、元に戻る。グルーナが作ったヘッドはインスタント的なヘッドで長持ちしないようだ。
『新たなヘッドを作ったのか…!』
「ガイアヘッドォッ!」
多少身体が痺れて動きが鈍っているガイアヘッドに対し、8⇄∞ドラグーン・マスタージークヴァルはカジートブレードを一旦宙に浮かせた。
両手でレーヴァテインヴァルムンクを持ってガイアヘッドに斬り掛かる。
『チャンスとばかりかぁっ!』
ガイアヘッドは8⇄∞ドラグーン・マスタージークヴァルに対して炎や咆哮、オーラを放って抵抗するが、ツインオリハルコンボディの8⇄∞ドラグーン・マスタージークヴァルには効かない。
ガイアヘッドは両手を交差させてレーヴァテインヴァルムンクを防いだ。
『残念!』
ガイアヘッドは背中の触手で8⇄∞ドラグーン・マスタージークヴァルを捕らえようとする。
「ジークヴァル、懐に飛び込めたチャンスを活かすんだぁっ!」
道人たちはブレードフェザーや大型化リング、鉄扇を飛ばして触手が8⇄∞ドラグーン・マスタージークヴァルを捕らえようとするのを妨害した。
エレキビームヘッドルブランもエレキビームを放つが、ガイアヘッドに同じ手は喰わずオーラで弾かれる。
「わかったぁっ!行くぞ、ユーラ!リムルト!」
(はい!)(…!)
レーヴァテインヴァルムンクの黄緑と白の宝玉が輝き、白黒のドレスを身に纏ったユーラとリムルトの幻影とユードラ・オリファルゴンの幻影も出現して咆哮する。
((「ガイア・ブラスター!」))
ガイアヘッドが両腕を交差させてレーヴァテインヴァルムンクを受け止めているまま、刀身にガイア・ブラスターを発生させて光の刃と化した。
『…!? ガイア・ブラスターを刀身にするのか!?』
「まだまだぁっ!ヤジリウス!」
(おうよ!)
8⇄∞ドラグーン・マスタージークヴァルは刀身の黒の宝玉を輝かせ、ヤジリウスの幻影を出現させた。
光の刃に次元の刃も混ぜてみせた。
『ここで次元斬を混ぜるか…!』
ガイアヘッドは両腕で防御するのをやめ、炎の羽で自分を包んでわざと地面に落下しようとする。
「逃さん!」
8⇄∞ドラグーン・マスタージークヴァルは光の刃を本来のガイア・ブラスターに戻して照射しながら落下したガイアヘッドを追う。
一旦宙に浮かせたカジートブレードを改めて持ち直した。
「よし、また出来た!名付けてソーンウィップヘッド!」
グルーナは新たに出来上がったヘッドデザインをエターナルエイムクリエイタールレンデスの緑のレーザーポインターでスキャンしてもらい、ソーンウィップヘッドを具現化させた。
エターナルエイムクリエイタールレンデスの緑のレーザーポインターが黒くなった。
「キャロルナ!」
「はい!」
エターナルエイムクリエイタールレンデスの元に戻って来たキャロルナは新たに出来上がった、まるで木でできたようなヘッドを装着した。
キャロルナが付ける事を想定されたデザインなのでウサギの耳も生えている。
足にはスケート靴が装着された。
「種を、植えちゃいます!」
ソーンウィップヘッドキャロルナは自身の足元から光を発して地面を滑り、両手に出現させた無数の種を地面にばら撒いた。
「ジョロ〜!」
SWHキャロルナはジョーロを出現させ、撒いた後の種に急いで水を掛けた。
撒かれた種はすぐに発芽し、落下して来るガイアヘッドに向かってツルを伸ばして捕縛した。
『炎の翼があるってのにねぇっ!』
ガイアヘッドは自分に巻かれたツルを炎の羽とパンダの両手で燃やし千切ろうとする。
「やっちゃえ、トワマリー!」
愛歌がそう叫ぶとインフィニティアトワマリーの背後に幻影の城が出現。
城から現れた無数の妖精たちが弓矢を運んできた。
「オーバーディサイドが作りし虹の力よ、今ここより我がインフィニティアアローに浄化の力を宿せ!」
インフィニティアトワマリーは城から出た無数の虹を弓矢に集めた。
「行っけぇーっ!」
インフィニティアトワマリーは矢を放つ。
輝きを放つ矢はガイアヘッドに向かって飛んでいく。
『そんな矢でぇっ!』
ツルを千切り終えたガイアヘッドだが、道人たちはガイアヘッドの周りをブレードフェザーや鉄扇、大型リングを飛び回らせて包囲した。
『僕を浄化できるかぁっ!』
ガイアヘッドはライオンの顔の咆哮や炎の翼、全身からオーラを放って向かって来た矢を受け止めた。
「押せぇぇぇぇぇーっ!!」
道人は四つのブレードフェザーを操作し、インフィニティアトワマリーが放った矢と一緒にガイアヘッドのオーラの防壁に穴を開けてみせた。
「どんなに固くても、一点に集中させればぁぁぁーっ!!」
『くぅっ…!』
ブレードフェザーのおかげでインフィニティアトワマリーが放った矢はオーラの防壁を貫通し、ガイアヘッドのライオンの顔に当たった。




