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幸せの中の虚無感


普通の幸せには、いつも虚無感がついてくる。

また明日、と口にした時の今日が終わるのを意識する時の寂しさと似ている、いつか終わるという小さな絶望。


普通の家庭に生まれ、普通に学校に行き友達もでき、普通に出会い、結婚をし、子供が生まれ、孫もでき、無難に残りの人生を過ごし老いていく。


挫折も、苦労も、幸せも、喜びも、別れの悲しみも味わった。


悪くはない人生だった。

はずなのに、どこか欠けていると感じるのはいつも会えない誰かを探しているから。

会った記憶も、顔も、声も、名前も、何もかも知らないのに。

人ごみでふと振り返った時。

感じれないはずの存在を探してしまう。

絶対にここではきっと会えない、という息苦しさにもがいている。

妄想だとは思う。


だけど、確かにこの喪失感だけは、私の本物だ。











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