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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第二章 ー古代の暴君ー
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サーキュラーデス

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 姉御 背後からの刺客

シンシア・ルフィン パワー系プリースト 姐さん

アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー かぴばら

ララ・ヘルミナ お子様メイジ 雨がっぱ 蝶

ジーン・トアロ 盾ありウォリアー

マリア・ヴェルナーデ ドリル

ジェフリー マシュマロボディ

ルーファス 大剣メイジ

ティアナ 意識高い系のプリースト

リリィ  トゲ 魔法少女 倍返し

ガルシア ヒゲ面

ウォーレン・ジーク シーフのマスター

知り合いが大勢いるというのは心強いもので、

この回廊に初めて来た時はリリィと2人で、途中から出逢ったガルシア

という脱走犯も加わったけど仲間とハグれた事が大きな不安を募らせた。


今はあの時とは違ってパーティの全員とギルドのマスター

王都からの使者であるマリアを加えた8人で回廊を進んでいるが、

パーティーの最後尾から皆を見てるだけで精神的に安堵する。


”そう考えるとソロのトレジャーハンターとして

 活動してる人のメンタルは屈強だよなー”


全部一人でこなしてお宝をGETするという事の

ハードルの高さに改めて難しさを感じながら歩いていると

数メートル先の方でマスターが立ち止まって俺達を待っていた。


「どうしたのよ、罠でも仕掛けられているの?」


「いや、あれ見ろよ、あの奥の扉の前にいるやつ

 ウォーカーの亜種、サーキュラーデスだ」


マスターに追いついたマリアが立ち止まっているワケを

問い掛けると、回廊の先にある扉の前に死神の様な風貌をした

見た事のあるモンスターがいた。ただ俺が出会ったのは大鎌を持って

いたが、こいつは中くらいの鎌を両手に装備している、二刀流だ。


「あちゃー あれウォーカーやんか

 確かこことは別の回廊にもおったけど、妙な部屋の中やったなー」


「秩序でも見たわよ、外にいるって事は門番みたいなモノでしょうね

 さて、どうしたものかしら?」


混沌の先輩と秩序のララが2人とも見たという事は

あの死神、魔法陣を使ってアライメント間を転移していたのか


「な、なんだ、俺は手ださねーぞ

 お前らが先へ行きたいなら自分で何とかしろ」


ララはマスターを見ながら、どうしたものか?と聞いた様で

その返答が”先へ進みたいなら自分らで倒せ”だ。


「あなたね、一応戦闘アドバイザーとして

 参加してもらってるのよ、若手を育てようという気持ちないの?」


「そんなもん本来は見て盗んで自分で高めていくものだろーがっ」


「だからアドバイスは必要だって言ってるでしょ!

 それ以上何か言ったら、今すぐ返してもらうわよっ」


ララとマスターのやりとりを見ながら苦笑しているマリア

この2人が幼馴染である事を知っているかのような素振りだ。


「ちっ、わかった負けたよ、ただし俺は戦わんぞ

 指示を出すだけだからな」


ララが本気で怒りそうだったのを本能で察知したのか、

盗賊の棟梁が折れて譲歩するなんて、借りてるのは相当の値がはるものか、

無くなってしまうとかなりマズいものだな、これは・・・


「あー、面倒だな

 リティア、お前ん所のパーティでヘイト取れるのはいるのか?」


「は、はいっ、いちおーというか私が

 以前レベルジャンプでシーフになったのですが覚えてませんか?」


先輩への問い掛けにシンシアが片手を上げて答えた。

そういえばヘイト吸えるって事はシーフになってるのか、

スキル継承目的のレベルジャンプだからすぐに別のジョブへ移っただろうけど、


「・・・悪い、全然覚えてない

 スキルの習得だけならあの2人にまかせる事もあるからな」


あの2人って金庫番と調整役の人の事だろう、そんな事も出来たんだ

というかシーフギルドに居るんだからシーフ・・・だよな。


「はぁ、教えてもらったのですが存在感薄かったんですね、私」


マスターの言葉に肩を落として落胆しているシンシア

この態度から察するに習得時に本人から教えてもらったけど、

その当人は記憶にすらないっぽい。


「そんなに落ち込まなくてもいいのよ

 この人、基本的にお金絡みじゃないと記憶力が働かないんだから」


追い撃ちをかけつつ、シンシアを援護するララの辛辣な言い方に

マスターはブツブツ言ってるが、言ってる事はあってると思う。


「ま、まぁこの子がヘイト取れるなら

 プリ盾になってもらった方がいいんじゃない?」


険悪なムードになりそうなのをさすがに見かねたマリアが仲裁に

入ってきて、シンシアを盾に戦略を広げてはどうかと提案してきた。

リリィもジェフリーより頼りになると言っていたし、イケるのかも。


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

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