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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第二章 ー古代の暴君ー
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隠された道

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 姉御 背後からの刺客

シンシア・ルフィン パワー系プリースト 姐さん

アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー かぴばら

ララ・ヘルミナ お子様メイジ 雨がっぱ 蝶

ジーン・トアロ 盾ありウォリアー

マリア・ヴェルナーデ ドリル

ジェフリー マシュマロボディ

ルーファス 大剣メイジ

ティアナ 意識高い系のプリースト

リリィ  トゲ 魔法少女 倍返し

ガルシア ヒゲ面

ウォーレン・ジーク シーフのマスター

湖の畔に来てから十分くらい経っただろうか、

皆それぞれに座って果物やらお菓子を食べていて

さながら引率されている遠足のような気分になってきた。


アリッサと雑談している先輩達を見て気づいたが、

マリアとララはほとんど会話をしていない。

ギルドの応接間でも剣幕な感じだったし、この2人仲が悪いのか


「さーてと、そろそろ行くかいな

 確かあの先やろ、流砂があったん」


ちょっとニヤついている先輩からさっき言ってたマスターの

戒律の事を思い出した。”そんなに知りたいのかっ”


「はーい、リティアちゃん先導だよねー

 じゃぁリシュくん後ろ?」


アリッサが先輩に問い掛けたが、そういえば俺

マスターから何も言われなかったな、自己判断しろって事かも


「まあ、殿やろな、盗賊2人いるパーティーは前後が基本や」


俺の事は先輩にまかせたのだろう、指導担当でもあるし

そう思ってリリィの後ろに着いて、俺達は流砂のある広間を目指した。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


砂地を歩いていると広間の前で立ち止まっているマスターが見えた。

何かを探してるのか、あちこちを目で確認している。


「どないしたんですか?皆を連れてきましたけど・・・」


先導していた先輩がマスターに声を掛けた。


「いやよ、この空間、何か妙だ

 他の奴らの足跡がここで消えている、お前ら迂闊に中に入るなよ」


確かに最初の時もジェフリー達の足跡が此処になくて、

妙だなとは思っていたが、結局は先に進んで流砂に飲まれてしまった。


「縁伝いに行った奴がいる様だな、ちょっと待ってろ」


ここを真っ直ぐだと確実に戒律の回廊へ行くのだけど、

マスターは広間の縁にある足跡を辿って、

ゆっくりと慎重に縁伝いに形跡を追って行く。


「おしぃっ やっぱり気づかれたっ」


マスターが離れて聞こえないくらいの距離で呟く姉御

マリアとララ達もそれを聞いてぷっと噴出している。


「残念だったわね、まあまた機会はあるわ」


マリアの言葉に心底残念そうな顔をしている先輩

何で知りたかったのか分らないけど、おそらくは継承スキルに

関係してる様な気がする。シーフのスキルに恩恵があるのは

中立か混沌とチュートリアルの時に聞いたけど、高レベル帯の

シーフは違う気がする。先輩が転職して戻ってるのもそれに関係ありそう。


「あ、あれ?ギルドのマスターの人、どこにもいないんだけど」


ほんの数秒、マリアとララと先輩達のやりとりを見ていたのだが

どうやらその間に姿が消えたとリリィが皆に向かって言った。


「ステルス?ですかね、でもなんで・・・」


「いや、違うみたいや」


忽然と消えるとしたらステルスを使用したんじゃないかと

思ったが、先輩の呟きと共に奥の縁の中からマスターが姿を現した。


「え?どういう事?あそこに扉みたいなモノでもあるの?」


いや聞きたいのは俺の方だよ、と隣にいるリリィの言葉にツッコみつつも、

あんな所に別のルートがあるなんて思いもよらなかった。


「ここを作った時に幻術で隠した場所なんでしょうね

 さ、手招きしてるから向かいましょう」


どうもマリアはマスターがこの場所の秘密を暴くのを分っていた様な。

経験からなのかこの2人の関係もよく分らないが信頼してるとは感じた。

マスターが縁沿いに来いと手招きしているので、皆で慎重に進んで行くと

滝の奥に空間があるのに水が流れていて隠されている様な、そんな場所が見えた。


「こんなとこあったんやなー、でも何でわかったん?」


「だいたいこんな場所は中心が怪しいもんだ、蟻地獄のようにな」


姉御の質問に淡々と答え、なるほどなーと感心していると

先へ先へと歩き始めて行くマスター。

どうやらここは戒律別ではないが、道があの回廊の様に続いている。


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに書いています。


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