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打ち解けた関係

次の日、アレクとの約束の通り、私は魔術の練習を朝から一緒に初めた。

最初は少し気まずかったが、なるべくその雰囲気をごまかすようにして話しかけたりしながら練習すること数時間。

最初の気まずさは大分無くなった私達は一緒にお昼ご飯を食べていた。すると、、、


「姉さんは本当に魔力が少なめなんですね。」

とアレクが不意に私に言った。


「あっ、すみません。貶している訳じゃなくて、、、」

「いいのよ。思ったことを言っただけでしょう。」


アレクに悪意がないのは申し訳なさそうな表情からわかる。

でもね、悪意のない一言だからこそ余計に人を傷つけることもあるんだよね。

まあ、まだ私の1つ下のだから9歳だったかな?幼い子どもが思ったことをそのまま言ってしまうのは、素直で良いことって言えば良いことなんだけど、やっぱりちょっとショックだ。


でも、アレクが自分と私を比べてそう思ってしまうのも仕方がない。

練習をしばらくしてみて、改めてわかったのだか、やはりアレクは魔力の量が凄い。私の家に養子として迎えられたのにも十分納得がいく。それに、今までの努力の積み重ねで魔術もこの歳にして、ずいぶん出来ている方だ。


「アレクは魔力もあって魔術も上手よね。私の方が年上だけど、アレクに教えるよりは、教えてもらうことの方が多そうだわ。」

「いえ、僕は、、、ここで学んだから何とか自分の魔力を使えるようになっただけです。姉さんに教えられるようなことはないですよ。」

「そう?私はアレクなら自分でどんどん魔術を上達させて行きそうな感じがするけど。私の家に来てなくったって、全然やっていけると思うわ。」


あ、しまった。この言い方だと、見方によってはアレクを歓迎していないかのような言い方に聞こえてしまうかも。

さっき自分が思ったことをそのまま言われてショックをうけたばっかりなのに。


「あの、今のは誉め言葉で言っただけで、アレクのこと歓迎してない訳じゃないからね!私は今は本当にアレクのこと家族として歓迎してるから!」

「、、、ありがとうございます。姉さんに歓迎されてないと思ってたから、そう言ってもらえて嬉しいです。」


にっこりと少し安心したように笑うアレクの顔を見て、ふと、私はアレクの笑った顔を初めてみたことに気がついた。


記憶の中のアレクは不機嫌そうに、私をにらんでるイメージしかなかったから少し驚いてしまった。


よく見ると緑の目を細めて笑うアレクは整った顔をしているし、茶色の癖っ毛も太陽に反射してキラキラしていてとっても可愛らしい感じだ。

本当にどうして私はこんな可愛い義弟と仲良くしてはいけないと思ったのだろう。


「、、、僕、ここでも嫌われたらどうしようかなって不安だったんです。」


私がアレクについて可愛いさを認識していると、アレクは少し悲しそうにそう言った。


「え、それってどういうこと?」

私が話の続きを促すと、アレクは少し困ったように笑ってこの家に来るまでのことについて話始めた、、、。


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