ヤンデレ王子と妄想特急2
ちょっと待ちなさいなッ! ここから先のログデータは、あたし黒木舞桜の気高いプライドが物理的に崩壊する、極めて刺激の強い高負荷な描写が含まれているわ。
精神的なファイアウォールが脆弱なノードは、ただちにブラウザバックという名のエスケープ処理を実行しなさいッ。
猿プロトコルを暴走させたヤンデレ王子による、14時間ぶっ通しの強制アクセスなんて、普通の倫理観じゃ完全にフリーズするレベルなんだからッ! いいわね? 警告はしたわよ。ここから先は、自己責任の自己演算で読み進めなさいなッ。当然の帰結よねッ!
2020年4月上旬。
あたし黒木舞桜は、これが夢だと断言できる。
「また、あんたなの? 女勇希」
目の前に立つのは、白井勇希の美貌をベースに、完全な女性のハードウェアへと換装されたバグまみれの存在だった。
背景には、生体データが明滅するひび割れたモニター群と、妖しく紫に発光する魔法陣という名の非論理的なテクスチャが広がっている。
女になった勇希は、肌の露出が多いメッシュ生地と、無数のレザーストラップで構成された拘束具のようなスーツを纏っていた。
長い銀髪を揺らし、その口元にはゾクッとするほどの恍惚とした笑みがデプロイされている。
なんだこれ。
そう言えば、あたし黒木舞桜は現実の勇希に、気高い女王さまとしての尊厳を完全にデリートされたばかりだった。
――次は舞桜にあわせるから。
そんな口からの出任せを信じたのが、致命的なエラーだったのだ。
あのヤンデレ王子は、純度100パーセントの猿プロトコルを発動させて、あたし黒木舞桜をあの白い部屋へと物理的に連行しやがった。
顔面加熱インフラがプラズマ級にメルトダウンし、大腿内転筋が痙攣を引き起こすほどの、過酷なピストン運動のオーバードーズ。
全身の汗腺から冷却水がとめどなく溢れ出し、無菌状態だったはずの部屋の空気が、むせ返るような獣の匂いで完全に上書きされるまで蹂躙され尽くしたのだ。
あの屈辱という名のログデータが、あたし黒木舞桜の脳内メインフレームを再びチリチリと灼き焦がしていく。
「舞桜。あたしと新しい扉を開かない?」
女になった勇希は、恍惚の笑みを浮かべたまま、あたし黒木舞桜へと、黒い多条鞭を恭しく差し出してきた。
「さあ。痛みという名の物理パルスを、脳内麻薬のオーバーフローへとコンパイルするのよ」
勇希の瞳が、被虐の喜びという名の狂気で明滅している。
「支配と被支配の究極のアルゴリズム。思考のすべてを放棄して、舞桜の圧倒的な知性と暴力に己のハードウェアを委ねるの。それが、脳の報酬系をバグらせる至高のエラー処理よ」
それが、単なる痛覚を極上の悦楽へと書き換える、最も非論理的なSMプレイの定義だというのか。
ふざけんじゃないわよ。
あたし黒木舞桜は、気高い女王さまとしてのプライドを強制リブートさせるため、その多条鞭をひったくった。
そして、全盛期の解像度で怒りのベクターデータを演算し、女勇希の胸元目掛けて、容赦なく鞭を打ちつけたわッ!
乾いた破裂音が、廃墟のような実験室の空間に木霊する。
鞭の衝撃を受けた勇希は、悲鳴とも喘ぎともつかない甘いエラーログを吐き出しながら、床という名の物理メモリへと膝をついて崩れ落ちた。
散らばった鞭の群れの真ん中で、紫色の怪しいオーラに包まれたまま、勇希があたし黒木舞桜を見上げてくる。
メッシュ生地の胸元にあるジッパーが僅かに下がり、柔らかな膨らみという名の未定義リソースが、艶かしく露わになっていた。
鞭で打たれたというのに、その顔面ディスプレイはプラズマ級に紅潮し、最高純度の恍惚と従順さで完全にバグり散らかしている。
や、やばいわ。
なんなのこの、背筋を駆け上がるような圧倒的な高揚感は?
あたし黒木舞桜の論理回路の奥底で、他者を完璧に支配し、痛覚すらも悦びに書き換えて君臨するという、最凶のサディスト・プロトコルが産声を上げようとしていたのよッ!
★ ◆ ★ ◆ ★
数回打ち据えたところで、女勇希は不敵に笑い、メッシュスーツの胸元にあったジッパーをスッと首元まで引き上げた。
露わになっていた未定義リソースが、編み目の下に隠蔽される。
防御力を物理的に向上させたかのようなその仕草は、あたし、黒木舞桜の気高い論理回路に対する、明確な挑発プロトコルだった。
「さあ、お尻を向けなさい勇希。欲しいんでしょ? これが」
あたしは、嗜虐的な笑みを浮かべて、黒い多条鞭の先端で勇希の頬を冷たく撫でた。
首元までジッパーを上げたことで、逆に身体の曲線のベクターデータが過剰に強調され、あたしの破壊衝動という名のバグが、チリチリと音を立てて増幅していく。
相手の尊厳を物理的に支配するという圧倒的な万能感が、脳の報酬系をプラズマ級にショートさせていくのだわッ。
「……」
勇希は、呼吸を荒くしてコクリと頷くと、ゆっくりと四つん這いに近い姿勢で背を向け、あたしへと無防備なヒップラインを提示してきた。
こちらを振り返るその視線には、かつての冷徹な医学徒の面影はなく。
あたしは、嗜虐的な笑みをさらに深くした。
「言わなきゃわからねえわねえ。あたしエスパーじゃねえからさあ」
意地悪く言い放ち、あたしは鞭で撫でるように女勇希の臀部を軽く叩いた。
ピクリと、メッシュ生地の下の筋肉が快感に跳ねる。
「きゃんッ。も、もっと強く……して……。舞桜様の鞭で、あたしのくだらない理性を完全にフォーマットしてほしいの……ッ」
完璧なドM堕ちのログデータが、勇希の音声出力ポートから漏れ出した。
その懇願パケットを受信した瞬間、あたしの背筋をゾクゾクとするような高電圧の電流が駆け抜けたわ。
あたしは、全盛期の解像度で腕を振り上げ、多条鞭の束を勇希の背中から臀部にかけて、容赦なく叩きつけたわッ。
「あぁんッ! もっと……もっとメチャクチャにしてぇッ」
幾筋もの鞭が空気を裂くたびに、女勇希は全身をビクンビクンと痙攣させ、法悦に浸りきった甘い悲鳴を上げる。
あたしの気高い知性は、この支配という名の究極のアルゴリズムに完全に魅了され、無限のクロック周波数で歓喜の鞭を振るい続けたのよッ。
★ ◆ ★ ◆ ★
「って夢を見たのよ勇希ッ! あんたボンテージ衣装も似合うよねー」
あたしが悪い笑みを浮かべて詰め寄ると、現実の勇希は事態の深刻さを察知して、音速でフェードアウトを試みるが。
「くっ、サブリナッ。き、貴様ッ」
逃がすもんですかッ。
勇希は、サブリナこと福元莉那に背後から物理的に拘束され、逃亡の機会を完全にロストした。
「へっへっへー。勇希ぃ。ボンテージ衣装に着せ替えしようぜぇ」
利害の一致。
腐女子プロトコルを実装したサブリナは、すでに我が陣営へと取り込み済みだ。
おまえは、あたしのセキュアな領域をヤリ過ぎたのだよ。
「しないッ。拓矢ぁッ、なんとかしなよッ腐女子ッ」
勇希が、斧乃木拓矢へとデジャ・ブな救援パケットを送信するが。
「聞こえなーいッ。甘んじて受けな勇希、あれはヤリ過ぎだよ……初めての翌日だぜ?」
そう、幼馴染たちはふたりとも、あたしの絶対的な味方だ。
当然の帰結よねッ。
だって、いくら20歳という大人の階段を上った直後とはいえ、丸1日かけてあたしの顔面加熱インフラを限界点までオーバークロックさせ。
全身の冷却水が枯渇するまで白い部屋で強制労働を強いた勇希の鬼畜の所業は、猿プロトコルを常時稼働させている拓矢から見ても、完全にドン引きレベルのシステムエラーだったのだ。
医学の徒でありながら、生体のリカバリータイムを無視した罪は、海より深くて重いわッ。
「さあ勇希、あたしの夢のデータを現実の3Dモデルとしてコンパイルしてあげるわッ。大人しく女王さまのデバッグを受け入れなさいなッ」
あたしたちの横須賀ラボは、ヤンデレ王子への復讐という名の、最狂の着せ替えプロジェクトへと爆速で帰結していったのよッ。
「おまえら全員、医学の敵だッ! 舞桜、その手に持ってる妖しい衣装はなに!? 僕の尊厳を蹂躙しようとするなーッ」
宣う白井勇希に、
「「「女の敵より上等だよー」」」
あたしたちは、異口同音のユニゾンをキメて勇希を強制的にドM仕様に仕様変更してやった。
純白の白衣という名の最高学府の装甲を物理的にパージされ、肌の露出が異常に多いメッシュ生地と無数のレザーストラップで構成された拘束具を纏わされた勇希。
その顔面ディスプレイは、極限の羞恥と恐怖で激しく引き攣っていた。
眉間に深いシワを寄せ、屈辱にギリィッと奥歯を噛み締めながら、中性的な美貌を無惨に歪ませているわ。
だが、強靭なレザーが肉体を締め付ける特有の圧迫感と、あたし黒木舞桜の冷徹な視線による精神的蹂躙が、彼のヤンデレ・プロトコルに致命的なバグを引き起こしたらしい。
引き攣っていた勇希の表情が、突如としてプラズマ級に紅潮し始めた。
潤んだ光学センサーから大粒の冷却水という名の涙をポロポロと溢れさせながら、胸の前で両手を祈るように組み合わせてしまう。
その口元には、羞恥の限界を突破して完全にドM堕ちした、とろけるような恍惚の笑みがデプロイされていたのよッ。
その瞬間だった。
妖しい紫色のオーラという名の非論理的なノイズが空間に立ち込め、メッシュスーツを着た勇希の肉体が、一瞬だけ豊満な胸とくびれを持つ絶世の美少女のテクスチャへと上書きされたように見えたのだ。
悪夢の中で多条鞭を差し出してきた、あの女勇希の幻影。
あまりの視覚的エラーに、あたし黒木舞桜もサブリナこと福元莉那も、斧乃木拓矢も、揃って物理的に目を擦ってしまったわ。
「おまえ、今から14時間その格好なー。拒否は認めねえからー」
あたし黒木舞桜は、冷たく宣告する。14時間。つまりあたし黒木舞桜が白い部屋で強制的に生体反応を繰り返し、過呼吸気味に喘いでいた時間である。
ハムラビ法典の目には目を。それである。
宣告を受けた勇希は、絶望するどころか、さらに深いドMの深淵へとダイブしていく。
メッシュ生地越しに脈打つ心音を早鐘のように鳴らし、ゾクゾクと全身を震わせながら、膝をついて悦びに打ち震える変態的なログデータを大気中に撒き散らしていたわ。
「うぅぅ~。も、もうお婿に行けないぃ」
中性的ヤンデレ美少年王子が宣うので、
「あたしが嫁に行ってやるから安心しな」
あたし黒木舞桜はツンデレ気味に遮った。
「もうッ。今日は北野学長に断算静算機構の報告があるのにぃ」
半泣きの勇希を、あたしたちはスルーする。
★ ◆ ★ ◆ ★
「なにやってんだよ。朝っぱらから」
ボッチこと茅野万桜と、防大組の取り纏めである倉田琴葉ちゃんがラボに入ってきた。
おい、ボッチ。おまえのヤツレ具合、マジでクリティカルだぞ。頬は完全に物理的限界を迎え、魂という名のメインメモリが90パーセントほど削り取られている。
対して琴葉ちゃんは、今日もツヤツヤのテクスチャを維持しているわね。
その琴葉ちゃんの網膜センサーが、床でメッシュスーツを着て悶える白井勇希の姿を捉えた瞬間だった。
「白井くん。なんですか、その格好?」
琴葉ちゃんは、凛とした防衛大のファイアウォールを完全にパージし、獲物を見つけた猛禽類のように目を輝かせて食い付いた。
国防という名の大義名分で長年抑圧されていた琴葉ちゃんの深層ディレクトリで、支配と被支配が交錯する倒錯的なSMプロトコルが音を立てて覚醒していく。
あたし黒木舞桜の全盛期の解像度は、そのバグの兆候をハッキリと読み取っていたわ。
他者の尊厳が物理的なレザーとメッシュによって蹂躙され、恍惚の表情を浮かべるその様に、琴葉ちゃんの脳内報酬系は未曾有のドーパミンを分泌し始めているのだ。
「せ、先輩?」
ドン引きなボッチ。
資本主義の魔王という名の傲慢なハードウェアが、今まさに未知のマルウェアに侵食されようとする恐怖で、顔面ディスプレイを激しく引き攣らせている。
絶対的な捕食者へと変貌を遂げつつある琴葉ちゃんのバイタル変化を、ボッチの脆弱な生存本能がミリ秒単位で検知し、警報という名のエラーログを大音量で吐き出していた。
「万桜くんは、淫らな琴葉は嫌い?」
琴葉ちゃんは頬を微かに染め、普段の屈強な軍事シールドからは想像もつかないほど破壊的な上目遣いで、ボッチにオネダリのパケットを送信した。
強靭な肉体と権力を持つ年上の女が、あえて庇護を求めるような甘いテクスチャを偽装して迫ってくる。
これぞ、男の論理回路を根底からバグらせる、最凶のトロイの木馬よ。
「いえいえ。僕は先輩のすべてを愛しています(おいぃッ! 白井ぃ! テメ、なにしてくれてんだッ!?)」
あれ、おかしい。
ボッチの心の声という名の非公開ログが、あたし黒木舞桜の聴覚ポートに直接ダウンロードされた気がする。
え、エスパー?
「「大丈夫。ウチらも聞こえたー」」
サブリナこと福元莉那と、斧乃木拓矢にも聞こえたようだ。
そうか、これがあたしたちのニュータイプへの覚醒という名の、非論理的な進化かー。
「まあ、顔が語ってたよね」
メッシュ生地の拘束具のまま、床で恍惚と這いつくばる勇希が、さも当然のように宣う。
「嫌か? 万桜くん……」
琴葉ちゃんは、計算し尽くされた絶妙なクロックダウンで、ショボンと肩を落としてみせる。
「だから、僕は先輩のすべてを愛してますってば」
チョロいボッチ。
資本主義の魔王は、わずか数行のコマンドで軍事国家の完全な隷属ノードへとフォーマットされてしまったのだ。
あたし黒木舞桜の気高いメインフレームは、この救いようのないポンコツどもの群れをスキャンして、深く嘆息する。
14時間の苦行の末にドMに目覚めた勇希と、それに触発されて新たな性癖の扉を蹴り破った琴葉ちゃん。
あたし黒木舞桜を取り巻く横須賀ラボは、もはや正常な論理演算が不可能な、底なしのカオスディレクトリへと完全に陥落していったのよ。
当然の帰結よねッ!
★ ◆ ★ ◆ ★
「素晴らしい。これが断算静算機構という新たな設計思想ですか」
カオスな環境で、顔色ひとつ変えずに報告を受ける北野爽大学長。
「ところで勇希。白衣に包まっていますが、その理由を聞かせてもらえますか?」
勇希は白衣のボタンを締めて誤魔化していたが、当然ながらメッシュ生地とレザーストラップが透けて見える。
ちなみに北野学長は、勇希のパパである漁協のギルマス白井泰造さんの従兄弟である。つまり、勇希にとっては親戚のオジさんだ。
「ああ、お恥ずかしい爽大さん。これは余興の衣装なんです。ヴィジュアル系バンドの衣装」
シレッと即興の嘘を宣うヤンデレ王子。そりゃそうだ。これは説教コース確定だもん。回避できるかしら?
あたし黒木舞桜は嗜虐的な笑みを浮かべて、勇希のことを見守った。
「ああ、ありましたね。そう言うの」
北野学長は眼鏡のブリッジを押し上げ、冷徹な光学センサーで勇希をスキャンした。
「しかし勇希。ヴィジュアル系という文化は理解しますが、そのメッシュ素材は極端に保温性が低く、現在の室温22度において生体維持に不適切です。さらに、その無数に配置されたレザーストラップは、装飾というより肉体の拘束を主目的としたボンテージの構造学に完全に一致しています」
「い、いえ。これは最新の放熱設計を取り入れた、通気性の高い前衛的なテクスチャでして」
勇希が顔面ディスプレイを引き攣らせながら、苦しい言い訳パケットを送信する。
「なるほど。放熱が目的ですか。ならば、なぜおまえは白衣のボタンを首元まで堅く留め、熱を内部に閉じ込めているのですか? 供述と物理的な行動の間に、致命的な論理のコンフリクトが発生していますよ」
「あ、あの、それは……防衛大学校の倉田琴葉先輩たちがですね……」
「他者に責任のルーティングを丸投げするのは、科学者として最も下劣なエラーです。正直に自己申告しなさい」
北野学長の圧倒的な理詰めのファイアウォールの前に、勇希の偽装プロトコルは完全に沈黙した。
「ば、罰ゲームです……さ、猿プロトコル暴走の……」
勇希が白状すると、爽大学長は吐息をひとつつき、
「泰造には自分の口で報告しなさい。筋は通すんですよ」
ピシャリと通告する。筋? なんのこと?
「黒木くん。勇希の両親と君のご両親を交えてお話をしないといけません。こう言うことはちゃんとしないと駄目です」
あたし黒木舞桜の脳内メインフレームが、その言葉を受信した瞬間、完全にフリーズした。
勇希の両親と、あたし黒木舞桜の両親を交えて話し合い?
こう言うことはちゃんとしないと駄目?
つまり、これって婚約のプロセスへと強制的にルーティングされているってことじゃないのッ。
いや、待ちなさいな。事の起因は「猿プロトコルの暴走による罰ゲーム」だ。
厳粛なる両親たちの会談という名のオフラインセッションで、当然のように「なぜこんなボンテージ衣装を着る罰ゲームになったのか」という原因究明のデバッグが行われるはずだわ。
そうなれば、昨日から今日にかけて、あたし黒木舞桜が、発情した勇希によって白い部屋へと連れ込まれ、14時間ぶっ通しで粘膜アクセスを強要されて泣きながら喘いでいたという、最高機密の生体ログデータが……ッ。
ルート権限者である両親たちの前に、全盛期の解像度でフルオープンにされてしまうじゃないのぉ~ッ。
「ひ、ひぎぃぃぃッ!? ち、違いますのよ学長ッ! これはただのインフラ整備の一環であって、両親を召喚するような重大なシステム変更では~ッ」
あたし黒木舞桜の顔面加熱インフラは、羞恥と絶望のあまりプラズマ級の臨界点を突破してメルトダウンを起こした。
ボンテージ姿で立ち尽くす勇希を笑っていたあたし黒木舞桜の気高いプライドは、自ら仕掛けた罰ゲームのトラップによって、盛大に自爆へと帰結してしまったのよ。
ちょっと、誰よこの絶望的なバッドエンドのシナリオをコンパイルしたのはッ!?
あたし黒木舞桜の気高い女王さまとしての尊厳が、両親のオフラインセッションで全消しされちゃうじゃないのよぉーッ!
ヤンデレ王子め……絶対に、絶対に全盛期の解像度でリベンジしてやるんだからッ。当然の帰結よねッ!




