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蛇娘舞曲(冒頭)
おまけ4
へびむすめまいきょくと読みます。中学一年生のとき文芸部の部誌に載せた中編。リメイク予定。
『大蛇』
という名の村があった。
蛇神様という神を祀るその村は
毎年夏と秋の境に
生まれたばかりの赤子を
蛇神様が住むという森の中の洞窟に
生贄として捧げていた。
———ある家の話だ。
その家の人たちは蛇神様を信じてはいなかった。
その家の娘は、ちょうど赤子を捧げる五日前に元気のよい女の子を産んだ。
それを知った村長はその娘に子供を捧げに行くから自分に渡すようにと話した。
しかし娘は「この家には迷信の神に捧げる子などいない」と決して子供を渡さなかった。
その次の日
娘の子は
お守として首に下げていた首飾とともに
跡形も無く消えていた。
村の人々は「蛇神様が自ら子供を迎えに来た」と信じて疑わなかった。
それどころか娘の家は神が訪れた家として祀り始めた。
自分の子を失くした娘は泣いて暮らした。
———そしてその十五年後。
村の人々が蛇神様を信じなくなった頃
大蛇村に首飾を下げた十五ほどの娘が
見たことも無い衣を着て
現れた。
『蛇娘舞曲』
幻といわれる大蛇に育てられた娘の物語。




