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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
4章 鉄製の自転車モドキを作る為に鉄と加工手段を手に入れろ
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捕まるぞ

本編再開!


 聖域に久々の生命が誕生してから数ヶ月が経ったんだけど、その間に大きな変化が何個かあったんだよな。


もちろん変化のひとつに、玉藻の前の息子の魂が生まれ変わったゴン君なんだけど……

今はカンタ君と一緒に雑草ハウスMarkIIに住んでるんだけど。


「おはよう、カンタ君、ゴン君……」


俺の作った初期型雑草ハウス2棟目も変化の1つで、元は縦2m横2m奥行3.5mくらいの炊事場にしてた、それほど大きくもない雑草ハウスが……


「おはようニノにい、ほらゴンも挨拶しなよ。」


縦4m横6m奥行10m程に建て替えられて、俺の住んでる家より大きくなってしまった……

真竹タイプのエントさんに分けて貰った竹を使って組んだ骨組みに雑草タイプのアルラウネさん達の中でゴーヤタイプのアルラウネさんにお願いして骨組みの周りを覆って貰ってる、本体が根っこだから地上のプライバシーは守られてるみたいだ。


「ふぁぁぁあ、おはようニノ……もうちょっと寝る……おやすみ……」


寝る子は育つって言うけどさ……

たった数ヶ月でこんな大きさにどうやったら育つの?ってくらいゴン君が大きくなってるんだよな……

生まれた時は、人間アバターの時の俺の掌の半分ちょいくらいしか無かったのに。


「う……うん……おやすみ。」


「なんだよ、また寝るのかよ。仕方ないなあゴンは。」


生後半年ちょいで体長4m……

ふさふさ過ぎる金毛の、先が少し白い尻尾の太さは九つ纏めたら1番太い所で直径3m……

どうしてこうなった……

1番大きい息子とは聞いていたけど……

規格外過ぎるだろ。そりゃ地球じゃ生まれ変われんわ!


「ん?カンタ君どうしたの?目なんか細めて?」


「サイズは何時もの人間サイズなのに、なんで金鬼アバターになってんの?朝日を反射して眩しくてしょうがないんだけど。」


鉄が欲しいって言う鬼さん達の為にこのアバターを選んだんだよ……鉄を手に入れる為にさ。

カンタ君にも説明しないとかな……

一応教えとくか……


「最近さ、皆がやってる自転車モドキレースで、皆が熱くなりすぎて壊しまくってる木製自転車モドキがあるでしょ?あれのフレーム部分だけでも鉄で作りたいらしくてね。だからこのアバターなんだよ。」


そう言うと、1番壊してるのが自分だと気付いたカンタ君が少し気まずそうに目を逸らして。


「鉄が欲しいのに地面を掘らないの?掘るなら得意なんだけどオイラ。」


そう言って手を螻蛄(オケラ)の物に変化させるカンタ君。


惑星(ここ)パンツだと掘っても出てくる鉄なんて微量だよ……説明したいけど、勉強ぽくなっちゃうよ、説明いる?」


うへえ勉強かあ〜嫌だなあ〜って言いながら人間の手に戻してゲームを起動しようとしてる最中のカンタ君の頭を鷲掴みにして、掴んで引きずってでも強制的に鬼さん達の朝ごはんに混ざりに行こう。


「ねえ、カンタ君。君もさ、神様として少し自覚しなよ、夜中にタブレットでゲームばっかりやってるのって俺にもパンツァー様にもバレてるんだからね。」


カンタ君に優しい笑顔を作って連行しながら語りかけると。


「鬼の見た目でにやけちゃダメだろニノにい!怖いよそれ!令和の日本だったら誘拐犯と間違われて捕まるレベルだぞ!」


失敬な!可能な限り微笑んでるんだぞ!

全くもう!仕方ないなあ……


「首から上だけ何時ものに戻すよ。必要なのは首から下だからさ。」


何時ものデフォルトの田崎和信の顔に戻した。もちろんタブレットなんか使わなくても考えるだけで戻るよ、初期アバターに設定してあるから。


「うん、そっちの顔でも怒ってる、怒りながら笑顔って器用だな。」


「怒ってなんかいないさ、カンタ君が寝なくても平気な体だって分かってるけどね、神様なんだし。でも夜になって部屋に入ったら朝ごはんの用意が終わるまでゲームしてるって……それは神様としてどうかな?って思うから、こんな顔になるんだよ。」


怒ってるなんて失敬な!心配してるんだよ。

ネトゲ廃人になって、椅子に座ったまんま絶命する螻蛄の神様とか笑えないからな!


「だって、今のイベントこなさないと課金出来ないからPTプレイとか参加しても置いて行かれるんだよオイラだけさ。ちっ無課金寄生厨か!って言われてさ……それにニノにいだって漫画読んでたりするだろ?」


カンタ君が下を見てショボーンとなってしまった。


「ゲームばっかりしてるからタブレットの機能を理解しきれて無いんだよ。お金欲しい時に使えるアプリだってあるでしょ?課金だってカンタ君の実年齢を考えたら20歳以下って事は無いんだから月に3万円までなら許すよ。こっちの貨幣だと小金貨3枚かな。」


そう言ったらカンタ君が首から上だけ螻蛄に戻って、興奮したんだろうな……勉強する!って叫びながら鬼さん達の集落に走って行った。


ガンモとハルちゃんも夜の自宅(せいいき)警備から帰ってきたみたいで、カリカリと焼きカツオを食べに家に入っていった。


自分の露出してる首から下の皮膚の部分に当たる朝日が反射して少し眩しかった。





文字入力がサクサク進む!閑話でヘンテコな三人称を書いた後なので、本編の一人称が、楽で楽でたまりません。


既にカンタ君も主人公もあらすじに沿って勝手にセリフとかが頭の中に浮かんできます。

こんな事言うだろうなってレベルですけどね。


あと少しでブックマーク100件になりそうなので、ブックマーク100件に届いたら記念にガンモのモデルになった我が家の飼い猫の写真でも載せますね!


読んで貰えて感謝です。

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