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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
1章 始まりの1年
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チェーンソー大活躍

チェーンソーが活躍します。主人公もたぶん活躍してます。


 そう言えば……

こっちの1日は、何時間なんだろう?購入してきた荷物を開封していて気になったので頭の中に問い掛けて見ると。1日は、地球時間の24時間と殆ど同じで24時間1秒で1日らしい。

1秒ズレるくらいなら1ヶ月位でタブレットの時計に合わせたら良いかと思い。それなら今度日本に行った時に、デジタルじゃない腕時計でも買って来よう。

デジタル時計を選ばないのは、単純に普通の時計が好きだからだ。


 そんな事を考えながらチェーンソーの箱を開封してみる。


ここ最近で数万円の買い物なんて久々だからと言うのもあるが、単純に機械好なのでワクワクしてしまう。


チェーンソー界で有名な海外メーカーに吸収されてしまった日本のメーカーが出している40ccクラスのエンジンチェーンソー……カッコええ……


新品特有の機械油の匂いがする。説明書を読みながら付属品の確認をして、付けないといけない部品を取り付ける。そして混合ガソリンをチェーンソーに入れて準備完了、いざスターターの紐を引っ張る……


ブロンブロンブロンブロン!


素晴らしい1発始動!さすが新品!

スイッチを握り込むといい感じにエンジンも吹けてチェーンソーの刃が回転している。


とりあえず手首から先だけ普通の状態にして他の部分は透過しておく。だって跳ね返って来たら危ないじゃん?木くずとか飛んで来たら痛いし、汚れるじゃん?

1度エンジンを切って、使わない物を片付けて箱をカラにすると……


やっぱり狙ってやがった。ハコスキーガンモがチェーンソーの空きダンボール箱に突撃して来た。

箱の中に突入した後に自分の匂いを擦り付けて、自分の物にしようとしている。


「ガンモ、今から危ないから近くに来たらダメだよ。」


そう言うと。


「しばらくここを僕の縄張りにするのに時間が掛かるから近くに行かないよ!」


と言われた。あれだな、新品のダンボール箱を堪能するつもりだな。


 昨日半分くらい枝打ちを終わらせた大木の所にチェーンソー片手に近付く、とりあえず枝打ちを終わらせよう。


ブロンブロンブロンブーーンブーーン

姿


 1時間程で残った枝打ちも終わってしまった、さすがチェーンソー!さすがのプロ用!さすが新品!素晴らしい性能に感動を覚えてしまう。


昨日半日がかりで枝打ちしたのがアホらしくなってくるくらい早い!さすが文明の利器!

チェーンソーのエンジンを切って地面に置いて、1度雑草テントまで戻り、スケールと墨壺と墨差しを取ってくる。


建材に加工するなら長い物は4m、短い物は3mに長さを統一しておくと使いやすいので、大木の下の方は柱に使うつもりで4mに、その他の部分は3mに長さを計って印を付けていく。

久々に墨壺を使うので墨汁が乾いていて書けなかったから、ガンモ用ミネラルウォーターを少し墨壺に入れて馴染ませる。墨が濡れてちゃんと書けるようになった。


 長さを調えたら、1度使えそうな枝も仕分けして行く。

物をかけるのに使えそうな形とか、Y字型になっている部分なんかをある程度分けながら雑草テントの横に積み上げて行く。


休憩するのに椅子が欲しいなと思ったので椅子を作ろう。長椅子か一人用か迷って、ガンモも乗るかもしれないと思い長椅子を1つ作る事にした。


 DIYで長椅子を作ってみた的な動画で紹介されているのって、基本的に木材なんかホームセンターで購入してきた物だし、しかも殆どがパインだったりスプルースだったりと柔らかい木が殆どで防虫防腐処理をしてあって色が着いている物が殆どだろう。でも俺は、皮の付いた木を加工する所から始める。


まず最初にやる事と言えば、材料の長さをある程度切る、コレは既に終わっているから皮剥きからやる事にする。


大工道具の皮剥きなんて一般の人なんか分からないだろうけど、分からないならググってくれ。

地面に横たわっている丸太の皮をゴリゴリ剥いていく、途中フシなんかがあって引っ掛かるが気にせずゴリゴリ剥いていく。

現役で大工仕事をやっていた時より早いかもしれない。やはり腕力が上がっていると違うものだなと感心してしまう。


3mの丸太の皮を剥き終わったら、今度は、墨を弾く。とりあえず末口の中心くらいに縦に1本。これを基準にして左右に4寸ずつ(約12cm)測り末口に印を付けていく。

これが上手く出来ないと家を建てる時に丸太を使えない、自分で墨付けや加工が出来る人なら誰でも覚えてる技能である。


皮に近い丸い部分は、後々に板に加工するので厚さ2cmくらいの板が取れるように残しておく。


墨を弾いて行く、3mを行ったり来たりして全部墨をつけ終わったら、またチェーンソーの出番だ。


丸太の下に空間を確保しないといけないので、切れ端を置いて20cmくらい地面から浮かしてチェーンソーで付けた印を切って行く。


この時気をつけるのは、出来るだけ垂直にチェーンソーを使う事。

さすが下ろしたてのチェーンソー、殆どぶれることも無くサクサクと切れていく。

大工時代だと、電気のチェーンソーだったから力が足りなくて切るのに苦労したなぁと、懐かしくなってくる。


上から入る所まで切れ目を入れたら丸太を反対側に回して、今度は下になった木口の切れ目を引き伸ばして印を付けて、反対側にも4寸間隔で墨を弾いていく。

それが終わったら、またチェーンソーを使い切れ目を繋げて行く。


そして出来た4寸の厚みの数本の木材を2本取り出して、1本は四角になるように4寸で印を、もう1本は、長方形になるように2寸幅に印を付けて墨を弾いていく。


弾き終わったら、またチェーンソーの出番。

8本の約12cm角の3mの木材と16本の12cm×6cmで3mの木材の出来上がりである。


ここまでやって、ある程度木材の表面を綺麗にしておきたいので、釿で荒削りしておく。

ここで手を抜いてしまうと、仕上げるのがとても大変なので、出来るだけ丁寧に作業する。


日本に居る頃なら自動鉋で一気に表面を綺麗に出来るし四角を綺麗に出す事も出来るが、手作業だと大変だなぁと思えてくる。

電動工具ってやはり便利だ。


まぁ10万円位でこのサイズをゴリゴリ削れる自動鉋なんて買えるわけないし、もしか買えたとしても3相200ボルトの電源を用意するのも大変な事なので、諦めて手作業を続ける。


日暮れまで掛かっても1本も終わらなかった。



いちおうファンタジー小説なんですが。どう読んでもおっさんが一生懸命DIYをしているようにしか取れませんね。

まぁ気にしたら負けだと思って、続きを描きますね。

ここまで読んで頂いて感謝です。

ブックマークして下さった皆様、評価を入れてくれた皆様にも感謝です。


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