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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
1章 始まりの1年
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ガンモが喋った2

ある程度主人公に知識を与えないと、なかなか先に進まなさそうなので。とりあえずお助けキャラ的なのを出そうと思います。


 ガンモが凄い勢いで焼きカツオを食べ終えた後に、これまた凄い勢いで俺に体を擦り付けて来る。

ぶるふにゃんにゃん、ぶるるにゃんにゃんにゃんと聞こえる鳴き声が。


「下僕、美味かった。でもちょっと足りないからもう1つちょうだい。今度は舐めるやつが良い。袋に入ったアレちょうだい。」


あれだな、ち○ーるも食べたいらしい。でも先に。


「下僕じゃないよ?パパさんだよ?パパさんってよんでごらん?」


と言ったら、ガンモが顔を歪めて。


「僕のパパさんは、牛小屋の裏山のボス猫だもん下僕は、パパじゃないよ!」


ん???あれ???


「もしかしてガンモって、うちに来る前の事覚えてる?でもうちに来たの生後2ヶ月くらいだったよ?小さい時の事覚えてるの?」


と聞いてみれば。


「もちろん覚えてる!」


「パパとママの事はちゃんと覚えてる?」


「パパは、牛小屋の裏山のボス猫で黒い長い毛が自慢の超イケ猫で、すごく強くてカッコイイんだぞ!ママは牛小屋付近一帯で1番の美猫で超綺麗な三毛猫さんなんだぞ!」


うん……少し戸惑うが、もう1つ気になって聞いてみよう。


「でも俺が、うちにガンモ連れて来ちゃったでしょ?嫌じゃなかった?パパとママに会いたくない?」


そう聞くと、少しだけムッとした顔になった後に目がきゃるーんってなって。


「ママが。「この人間について行きなさい、そうしないと立派な大人になれないから。ちゃんと人間の言葉を覚えなさい。そしてある程度助けてあげたら、人間は猫を邪険に扱ったりしないの。ここに居たらアナタは、あと数日で動けなくなるのよ。ちょっと早いけど独り立ちだと思って、この人間を助けてあげなさい。それがアナタが立派な猫になるために1番の近道なのですからね。」って言われたんだよ。独り立ちしたんだからパパの縄張りに入ったらダメなんだ!でも寂しくないぞ、いつも美味しい物を持って来てくれる下僕が居るからな。でも下僕が何日も居ないと寂しいぞ!次に何日も置いて行っったら本気で怒るぞ!怒ったら、目ん玉かかじってやるぞ!」


音にすると、にゃうにゃうとしか聞こえないのに、ちゃんと伝わってる。

飼い猫の言葉がわかればって思う人は沢山居るかもだけど、そのうちの1人だった俺は、夢が叶いました。


言語理解習得して良かった!


そして生後1年ちょいで、まだまだ成猫じゃないと思っていたガンモが意外としっかりしていて、糞兄貴の事が半分どうでも良くなって来るくらい。ガンモの言葉に感動してしまう。


「でもガンモ。俺は、下僕じゃないよ?飼い主だよ?飼い主ってわかる?それに今は、人間じゃなくなって神様になっちゃったんだよ?神様ってわかる?」


と聞いてみれば。ガンモが凄い悲しそうな表情を作って。


「嫌だ!下僕が、あの頭テカテカで汚い服着て、下僕の写真が置いてある前に飾ってある果物を、気持ち悪い顔してぺろぺろしてる奴になるなんて!嫌だ嫌だよぅ!」


ん?頭テカテカ?汚い服?気持ち悪い顔?なんだそれ?


「それって何?」


と聞いてみれば。


「今日も来てるんだよぅ!今日も来てるあれだろ?神様って。今日も下僕の写真の前の果物ぺろぺろしに来てるんだよぅ!気持ち悪いから畳のお部屋の窓の所で日向ぼっこ出来ないんだよぅ!どうにかしてくれよぅ下僕!」


なんの事か理解出来ないが、和室に何かが居るらしい。ガンモ曰く神様らしいが、果物をぺろぺろ?なんだそりゃ?





ぐは!今回で登場させるつもりが、次回に持ち越しに!とりあえず萌えキャラとか出て来ないですよー!軽い次回予告です。

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