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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
4章 鉄製の自転車モドキを作る為に鉄と加工手段を手に入れろ
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頭からガッツリ行って、後は……


ん?


 大人の鬼さん達が、チャさんパンさん含めて全員が廻し姿になったんだけど、いきなりカンタ君と鬼さん達を闘わせるのもなんだから、先に俺が犠牲になろう。


「ニカラの皆さん、カンタ君の実力を少しでも見せる為に、最初に私が犠牲になりますね。」


そう言ってカンタ君を見たら……


「おっ!ニノにいとか、金鬼?そのまま?別にどっちでも良いけど、オイラこのアバターしか人型持ってないよ、大丈夫?」


あちゃーそうだった。


「大丈夫、大丈夫。人間アバターでやろう、サイズだけ合わせて。」


そう言ってカンタ君を身長170cmくらいにして身長差を無くした。体重差は……わからん。


「でもニノにい、鬼さん用の土俵って広すぎやしない?」


「別にいいんじゃないかな、どうせ俵を割る様な負けなんて、ならないでしょ?」


うーんそうかな、とブツブツ呟いて廻しを付けるカンタ君……似合っとる。俺はアバター操作で着替えましたよ。


「うっし!気合い入れ無いとね!」


「へへへニノにい覚悟は良いかい?」


本気でやらないとヤバめだねカンタ君の顔って、超真剣。


軽く体を解して、うし!


「さあカンタ君、()ろうか?」


「もちろん、()ろうよ。」


そう言って呼吸を合わせてからの立ち合い、はっけよーい、のこった!頭からガッツリ行く、あとは流れに任せて左腕を……


ゴツっぐじゃって音がした……


あら?何も来ない……そう思って前を見たら。

カンタ君が足下に……


「カンタ君大丈夫か?」


そう言って声を掛けたカンタ君を見ると……


「硬い……」


ん?あれ?


「そんなに硬かった?あれ?」


倒れたカンタ君を起こしながらガンモを呼んで癒して貰ったんだけど、カンタ君が凄い目で、こっちを睨んでる。


「ニノにい、なんだよそれ。めちゃくちゃ石頭じゃん。硬いよ。」


涙目のカンタ君、あれそんなに硬かった?


「ん?そう?」


自分の額をコツコツ叩きながらカンタ君に言ってみると。


「ニカラの鬼族に代々伝わる、鉄より硬い金剛木の大棍棒の全力の一撃を頭から受けて、胸元までしか食い込まない体ですからね、頭からガッツリ当たれば相当な衝撃かなと……」


と言ったのはクロさん……あれ?


「そんなにですかね?あれ、おかしいな……」


熱狂していた鬼さん達もドン引きしてる……あれ?


「はっはっはっは、儂の幹の顎ですら滅せぬ主の体ですぞ、そりゃ硬かろうて、カンタ様。」


最長老が大爆笑してる……あれえぇ?


ガンモは、もう興味無いと無言で言ってるように、1本に纏めた太いフサフサの尻尾を真っ直ぐに上に立てて屋根に寝転ぶハルちゃんの所に帰って行った。


もふもふでフリフリ歩くお尻が可愛かった。


ふふふ、少しずつ主人公ニノの能力が暴かれる。


猫騙しをさせるか迷い、こうなりました。


次回予告 日本編 マルトさんと居酒屋で一杯。


オッサン2人でブツブツ言ってるだけの回になります。


読んで貰えて感謝です。


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