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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第七章 爆破テロ編
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第77話 わずかな変化

 2015年7月25日…さとしの学校は夏休みに入り、祐也の学校も夏休みに入った。二人は早速スカイプで現在の世界の状況を伝えていた。祐也によれば、M部隊の編成が変わっているとのことだ。M部隊は本部がアメリカにあり、世界各国に支部が存在する。M部隊には、統括最高層部、最高層部、高層部、中層部、下層部の5つの編成から成り立っている。階層が一つ上がる度により優秀な部隊へとなっていくので、人数も大幅に減少していく。M部隊には通常部隊が各支部に100人から1万人ほど配属されており、下層部になると通常部隊をまとめることができる権利を持っており、下層部は各支部で人数は異なるが50人から300人ほどまでいる。


 M部隊の支部が警察や国から指令が出た場合、その支部のトップから順番に中層部、下層部へと情報が伝達され、出動する際に下層部が通常部隊へ必要な人数と場所を報告する。


 日本の第3支部の例で言えば、トップの高層部が1人で、中層部が3人、下層部が300人、通常部隊が1万人ほどいる。この通常部隊は1万人全員支部にいるわけではなく、普段は自宅待機などをしていて、主に下層部以上が支部や本部の施設にいる。


 「これまでだとM部隊が動くには、国や警察などの要請が無いと動けなかったが、国際M部隊法が変更され、M部隊が単独で動けるようになったんだ。」

 「という事は、以前よりもM部隊が出動しやすくなったという事か。」

 「そういうことになる。」

 「仮にだ、本部の最高層部や統括最高層部も自ら動くことが出来るということだ。」

 「CIAやFBIのポジションが無くなってくるな。」

 「重大危険指定や、危険指定のムタチオンの犯罪が深刻化しているからな、いま全世界の支部でこの規定が適用されようとしている所だ。」

 「祐也が送ったこのリストはすでに適用された支部の一覧か。」

 「そうだ、すでにワシントン州の第1支部から始め、モスクワの第2支部・東京の第3支部・ロンドンの第4支部・パリの第5支部・ブラジリアの第11支部・ウェリントンの第30支部の7支部にこの規定が適用された。」

 「日本の支部も適用されたのか。」

 

 さとしと祐也はここ数年で少しずつではあるが、世界が大きく一変するような出来事が近い将来に来ていることを悟っていた。




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