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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第八章 紀元前編
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第113話 時刻

 現代では当たり前のように存在する時刻を刻む時計があり、それらによって仕事や経済などを安定させているが、紀元前で原始的な生活をしている時代ではそれが無く、時間に対して太陽の位置などから判断しているため、正確な時を刻む手段が無かった。その為あらゆる不都合が生じることがよくあった。

 「この前やった作業」と一括りで言っても、具体的にいつなのかを現す事ができずに、多くの人でこの前の定義でバラつきがあるので意見が一致しない事が日常茶飯事である。


 さとしはこのあまりにも不便すぎる事態になんとかしようと、シュメール人に時刻を刻む手段として時計の開発させる事にした。

 時間の概念、六十進法、1年の定義、地球と太陽の関係など、現代では常識であることを、一から全てシュメール人に講義した。


 「たしかシュメール人は六十進法を用いてたと言われているが俺がそれを教えたら歴史が変わってしまうんじゃないか?」


 まださとしは気付いていなかった。これからさとしがシュメール人にいろんな事を教えていくがそれらは全てこれからの歴史に刻まれる事になる事を。

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