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心のゆくえ  作者: ゆきのいつき
3章
105/124

ep99.変わりゆく日常

投稿ペース遅くてすみません。

「ええっ、辻先輩が副部長さん?」


 ボクは藤村部長から聞いたその言葉に開いた口が塞がらず、ボクの前に寄ってきた辻先輩のお顔を見つめた――。

 

 今ボクは、さっきの合唱の余韻からさめ、ボクを囲むように集まってきたみんなとお話をしてるところで……今まで部活に出れなかった間のいろんなお話を聞かせてもらってた。

 その中で、今日不思議に思ってたことでもあったけど……6年の先輩方がすでに部活動を引退している事実を聞かされ、そして当然ながら部長さんと副部長さんもその役目を後輩である5年生に譲ったってお話を聞かされショックを受けてしまってた。

 なんでもクリスマスにした小ホールでの校内公演を最後に引退したってことで、今日はボクのため特別に合唱に参加してくれたんだそうだ……。


 ボクのためにそんな準備してくれてただなんて……すっごくうれしいけど。


 でも……。


 同期の子たちより少し遅れて入部したし、それに夏休みの途中で入院しちゃったから……部長さんたちと過ごせた時間もまだあんまり多いとはいえない。けど、部長さん、藤村部長にはすっごくお世話になって、副部長の今井さんにも面倒いっぱいかけちゃった自覚もある……。


 なのに、そんなぁ。


 ボク、お世話になった部長さんたちの何の役にも立たず、迷惑かけただけでお別れになっちゃうだなんて――――。


 そんでもって更に聞かされた新部長さんと副部長さんはときたら。


 部長さんに大野先輩。これはまぁいいとして……。

 副部長さんに、あの・・辻先輩!


 だから……ボクが思わず聞き返してしまったのも仕方ないことだと思う。



「ちょっと姫ちゃん、何、その信じられないって顔。私が副部長だってのがそんなにおかしい? 不服なの?」

 

 ぽかんとしてたボクに辻先輩が早速突っ込み入れてきた。その顔は視力の弱いボクの目のから見てもすっごくイジワルな表情を浮かべてるのがわかった。

 

「へっ? あ、いえ、そのぉ、そんなことないです……けど」


 そんな突っ込みに対してロクな返事が出来るわけもなく、たどたどしく言いよどんでしまうボク。


「もう奈々ちゃん。まじめな柚月さんをからかうもんじゃないわ。そもそも驚かれるのも当然でしょ? 今までのあなたの行動みてればね」


 副部長の今井さん……あっと、もう違うんだっけ……が、そんな援護の言葉をかけてくれる。


「ええ~、和奏先輩それひどいです~! 私はいつも至ってマジメな一部員でしたよぉ?」


 辻先輩がちょっと拗ねるように今井先輩に抗議してるけど……うーん、その言葉には何の説得力もない……。今井先輩も「ほんとかしら」なんて言いながら訝しんでる。

 でも、確かに辻先輩ならいろんな意味で、今まで以上に部活動に活気出るかもしんないし、それに大野先輩が部長さんなら暴走する辻先輩を止めること――――で、出来るかなぁ?


 ちょ、ちょっと不安かも。

 でもパートリーダーも勤めてたんだし……。き、きっとなるようになるんだよね、うん。


「と、とにかく辻先輩っ、副部長就任おめでとうございます。その、いっつも迷惑ばっかかけてたし、これからも色々あるかもしれないけど……。でもがんばりますから、よ、よろしくお願いします」


「おおぉ、姫っちいい心がけ~。ま、私が副部長になったからにはこれからのことは大船に乗ったつもりで居たらいいよ! どーんとこいよ?」


 そう言ってそらした胸にこぶしを当て、どや顔をする辻先輩。

 ううっ、や、やっぱしすっごく不安なんだけど……。


「ふふっ、まぁなるようになるでしょう。(たぶんね)

 ということで柚月さん。あなたがいない間にこんなことになってて驚いたでしょう? それに私としてもあなたと一緒に合唱コンクール……出ること出来なかったのは少々心残りではあるけれど……。

 ともかくこれからの合唱部、大野さんや辻さんと一緒にがんばって盛り立てていってくれるとうれしいな。もちろん無理は禁物だけど……せっかく学校に戻ってこれたんだもの、せいぜい楽しい部活動、送らなきゃね?」


 ううっ、部長さん……。


 ボクは部長さんの、ううん、藤村先輩のそのやさしい言葉に胸がきゅうっと締め付けられる思いがした。そして自然とボクの目には暖かいものがじわりと溢れ出てくる。


「あうぅ、部長さん。そ、その……ボク、迷惑かけるばっかで全然合唱部の役に立てなくって……ごめんなさい……。


 ボク……ほんと……残念ですぅ……ぐすっ」


 ボクはそう言いながらもその言葉で更に心にぐっときてしまい、余計涙が溢れ出てきてしまう。


「あらあら、もう柚月さんったら……困った子。でも……私たちのために泣いてくれてありがとう! そんな気持ちでいてもらえるってだけも、すっごくうれしいわ」


 そう言いながらも、すでにもう大泣き状態のボクの顔からそっと眼鏡を外し、涙を優しく拭ってくれ……更にはアタマをまるで子供をあやすみたいに撫でてくれる。

 それはまるでお母さんにされてるみたいで……思わず目をつむってその感触を楽しんでしまった。


「柚月さん、これからは藤村先輩に変わって私と奈々で合唱部を盛り立ててくから……一緒に協力してくれる?」


 ボクが藤村先輩にあやされて(なんかもう、ほんと色々……もういいや)ると、大野先輩もやってきてボクにそう声をかけてくれる。


「は、はい! も、もちろんです。頼りないかもしんないですけど……ほんと、少しでもお役に立てるようがんばります!」


 辻先輩にも言ったけど、新部長さんにもちゃんと挨拶しとかなきゃね。何ごとも最初が肝心だ!


「蒼空ちゃん、私もいる。きっと大丈夫。だから一緒にがんばろ?」


 エリちゃんもボクの横に来てそんなことを言ってくれる。


「あ~絵梨香、抜け駆けずるいっ、柚月さん! 私もいるんだからね? 絵梨香だけじゃなくってさ、私もバンバン頼ってくれていいんだからね? 一緒にがんばろうっ!」


 か、川上さん、テンション高っ。


「う、うん。こちらこそっ! 絵里ちゃん、川上さん。これからもよろしくね」


 ボクはさっきまでの涙がウソのように今度は満面の笑みを浮かべ、同期2人のお顔を見る。

 そんなボクたちを見て先輩たちもにこやかな表情を見せてくれてる。

 部室に入るまではちゃんと受け入れてもらえるかちょっと心配だったけど……そんな心配する必要なんて全然なかった。



 ここはやっぱ……すっごく居心地いいなぁ。



 さっきの合唱の余韻もさめ、周りのみんなも練習を再開し、いろんな声や曲が聞こえてくる。エリちゃんたちも今は練習の輪の中に入ってる。


 ボクはイスに座ったまま、そんな様子を伺う。藤村先輩と今井先輩はまだボクのそばで、なんか楽しそうにお話してる。

 

 癒し……音楽はボクにとっての癒し。

 上手に歌えるわけでも……得意なお歌があるわけでもないけど。


 その場にいて、その雰囲気に浸ってるだけで今は十分幸せ。


 まだ本格復帰ってわけじゃないけど。

 少しでも早くみんなの輪の中に入れるよう、カラダを戻す努力しよう。


 がんばろうっ!



* * * * * *



 部活で部長さん交代劇があったように、ボクのいない間にガッコ内でも色々世代交代は進んでいて、その筆頭はもちろん生徒会長さんだ。

 生徒会長を選ぶ選挙は10月には行なわれたみたいで……その頃のボクはもちろん病院のベッドの中。だから生徒の一大イベントにも参加できるわけもなく。

 まぁ、どっちにしろ生徒会の人となんて全然係わり合いもないから……そう気にすることもないといえばないんだけど。それにそもそも会長さんの名前とか……もう全然覚えてもないし……。


 他にも、参加出来なかったイベントはいっぱいあった。

 その最たるものが世間でいう学園祭、ここ清徳大付属でいうところの『清徳祭』だ。

 『清徳祭』は9月に催されてて、前生徒会長さんたちの最後の仕事にもなってたイベントらしく、それはもう楽しく盛り上がったそうだ。その頃のボクは最悪な状況だったから……そんなことは全く知らされてなかったけど……。


 来年は絶対ボクも参加しちゃうんだもんね。学園祭っていえばガッコ生活の中じゃ必須のイベントなんだもん、これ逃してたらなんのためにガッコ入ったかわかんないし。


 えへっ、ちょっと大げさすぎ?



 で、あと残ったボクだけのイベントが1つ。



 なにかって?

 そう、それは今まで受けた補習の……実力確認テスト――なわけで。


 


「はぁ~、憂鬱だよぉ」


 ボクはリビングのソファーでその日何度目かのため息をついた。

 気分のせいか体調もイマイチでちょっとカラダがだるい。


「何おねえちゃん、そんな大きなため息ついちゃって?」


 持ってきてくれたホットミルクが入ったカップをボクの前のテーブルに置きながら、春奈が声をかけてくる。


「あ、ありがと。でね。明日は補習のまとめの小テストがあるの。それを思うと憂鬱で……。あーあ、もういやだなぁ……」


 持ってきてもらったまだ熱いミルクをふーふーし、チロチロと確認するように飲みながら……思わず春奈にグチってしまうボク。


「あぁ、お姉ちゃん、慌てて飲んでヤケドしないでよ?

 で、なに。そんな小テストの心配しちゃってるの? 試験なんてお姉ちゃん、1学期だけとはいえ何回か受けるるじゃん。それに成績だって良かったのに……何がそんなに不安なの?」


 ボクがちっちゃな手でカップを持ちながらミルク飲んでるのが心配なのか、注意しながら聞いてくる春奈。な、何がって……


「そんな……今までと今回は全然違うもん。1学期の試験はちゃんと授業受けて試験勉強もちゃ~んとして受けた試験だもん。だけど……だけど今回は、2学期の授業全然受けてないし……それにずっと授業出て無かったから忘れてることとかも多いかもしれないし。

 それに、それにもしテストで悪い点とっちゃって、留年することになっちゃったりなんかしたら……」


 春奈や沙希ちゃん……クラスのみんなと……違う学年になっちゃう。

 みんなと一緒に居られなくなっちゃう。


 年末から補習を受け、それはガッコに登校するようになってからもずっと続いてて、そうならないよういっぱい努力もしてたけど……いざ明日にテストを控え、怖気づいてきてた。


「ボク……みんなと違う学年になっちゃうなんていやだよ……」



「お姉ちゃん……」


 ――そういやお姉ちゃんはお母さんが学年主任の木村と話しした内容、聞かされてないんだっけか。それ聞いてお姉ちゃんが勉強する気なくならないようにって、ナイショにしてるんだよね。

 ああもう、教えてあげたい!

 結果はどうあれ、お姉ちゃんは大丈夫なんだってこと。留年することなんてないんだってこと。

 でもここまでせっかくがんばって補習も受けてきたし、勉強だってずっと文句いいながらも続けてきてるんだし……、ここはやっぱ、心を鬼にして――。


「もうお姉ちゃんったら、心配しすぎだよ! 大丈夫、あんだけがんばって勉強してたんだもん、テストもきっといい点とれるし留年なんてするはずないよ。だから普通に受ければ全然問題なしっ」



 ――ううっ、春奈はそういうけど……ほんと大丈夫かなぁ?


 ボクはなんとも微妙な気持ちのままその日を過ごし、そして自信はないものの……それでもみんなから色々お勉強の手助けしてもらったし、なにより自分でもそれなりにがんばったはずなんだし……で――――


 意を決して実力確認のテストに挑んだのだった。



* * * * * *



 月曜の朝。

 ボクはちょっとご機嫌だった。



 ガッコに通うようになってからのボクは隔週の月曜日の朝、病院に行って検査と診察をしてもらってから登校ってパターンが常になってた。

 ガッコ側もそのことについては理解を示してくれていて、遅刻にもならず授業の途中参加にもかかわらず出席扱いにしてくれてる。マジメに朝から授業を受けてるみんなには申し訳ないけど……でも、それはすっごくありがたかった。だって、それがダメなら出席日数なんてあっという間に足らなくなって、留年しちゃうの間違いないんだもん。


 でも一週間の最初が病院っていうのはやっぱちょっと憂鬱な気分になっちゃうし、あんまし楽しいもんじゃない……。


 この日もいつもと同じように診察が終わり、会計の順番待ちのため待合席でお母さんと並んで座り、時折りものめずらしげにボクを見てくる不躾な視線に閉口しながらも、あえて気にしないようぼーっとしてたら聞き覚えのある声で名前を呼ばれた。

 周りの視線を避けるようにうつむき加減だった顔を上げ声のした方を見ると、そこには久しぶりに見る、見知った姿。


「蒼空じゃんか? 久しぶりだなぁ、でもなんかしけた顔してるな? いた~い注射でもされたのかぁ?」


 あうっ、久しぶりに会ったっていうのに開口一番のセリフがそれなの? それにボクのがお姉さんなのにえらそうにさっ。


「あんもうっ、瑛太うるさい! ボク注射なんか怖くないもん、そんな子供じゃない。それに”びょーいん”来てニコニコしてるほうがおかしいんだもんね。そんなこと言う瑛太こそ注射怖いんじゃないの?」


 ボクは会って早々憎まれ口たたく瑛太にそう言い返した。

 最近はイチイチ病院来ることを確認しあったりしてないから今日会ったのはほんと偶然だ。……まぁとは言うもののお互いの来る時間なんてだいたい似通ってるから、もし来たときは会う確立は高いんだけど。


「な、何言ってるんだよ~、そんなわけあるはずないよっ! ちゅ、注射なんてもうとっくに怖くなんてないんだからな~!」


 えへっ、瑛太ったらお顔まっ赤にしてさ。おもしろーい。


「ふぅん、とっくに怖くないってことは以前は怖かったんだ? なるほどぉ~?」

「うぐっ! そ、そんなこと……」


 ボクの反論に瑛太が更になんか言おうとしたとき……、


「はいはい、もうそれくらいにしときなさいな。蒼空ちゃん、お久しぶりね? なんだか以前よりちょっとふっくらしてきたんじゃない? もうかわいさ3倍増しって感じだわ。体の方、調子いいのかな?」


 割って入ってきたのは瑛美さんだった。

 いきなりかわいさ3倍だなんて……は、恥ずかしい……。でもそのふっくらしてきたってのはほんとう。ボク、退院したばかりのときからすれば3、4キロは体重増えたんだもん、そりゃ見た目も多少変わって見えるかも?

 あ、言っとくけど太ったんじゃないんだからね? ガリガリだったのが痩せてるなって感じに変わったくらいなんだから。ここ大事、デブじゃない。


「うんっ、退院してからがんばっておいしいごはんいっぱい食べてるし、それにガッコ通うようになって楽しいこともいっぱい増えたし。だから調子もすっごくいい感じだよっ」


 ボクはさっきまでの気分がウソのように軽く笑みを浮かべながら答えたんだけど隣に座ってるお母さんが余計なこと言ってくれる。


「まぁ蒼空ったらさっきまでのふさぎようがウソみたいね? ふふっ、でも蒼空、食べ過ぎちゃって困ったことになったこともあったわよねぇ?」


 お、お母さんったら何をっ! ボクの黒歴史……掘り起こさないでよぉ。


「あらぁ、一体何があったのかしら?」


 瑛美さんは整ったお顔に軽く笑みを浮かべてそう言いながら久しぶりに会ったボクのアタマをさりげなく撫でてくれる。子供扱いされるのは嫌だけど……撫でられるのは気持ちよくって、素直に撫でられてしまうボク。

 だって、優しい手つきで撫でられるとほんと……気持ちいいんだもん。


「ほらみろ~、やっぱ蒼空、子供じゃん。普通高校生にもなって頭撫でられて喜んでるやつなんていないって」


 ずっと反撃の機会を伺ってたのか、ここぞとばかりに突っ込んでくる瑛太。


「もういちいちうるさいなぁ、男はそんなに細かいこと気にしてたらかっこ悪いっ! わたし(・・・は女の子なんだから全然まだまだOKなんだもん。……でも、まっ、瑛太はまだお子チャマだからホントはうらやましいんでしょ~?」



 はっ、ボク今なんて……? ううっ、わ、わたしだなんて……なんでそんな言い方……。



「うっ、うらやましくなんて、な、ないぞっ! もう蒼空、何言ってくれるんだよっ」


 瑛太はちょっと女の子っぽいしたお顔を思いっきりしかめ、唇をとんがらせて抗議してくる。ボクは自分のちょっとした失言? はなかったことにし、それよりも更に言い返そうとちょっと意地の悪いお顔を浮かべながら思案したんだけど――――、


「柚月さ~ん」


 ボクたちのことを呼び出す、会計のお姉さんの声。


 ううっ、残念ながら会計の順番が回ってきちゃって……久しぶりに会った瑛太との時間もお終いみたいだ……。瑛美さんもキリがいいと思ったのか、ボクとお母さんに笑顔で会釈し、そして瑛太の頭を軽くはたいて言う。


「じゃ、私たちもこれから診察ですから。ほら瑛太、いつまでも変な顔してないで行くよ?

 蒼空ちゃん、また会いましょうね。

 あ、そうだっ、前言ってたこと。お体の調子も良さそうだし、近いうちに瑛太も連れてお邪魔するからね? よろしくね」


 そう言ってボク、そしてお母さんを見る瑛美さん。忘れてなかったんだ……いいけどちょっとめんどくさいかもぉ……。

 ボクはそんなことを心の片隅で思いながらも表面上は笑顔を浮かべ「うん」って言い、そして「バイバイ」ってちょっと控えめな声でお別れの挨拶をした。

 瑛太は去り際にボクに向ってべーっと舌を出したとこで瑛美さんに引っ張られ、舌をかみそうになってた。


 バカ瑛太。

 そんなことしてるからお子チャマなんだ。もちろんボクもやり返してやった。


 べーだ。


 お母さんはそんなボクたちを見てなんか呆れた顔をしてた。

 ちぇっ、瑛太のせいでボクまで変に思われちゃったじゃない……ふんっ。


 

* * * * * *



 そしてその日。

 お母さんに送ってもらい遅れてガッコへ行ったボクは……来生先生に無事テストで及第点をとったことを知らされた。




 沙希ちゃん、エリちゃん、そして春奈。

 5年生に一緒に進級出来るよ~!




 その日のボクが終始にやけ顔になったのは仕方ないことだと思う。




エタらないようがんばりますっ。



えっ……もうエタってます……?

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