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心のゆくえ  作者: ゆきのいつき
3章
104/124

ep98.おかえりなさい

なんとか投稿です。

 周囲の人たちに色々心配をかけつつも始業式をなんとか無事に終えたボクは、大事なお友だち……そしてクラスのみんなの居る、懐かしい教室へとやっと戻ってきた。


 まぁ正確には終業式に一度顔を出てるし、補習でもちょこちょこ顔を合わせてた子もいたからちょっと違うのかもしんないけど……えへへっ、細かいことは言いっこなしでお願い。


 式に出るにあたっては足元がまだまだ全然おぼつかないボクを、みんなしてすっごく気遣ってくれたおかげで、体育館と教室の行き来も問題なくこなすことができた。

 そんなみんなのやさしさに申し訳ない気持ちでいっぱいになったけど……それを口にするのも、なんとなくはばかられちゃうから……心の中で感謝してみんなの厚意に甘えてしまった。


 席に付けば付いたでボクの周りは沙希ちゃんを筆頭に、1学期に仲良くなったみんなが次々お話に来てくれて、ボクはその目まぐるしさにうれしい悲鳴を上げちゃいそうだった。


「蒼空ちゃん、無事退院できて良かったね!」

「もう出てきて大丈夫なの?」

「困ったことあったらいつでも相談してね?」

「無理しちゃだめだからね?」


 みんなやっとガッコに出てきたボクのカラダのこと心配して、そろって同じようなことを言ってくる。

 正直、かな~り聞き飽きちゃった言葉なんだけど……でも、それだけみんなに心配かけちゃってたんだと思うと、とうてい無下に出来るわけもなく、声をかけられるたびに「ありがとう」「心配かけてごめんね」って、笑顔と共にお礼と感謝の気持ちを伝えた。


「にひひっ、蒼空ちゃん。みんなへの対応、大変だね~? いい加減疲れちゃったんじゃない?」


 そんなボクの様子をずっとそばで見てくれてた沙希ちゃんが、ようやく途切れた”挨拶詣で”に一息つけたボクに話しかけてきた。


「はうぅ~、そ、そんなこと……あ、あるかも~」


 ボクはそう言いながら両手を机の前に放り投げるように伸ばし、顔を沙希ちゃんの方に向けながら突っ伏した。


「ま、今日ばっかりはガマンだね。みんな、それはもうす~っごく蒼空ちゃんのこと心配してたんだよ? それに結局、夏休みからこっち、5ヶ月も蒼空ちゃんの顔見れなかったんだもん、みんな、蒼空ちゃん成分が不足してるんだよ~、ね?」


 沙希ちゃんは突っ伏してるボクにそう言って、同じようにボクの様子を優しい目で見てくれてたエリちゃんに振った。ボク成分って……それは沙希ちゃんだけじゃないかな? そんなコトを思いながら沙希ちゃんの横に立ってるエリちゃんを見上げる。


「う、うん。そう……かも? 私ももちろんそう思ってたし、みんなもきっとそうだったと思う……」


 エリちゃんがなぜかお顔をちょっと赤らめながら……まさかの沙希ちゃん発言肯定!

 あうぅ、エリちゃんまで沙希ちゃんの病気が移っちゃった!


「わぁ~、渡里さん、ずいぶん沙希に感化されちゃってますねぇ! でもその気持ちもわかります。やっぱクラスのマスコット、”姫ちゃん”がいないと4-Bの雰囲気、暗かったですし」

「そうだよね。それにマスコット役って莉子もいるけど……それだけだとやっぱ物足りないっていうのもあるし」


 ボクの隣りの席、優香ちゃんが微妙な突っ込みと追加の言葉を入れ、ひなちゃんまでなんか変なこと言ってる。


「な、なんですか、それ? 私いつの間にそんなのになってたですか?」


 莉子ちゃんが急なそのフリに驚きの声を上げてる。


「莉子~、何を今さら? 蒼空ちゃんと莉子でぇ、クラスのちっちゃくてかわいい妹的?……マスコットキャラとして不動の2人って感じで認識されてると思うよ? いやマジでっ」


 莉子ちゃんの言葉に沙希ちゃんが横から入ってきて、元気に、それはもううれしそうに説明する。そしてその言葉にうなずく面々。


「「な、なんなのそれ~?」」


 ボクと莉子ちゃん、2人の女の子の高い声が4-Bの教室にこだました。




 そのあと来生先生が登場し、変なテンションになってた雰囲気はなんとかおさまり、SHRとなった。

 内容はもちろん3学期の今後の予定がメインだったけど……そこでもボクのことに関してクラスのみんなに協力を求めるお話もあったりした。


 そんなこともあり……ボクはこうやってガッコに登校出来るようになるにはほんと、いろんな人が支えてくれてたんだってこと……身をもって体感した気がする。


 お母さんや春奈、ちーちゃんに伯母さん。

 病院の先生や、看護師の人たち。

 ガッコの友だちや先生。

 あ、亜由美ちゃんや(特に)優衣ちゃんも。えへっ、忘れたら大変だ。

 男の子たちも……まあ入れとこう。

 他にもボクの知らないところで、きっと色んな人が助けてくれてるに違いない――。



 ボクは先生のお話を聞きながら……そんなことを思いつつ、感謝の気持ちを忘れないよう、がんばって生きていこうと……そんな、ちょっとまじめなことを考えたりしてた。

 でもって、今がSHR中だってことを思い出し、苦笑いを浮かべたり――。



 そんなこんなで周りはちょっと騒がしかったものの、お母さんの心配も杞憂に終わり、無事3学期初日を終えることが出来たのだった。



* * * * * *



 3学期も1週間が過ぎるとさすがにボクの周りの雰囲気も落ち着きを取り戻し、ようやく入院以前のおだやか? な、日常が送れるようになってきた。


 ボクはといえば、週1の通院は相変わらずで、血液検査の結果は少しずつながら数値は改善されてはいるものの、足のむくみなんかはまだまだ出やすいし、時々吐き気とかもしたりする……なんとも微妙な状態が続いてる感じだ。村井先生からは脱水ぎみなんで水分もキッチリ取って無理しないようにって口をすっぱくして言われてる。


 瑛太とはなかなかタイミングが合わず、昨年末からぜんぜん会ってない。お勉強教えるって話も宙に浮いたまんま。でもこればっかりは瑛美さんの都合にも左右されるからボクらではどうしようもない。……まぁ、ボクとしては別に無理して一緒にお勉強しなくてもいいじゃんって思うから、どっちでもいいんだけど――。

 ただ、時たまくれるメールによれば、瑛太もなんとかガッコに通い出してるみたいだし……ボクなんかとお勉強するより友だちとかと一緒に遊んだ方が、ずっとかいいのかもしんないね……?


 まぁ、いいんだけどさ。



「蒼空ちゃん、それじゃ部活……一度顔出しに行く?」


 正月気分も抜け、授業も通常の時間へと変わり、通学にも多少慣れてきて……今日はいよいよ久しぶりの部活に顔を出すことにした。とは言うものの、以前みたいな活動はお母さんからまだしちゃダメって念押されてて……まだまだ様子見ってとこなんだけど……。


 それでも合唱部のみんなと会うの……エリちゃんと部長さん除けばあの時以来で……久しぶりだからすっごく楽しみだ。みんなボクのこと……忘れちゃってなんかいないよね?


 えへへっ、そんなこと……さすがにないか。


「うん、いく~! エリちゃん一緒に行こ?」

「もちろん! 蒼空ちゃん、部活行ったらきっと驚くと思う……」


 エリちゃんがなんか思わせぶりなこと匂わせながらお返事くれた。なんだろ? 驚く事って。


「え~、なぁに? 驚くことって?」

「ふふっ、ナイショ。行ってからのお楽しみっ」


 ふぇ~、なんだろ、なんだろ? ボクはもったいぶるエリちゃんの言葉に思わず眉根をよせて考え込む。


「あはっ、そんな考えこまないで? その、それほどたいしたことでも……ないから」


 考え込んでるボクを見てちょっと笑いつつ、「かわいいっ」っていいながら自然とボクのアタマを撫でてくるエリちゃん。

 はうぅ、なんか退院してからエリちゃんの態度、過保護になってきた気がする……。こ、これは今後注意しないといけないかも?


「わ、わかった。じゃ、と、とりあえず行こっか」


 ボクは変な空気を断ち切るためにもさっさと教室ここから移動することにし、スクールバッグと杖をとり席を離れた。エリちゃんはごく自然にボクの隣りに立ち、エスコートするかのように……ボクがふらついた時、いつでもフォローできるように……そばに付いて歩いてくれる。


 ありがと、エリちゃん。



* * * * * *



 第2音楽室のドアの前。ボクは入るのにちょっと躊躇しちゃってる。

 中からは発声練習をしてるのか、色んな声が方々から聞こえてくる。部室は音楽室と続き部屋になってる準備室を使ってるからどうしてもまずは音楽室に入らなきゃいけない。準備室からは直接廊下には出れないのだ。


「蒼空ちゃん、どうしたの? 早く入ろ?」


 なかなか入ろうとしないボクに、エリちゃんが怪訝な顔をして声かけてきた。


「う、うん。そ、そうだね。入ろう……か」


 それに曖昧な返事をするボク。


 やっぱ久しぶりの部活。

 ボクはみんなにちゃんと受け入れてもらえるか……ちょっと不安――。


 だって、……合宿中あんなことになって……みんなに迷惑かけて、それにコンクールだって出れなかったし。


 エリちゃんはみんな心配してくれてて、ボクが出てくるの待ってくれてたって……聞いてはいるものの、やっぱどうしても不安になっちゃう。

 でも、いつまでもそんなことでウジウジしてたってなんにも解決しないもんね。


「よしっ」


 ボクは小さな声でそう言って気合を入れ、音楽室のドアを開けた。エリちゃんはそんなボクをずっとやさしく見ててくれてた。


 ドアを開けるとまずその近くで発声練習してた誰かがボクの方を見た。それと同時に、音楽室に響き渡るおっきな声で驚きの声をあげた。


「ああ~っ!」


 ボクは思わずビクッとし肩をすくめちゃった。


「ひ、姫ちゃん! も、もうきちゃった~」


 むぅ~、ちょっと離れててお顔はわかんないけど……この声は5年の久保先輩? もう来ちゃったってどういうことなの?

 ボクは先輩の変な発言に、横にいるエリちゃんから答えを得ようと顔を覗き込む。


「あははっ、な、何だろね? 変な先輩だね……」


 目線をさまよわせ、ボクと微妙に顔を合わそうとしないエリちゃん。あ、あやしい。


 ボクがそうやって訝しんでる間にも、周りで練習してたみんなも練習をやめてざわめき出す。


「わぁ、柚月さん! とうとう復活だね~! よかったね~」

「無事退院できて良かったねっ!」

「ほんと心配したんだから~、もう大丈夫なの?」


 そんないたわりの言葉と共に……あっと言う間にその場にいた部員全員に囲まれ、ボクは浮かんでた疑問を考える間も無くなっちゃった。

 そして杖をついてゆっくり音楽室の中に入ってきてたボクに、誰かがイスを持って来てくれた。それに遠慮なく座り、お礼を言いながらもじっと見つめると……それは同期の川上さんだった。


「柚月さん、良かったね! また一緒に練習して、いっぱい歌、歌おうよ。それに合宿だって、きっとまた行けるよ!」

「うん、ありがとう川上さん。そのぉ、でもイタズラはカンベンしてね?」


 ボクは感謝の言葉を返しながらも合宿の朝の出来事を思い出し、ちょっといたずらっぽい顔をしてお返事した。


「うっ、あははっ、そんなことしたっけ?」


 川上さんはそう言ってアタマをかきつつ、笑ってごまかしてる。ボクはそんな川上さんを上目使いで軽くにらんで「やりました~」って言ってやった。


「うくっ、ごめん~、もうしないから許して~!」


 川上さんのそんな様子に周りのみんなも、そしてボクも……一緒になってクスクス笑った。エリちゃんだけはちょっとバツが悪そうなお顔してる。そりゃそうだよね、あの時、エリちゃんも一緒になってボクのこと見てたもんね。直接やってなくても連帯責任ってやつなんだもんね。


「くすっ」


 ボクもおかしさに軽く笑みが出てしまった。

 やっぱクラブのみんなといると楽しいな。


 そして川上さんのことをきっかけに、次々と話しかけて来るみんな。ボクはそんなみんなと、失った時間の分を取り戻すかのようにいっぱいお話をした。


 でも……その中に足りない人たちがいる。


 そう部長さんたちを始めとした6年生の人たち、それにあの・・辻先輩、それにソプラノリーダーの大野先輩もいない。

 ボクがそう疑問に思ってエリちゃんたちに聞こうと思いだしたころ……、


「おっ待たせ~!」


 準備室から威勢のいい言葉と共に出てきたのは、今居ないなと考えてたあの先輩……辻先輩の姿だった。


「お~、姫っち! や~っと出てきたじゃん! ほんと、心配かけてくれちゃって。もう大丈夫なんでしょうね~?」


 そんな元気な言葉をかけてくれた先輩の後ろからは大野先輩、それに部長さんと副部長さんの姿もあった。


「はい、その、ご心配おかけしてすみませんでした。一応お医者さまからは普通に学校生活送っても問題ないって許可は出てます。けど……そのぉ、まだ体力的に……合唱部の練習……キッチリこなすのはつらくって。家からもまだ無理しちゃダメって言われてましてぇ……」


 ボクは辻先輩の問いかけに答えながらも、だんだん声が小さくなっていっちゃう。

 そう、ボクの今の体力だと、お腹から力いっぱい歌う、合唱部の歌についていけそうもない。すぐ息があがってしまうし、心臓にだって負担がかかるし……とても歌い続けられる自信がない。もちろん、これからがんばって少しずつカラダを戻していくつもりだけど……今すぐはとても無理。


 ボクが答えてるそばから沈んだ気持ちになってしまいそうになってると、


「ああもう、姫っち、そうやってすぐ落ち込まない! あんたの事情なんてみんなわかってるんだから気にしないでいいの。

 今はさ、無事にさ、かわいい姿をまた見せてくれただけで……、それだけでみんなうれしいんだから。みんなにかわいらし~笑顔見せてやってよ、ね?」


 ほえっ? 今のセリフ……あ、あの辻先輩?

 藤村部長じゃないよね?


「ほらほら、みんなもわかってる? 主役きたんだからやるよ。ほらエリも、いつまでも姫っちのよこでぽわんとしてないで準備、準備!」


 はううぅ、な、何なのこの流れ? いったい何が始まるの?


「あ、あの、辻先輩? 一体何のこと……」


 辻先輩の一言で周りのみんなが一斉に動き出す。ボクはそんな状況にまったく付いて行けない。エリちゃんまで「はいっ」って言いながらボクの横から離れて準備室の方へ小走りで行っちゃった。


「いいからいいから、姫っちはそこでおとなしく座ってなよ。今日はあんたが主役なんだからね? まぁ楽しみにしてて」


 辻先輩が……、辻先輩がまったく辻先輩らしくない。


 これはいったいどーしたことなの? 明日、地震きちゃうんじゃ?

 ボクがとっても失礼なことを考えてたら横に藤村部長が来てくれた。部長はイスに座ってるボクに目線を合わせるように腰をおり、お話してくれる。


「柚月さん、退院おめでとう。こうやってまた部活で顔を見られるなんてほんと、うれしい――。がんばったね」



 がんばったね……。



 部長さんのその言葉で、ほんと一瞬のうちに目に涙が浮かんでくる。


「は、はい……。その藤村部長にお見舞いに来てもらって……みんなの寄せ書きや、CDもららって……ボク、とってもうれしかった。元気分けてもらいました。……ボク、こうしてみんなのところに戻ってこれて……ほんと良かったです……」


 そうやって話しながらももう涙声になってしまって、ほんとかっこ付かない。

 部長さんは、そんなボクの目じりをハンカチを取り出して拭ってくれながらも更にこんなことを言う。


「あらあら、柚月さんったら、泣き虫さんね? でもその涙、もうちょっと後までとっておいたほうがいいんじゃないかな? ほら、前見てごらんなさいな」


 ふぇ? 前?


 ボクは部長さんに言われるがまま、涙でにじんだ目で前を見る。


 慌しく動いていたみんなが手に楽譜? を持ちながらグランドピアノの横辺りに並びだしてる。ピアノにはどうやら副部長の今井先輩が着くみたいだけど……。


 一体なにが始まるの?


 ボクは思わず横にいる部長さんを見る。

 部長さんはいつの間に持ってきたのかイスに座って、キリッとした凛々しいお顔に笑顔を浮かべながら言う。


「まあ何も言わないでまずは見て? それでわかると思うから。それに私から先聞いちゃうより、知らないでいたほうがいいと思うしね」


 部長さんのその言葉にちょっと釈然としないながらも、ボクはおとなしく何が始まるのか見守ることにした。


 数分ほどおとなしく待ってるとようやく準備が完了したのか、みんなの動きもなくなり、まるで合唱を始めるかのようにみんな緊張した面持ちでボクの方を見てる気がする。っていうかどう見たって合唱始める以外にない……。


 並んでるのはどうやら5年生と4年生からなるメンバー。エリちゃんや川上さん、もちろん辻先輩や大野先輩も入ってる。6年生はピアノに着いてる副部長さんのみ。こうして改めて見てみるとやっぱ6年生の先輩の姿がほとんど見えない。どうしちゃったんだろ?

 そしてボクがそんなこと考えてたら横の部長さんがすっと立ち上がり、並んでるみんなの前まで行き立ち止まると、その手にはいつの間にかタクトが握られてた。


 ボクは自然と気持ちが引き締まってきて……その先のことを思い、コクリと息を飲む。


 部長さんが手を上げ、いきなりの演奏会がおもむろに始まった。



『いつだって 帰って……』


『いつだって戻って……』


『……「おかえりなさい」って言うから……』


 



 やさしい言葉で切々と歌われる、そのちょっとさみしいけど……ほんとどこまでもやさしい曲。

 歌ってるみんなの想いがいっぱい、いっぱい伝わってくる。


 ボクはその曲を聞いて……、あふれてくる涙をとめることが出来ないでいた。どんなに止めようと思っても、それは次から次へとあふれ出てきてしまう。



 演奏はその曲、一曲だけで、演奏時間は5分も無かったけど。



 演奏が終わってからも、ボクの……その人と違うまっ赤な目をもつ瞼から、涙が止まることはない。


 そして歌い終わったみんな、そして部長さんや副部長さん――が、最後にボクに向って言った。



「おかえりなさい」



 って。


話中の曲は、FUNKY MONKEY BABYS『おかえりなさい』をイメージしてます。

興味のある方はぜひ聞いてみてください。


この表現って著作権に抵触してしまうんでしょうか……?


引用は難しそうだったのでこんな感じにしてみたのですが。


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