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アルケミスト~闇の世界で闇に生きる~  作者: 我流技褄
第2章 学院
13/19

会合

先に注意事項を。

今回の冒頭は、内容がかなり強烈かもしれません。

苦手な方は読み飛ばして頂きたく存じます。

念の為前書き部分を長めに作っておきます。














では、どうぞ。

||ここに泊まるなら手足を置いていけ

||ここで休むなら内蔵を置いていけ

||ここを出るなら命を置いていけ

||だがもし我らと共に歩むなら

||お前の心を置いていけ


ヘルメスは、授業終了後、寮へと向かっていた。流石に人に教えるのは疲れたと見える。そんな時である。

「もし、ヘルメス様でしょうか?」

突如フードを被った男に話しかけられた。

「そうだが?」

「こちらを」

そうして渡されたのは一つの羊皮紙のメモだった。

「これは?」

「我が主からの伝言です。今夜の0:00にこの場所へ来て下さい。拒否権は無いものと思って下さい。」

「何故拒否権が無いんだ?」

「神格・・・と言えばお分かりでしょうか」

何故神格?関わりは無いはずだし、神格にばれない為に学院にまで入ったというのに。疑問に思い、詳しく聞こうと相手を見た時、そこには誰も居なかった。


・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


 兎に角状況を整理してみよう。まずこの男の正体は分からない。その男が仕えている主人も分からない。そして渡された羊皮紙には、この学院の屋上への行き方が示されている。これによって身に危険が及ぶ可能性があるかといえば、絶対あるだろう。しかし、もし神格である場合、行かない選択をする=危害有りとなるだろう。生き残れる可能性を高くするには、指定場所へ行く他ないだろう。


[0:00]

 約束通りに指定場所へ来たが、そこには誰もいなかった。見る限り装飾のガーゴイルやらなんやらがあるだけだ。

「来たね。」

声のする方を見ると、そこにはぼやけた人型の存在が見えた。声は男なのか女なのか、若いのか年老いているのかさえ分からない。明らかに雰囲気がヤバイ。何がヤバイって全てがヤバイ。絶対に敵に回してはいけないという本能の警鐘が鳴るが、その前にまずは話を聞かなければどうにもならない事を思い出す。

「今日はどのようなご用件でしょうか?」

努めて冷静な声で質問する。

「うん。今日は一部の情報の開示と注意、それとできれば協力して貰いたいんだ。」

「協力、ですか?」

「そう。まずは今から言う情報を聞いた方が良いよ?」

そういってその存在は語り出した。・・・名前を聞いてはいないが、答えてくれそうな雰囲気じゃないので聞かないでおこう。答える気があるなら最初に答えるだろうし。

「まずは僕達神格の事から。君達が神格と呼ぶ存在は、人間よ比べて高等生物に分類されるものだね。まあ、それだけといえばそれだけなんだけど、問題は現在のこの世界の状態なんだよね。普通に考えれば高等生物がこの世界の支配者となるはずなんだけど、現在神格より下等生物である人間が支配者となっている。そして力ある者は自分より下の者が支配するのが我慢ならないというわけよ。」

「ちょっとまって下さい。この世界じゃあ、神格は恐れられ、崇められているのではないのですか?」

「そう。崇められているからこその反応なんだよ。崇められてはいても自分たちはこの世界で好き勝手出来ないからね。これはちょっと理由が複雑だけど、この世界の環境が神格に適さない物になった、と思えば良いよ。」

なるほど。しかし、やはり疑問は出て来るな。

「では、なぜ貴方は私に協力を?そのような話をしては普通神格の手伝い等はしないと思いますが。」

「いい質問だね。いくら神格とは言え、その性格は様々なんだよね。大半は人間を見下しているけど、ほんの一部は人間にこの世界を任せて自分たちはサポートに留めたほうが良いという考えの人たちも当然いるというわけ。そして大切なのは、君が余りにも強大な力を持っている事、それも現在のバランスを崩す程の強大な力であることだね。」

「私の力が強大と?しかし、これは私の精製した賢者の石の能力ですし、誰でも手に入れることは可能じゃないのですか?」

「・・・。まず言っておくと、賢者の石なんて、神格でも精製出来ないから。君が精製出来たのは、賢者の石そのものに選ばれたからだよ。」

「賢者の石に・・・選ばれる?」

意味が分からない。確かに理論上生物を含めた世界さえ作れるものだ。意思があっても可笑しくはないし、実際会話したものが賢者の石である確立は非常に高い。しかし、あくまでもそれは()()()()()()()()()()だ。

「まあ、その辺の詳しい事は知らないから省くよ。取り敢えず分かってほしいのは、君が神格同士の競り合いに対するジョーカーとなり得るということだね。その上で君に協力を仰ぎたいわけ。」

さて、ここで考えてみよう。まず、相手について。相手は取り敢えず神格に類するものと思って間違いない。しかし、今までの話は、明らかにこちらに利があり過ぎる。そして一言も人類側の存在とは言ってないばかりか、正体さえ完全には明かさない。取り敢えず現在は敵対していないが、余りにも情報が少なすぎるのは問題だ。もっと踏み込もう。神格についての話が本当だとして、相手が人間側だとしても、対価に関する情報が一切無いのだ。ただ働きは御免である。よって取る対応は・・・

「申し訳ございませんが、今は様子見とさせて頂きたいです。」

当然こうなる。


・・・何故か相手が喜色を表しているぞ。姿が見えなくても雰囲気が明らかに喜んでいる。()()()()・・・

「良い判断だね。もう一つだけ忠告しておくよ。この世界では、何でも代償が必要になる。何かを判断する時は、そこを良く考えること。そして出来るだけ永く生きられるように祈っているよ・・・」

そうして、この神格の存在はこの場から消えていった・・・

出て来た神格が一体どちらなのか・・・

まだどちらにも転ぶ可能性はありますが、直ぐ出て来ることは無いと思います。

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