プロローグ
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市役所の一室、午後4時30分。
窓口業務も落ち着き後は、定時を待つだけのはずだった。
「佐藤君、ちょっといいかな」
突然、課長に呼ばれた。この時点で嫌な予感がしていた。
書類の不備か、クレーム案件の押し付けか、それとも厄介な住民対応か。だが、そのどれでもなかった。
「佐藤君に君に異動辞令が出ていてね。来週から松永ダンジョンに配属になったから準備よろしくね。」
「........はい?」
差し出された紙には、確かに自分の名前があった。
『2025年8月10日付けを持って、松永ダンジョン支部の支部長に任命します。』
「いやいやいや、待ってください!そんな急に言われてましても。てか普通ギルドの職員がなるものでしょ!僕、公務員ですよ!?」
「君も知っているだろう。1年前ダンジョンの管理は、民営化されたがすべてではなく今でも一部ダンジョンは、市町村で管理されている事を」
「今回のダンジョンも我が市で管理しているものでね。そこで君に異動の辞令が出たのだ。」
「それにしたってなんで自分何ですか!」
「君クレーム処理が得意だろう?。」
「……それとこれとは話が違いません!?」
「同じようなものだよ」
「まぁもう決まったことだから。頑張ってくれ!」
話を強制的にぶった切られた。これから、どうなっていくのだろう
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それから一週間。
引き継ぎやら引っ越しやらに追われ、気づけば赴任当日になっていた。
本来なら新しい職場について調べるべきだったのだろうが、そんな余裕はなかった。
(まあ、古参の職員もいるって言ってたし……なんとかなるだろ)
今思えば、このときの自分は、軽く考えすぎていた。
家から車で二十分。目的のギルドに到着した。
少し古びてはいるが、しっかりとした建物だ。
「今日からここが新しい職場か……不安だけど、ちょっと楽しみでもあるな」
そう呟き、意を決して扉を開ける。その瞬間、「危な――っ!?」
何かが、ものすごい勢いで飛んできた。「え?」
次の瞬間、鈍い衝撃が頭に直撃する。
遠くの方から「あー……」という気の抜けた声が聞こえた。
(え、なに今の……?)
状況を理解する前に、視界がぐらりと揺れる。そして意識が暗転した。
これが、佐藤優の支部長としての最初の出来事だった。
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22時に更新となります。




