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プロトタイプ  作者: 尖角
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2XZ1年05月19日 / 晴天

2XZ1年05月19日 / 晴天


今日は俺が41歳になる誕生日。  そんな日に、俺は誕プレなるものを自分で作り出した。


もちろん、恵梨からも誕プレをもらった。  恵梨からもらったもののは、ネクタイである。


まぁ、夫婦間ならばありきたりかもしれない。   だが、俺はそれでも嬉しかった。


だって、そのネクタイは恵梨が自らの手で、悩んで選んでくれたプレゼントだと思うから。


だから、俺は嬉しかった。  そして、そんな俺が自身にプレゼントしたのは、子供……である。



だって、俺も41歳だから。 子供がいたっておかしくないから。  だから、俺は作ったのだ。



だが、さすがに天才な俺でも、恵梨を親にすることは……  恵梨に出産させることはできなかった。



だから、仕方なく恵梨からじゃなくて、1から全て俺の手で作り出した。 それも、成長型のロボットをだ。



まぁ、君達凡人に「成長型」と言ったところで伝わらないだろうから、 俺様が簡単にだけ説明してやろう。



簡単に言うとだな。 成長型というのは、名前の通り「世の中から自発的に学習していき、身体も成長する」というもの。


要するに、普通の子供と何も変わらない。  強いて言うならば、恵梨と同じで子供が産めないというのが違う。


そして、DNAが存在しないから、病院で調べられれば終わりだ。  しかし、一般人からしてみればどれもわからない。



要するに、成長型のロボットを作り出した俺は天才ということ。  さぁさぁ、崇めたまえよ。心から敬うがいい。

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