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第二話:共鳴(レゾナンス)

結衣のドロドロとした呪詛が、ルルの体内に潜んでいた「未分化のウイルス」に直撃した。

 

 ルルは既に、外の世界でネズミや鳥たちと接触し、キメラ化の「種」をその身に宿していた。そこに、結衣の純粋すぎるほどの悪意と、強烈な「自由への渇望」が触媒として注ぎ込まれたのだ。

 ピピッ、ピピピピ……!

 心拍計が異常な数値を刻み始める。

「……あ……ああ……っ」

 管に繋がれ、声など出ないはずの結衣の喉が、獣のような低音で震えた。

 ルルの瞳が、結衣の瞳と同じ「深紅」に染まる。

 【接続リンク完了】

 ウイルスは結衣の脆弱な肉体を「檻」と見なし、それを破壊するのではなく、再構築する道を選んだ。ルルの強靭な野生の遺伝子を、結衣の神経系へと逆流させる。

 バキバキと、結衣の細い骨が組み替わる音が静かな病室に響く。

 繋がれていた管が、肥大化した筋肉に弾かれて次々と弾け飛んだ。

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