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科学の知識で異世界旅  作者: 察知
新たな仲間

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醜い競い合い

悪魔も仲間に入れる事にしたラオトは、悪魔と共に洞窟街で待つ3人の元へ合流した

「みんなお待たせ」

「よし、それじゃあ出発しよ、悪魔をおいてね」

「その事なんだけど」

「いや〜思い返してみたらその悪魔とは色々あったねぇ、けど今日でお別れかぁ寂しくなるねぇ」

天使はそんな事思ってないのが丸わかりのバレバレの演技で悲しむフリをした

「でもしょうがないよね、私はアンタと違って人気者だから「お願いします!私達のパーティーに入って下さい!」ってお誘いされちゃったからね」

「え?そんなこと言って」

ラオトが指摘しようとした所に素早く天使が割り込んだ

「ともかく!私はこの3人について行かなくちゃいけなくなったからアンタとはおさらばだね」

そう言うと、天使は獣人の国の方向へ歩き出した

「寂しいけどここでお別れだね、じゃあね、二度と会うことはないと思うけど」

「ほう、我と別れるのがそんなに寂しいのか、だが安心しろ、この少年の許可をもらい我もついて行く事になったのだ」

「ほら、3人とも早く、、、え?」

さっさと進もうとしていた天使は足を止め悪魔の方へ振り向いた

「今なんて言った?」

「嬉しさのあまりもう一度聞きたくなったか、いいだろうもう一度言ってやる、我もお前達について行くのだ」

その言葉をもう一度しっかりと聞いた天使はみるみる汗をかいていき、とても焦っている様子だった

「えっ冗談でしょ?ねえ君、この悪魔はついてこないよね、よね」

天使は助けを求めるようにラオトの方へ近づいた

「あー、なんかこの悪魔もお前がいなくなって暇そうだったから、せっかくなら俺達の戦力になってもらおうかなって」

「という訳だ、皆の者、今後とも宜しく頼む」

「、、、」

天使は非常に不服そうな表情で悪魔を睨んでいる

「俺が勝手に決めちゃったんだけど、みんなはいいか?」

「俺は良いぜ」

「私も、これからよろしくね」

「あぁ、よろしく」

「えっと、天使はどうだ?」

ラオトは恐る恐る不機嫌な天使へ話しかけた

「、、、フンいいわ、これから先の旅路であの悪魔がいかに無能か、みんなに見せつけてやる!」

「はっ、我を妨害する事に専念しすぎて、かえって自分の醜態を晒す事に期待しているよ」

(これから先騒がしくなりそうだ)と3人は思いつつも、新たに加わった悪魔と天使と共に旅を再開した


「そういえばまだ名前を教えてもらってなかったな」

「名前か、確かに悪魔と呼ばれるのは些か分かりずらいな、それでは我から、我の名は」

「私の名前はスティアって言うよ、戦闘もサポートも任せてね」

悪魔が自己紹介しようとした所に天使が割り込んだ

「、、、我の名はアレス、そこの堕天使のように治療は出来ないが、戦闘面は我に任せたまえ」

「俺の名はラオト、二人ともよろしくな」

「私はウィンディ、よろしくね」

「俺はホルス、いくらでもこき使ってくれ」

全員の自己紹介が終わったところで、ラオトが気になっていた事についてスティアとアレスに尋ねた

「そういえば、二人って何であの洞窟にいたんだ?」

「実はだな、我とその堕天使はどちらも国から追放されてしまったのだよ、そして当てもなく彷徨っていた時にその堕天使と出会い、堕天使がかまって欲しそうに我に攻撃を仕掛けてきたから、少しの間遊んでいたのだよ」

「なるほどな、だからアレスはスティアの事を堕天使って呼んでたのか」

「そうだとも、国から追放された惨めな天使に相応しい名だろう」

その時、岩陰から数体の魔獣が飛び出してきた

「お、ちょうど良いわね、みんなに私の実力を見せてあげる」

スティアが意気揚々と3人に宣伝し、いざ魔獣を討伐しようと振り向いた時、すでに魔獣は胴体を撃ち抜かれており動かなくなっていた、その事に気がついたスティアは真っ先にアレスの方を見た

「ちょっと!私が倒そうとしていたのに、何するのよ!」

「おっと失礼、魔獣に背を向け逃げようとしているのかと思っていたよ」

「くっ、、、」


その後もスティアとアレスの醜い争いは続いた、どちらの方が多く敵を倒せるかを競う為にあえて魔獣の群れを呼び寄せたり、どちらの方が役に立つかを競う為にスティアとアレスの武勇伝合戦が始まったり、どちらの方が時間を守れるかを競う為にスティアとアレスがどこか遠くへ行き、時間になったら大量の戦利品を持って3人の元へ帰ってきたり、どちらの方がじゃんけんが強いかを競う為に宿の中でじゃんけん大会を開いたり、この他にも色々な事で競い続け、獣人の国の目前までたどり着いた頃には3人はへとへとになっていた

「よし!どちらの方が怖い話ができるかは私の勝ちね」

「なんだと、我の話の方が怖かったではないか!」

「、、、(この二人を仲間に入れたのは間違いだったかもしれない)」




洞窟での戦い


スティアとアレスは200年ほど洞窟の中で戦い続けており、洞窟の外へ出たのは200年ぶりである、二人が戦い始めた時は辺りは草の生い茂る山であったが、二人の戦闘の衝撃を食らった結果、山は崩れ、草木も枯れ、岩と砂しか残っていない不毛の地になってしまった、その事に二人は薄々気づいている

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