初恋の人
「ありがとう。尚人さん。」
助けてくれた。
私をーーー
一人になることもかまわずに………
「これくらい当たり前だよ?」
そんなふうに言って笑ってくれた君。
私はこの時。君に恋をしたんだ。
その日から毎日話しかけてくれた尚人さん。
いつしか
「尚人!」
そう呼ぶようになり、
「好きです。」
「実は俺も……」
私たちは付き合うことになったんだ。
でもある朝ーー
「おはっ………」
尚人の姿が見えたから、走って追いつき、おはようって
いいたかったんだ。
でも。
尚人は
麻美と
キス
してたよね。
なんで?どうして?無理矢理されたの?
その答え以外聞いたらきっともう立ち直れない。
でも、無理矢理には見えなかった。
二人は強く抱きしめあっていた。初めてには見えなかった。
小学生には見えなかった。
「あっ………美優……」
麻美は尚人越しに私を見た。
麻美は私のーーーーーーーーーーー
親友だった。
「美優………ごめん。俺、麻美が好きなんだ。」
それだけなら、まだ良かった。けれど
「実は最初から麻美とつきあってたんだ。美優は好きじゃなかったんだ。可愛くないし。」
…………は?
ナニヲイッテイルノ?
思考が停止。
麻美が一言。
「ごめんね。尚人とは小学生の入学式からの付き合いだったの。」
それ以来尚人とも。麻美とも。話したりする事はなかった。
でも。どうしても尚人を忘れられなかった。
だからこの気持ちを歌にした。
そしてテレビ局に曲を投稿した。
「あの日~忘れられない思い出ひとつ。夕焼けに照らして忘れようとしたの~」
これが私の初めての曲。
最低な思い出だった。
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「また私を馬鹿にしにきたの?もう私とは関わらないで。」
それだけ言って私は逃げるようにして屋上を出ようとした。
「待てよ!!」
いきなり手を掴まれた。
やめて。その手で私に触れないで。
「やっやだっ。」
思わず泣きながら声をだしてしまった。
尚人は驚きながら私を見て、こう言った。
「ーーーーほんとにごめん。」
また何をいうの?
「俺あれから考えたんだ。麻美とも別れた。俺はお前が…………」




