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葬祭業務について


ー亡くなった方のことは怖いと思いますか?


 どのような意図であれ、葬儀に関わり、故人と接する仕事である以上そう疑問を持たれるのではないかと思う。


 わたしの答えはノーである。理由は二つ、一つは正直慣れが一番大きいのではないか。


 もちろん、入りたてのころは思うところはない訳ではない。


 ぼかさず言えば心霊的なことは、やはり頭に思い浮かぶでしょう。そういったことを抜きにしてもご遺体はデリケートである為、できるだけ良い状態を保つ為に意識をしないといけない。状況によっては出血することもありうるし、移動する際も丁寧にしなければならない。もちろん当たり前だけど、重量の問題がある。人手が足りなかったり、人がいても女性だけで大柄な男性となると移動も一苦労になってしまうのだ。


 お部屋やストレッチャーに移動、納棺する際、出棺して霊柩車にお柩を乗せる時などのいろいろな場面がある。言うまでもなく、ぶつけたり、落としたりしては論外だ。


 そして、仕事上慣れは必要であるが、作業にはなってはいけない。


 それは、多分ある種のプロ意識だと思う。仕事である以上、葬儀は日常になるけど、当家や故人様本人とっては一度の非日常だからこそ、持てる力を持って精一杯やらなければならない。


 そして、実利的にもなるがお客様の満足が仕事に繋がっている。


 こういった気持ちは綺麗事かもしれないが嘘を言うつもりはない。


 その上で、なぜ亡くなった人が怖いかの問いにノーのもう一つの理由は…


 あまりの忙しさに忙殺されて現実の方が怖いからだよ!!


 とある会館で作業をしている。通夜後に、当家は帰られた状況。故人様と会館に二人きりである。


 通夜後に当家と明日の告別式の打ち合わせして、式の状況や発注、手配や会館内の見回りなどを行う。なんだかかんだで21時を過ぎている。


 現実的な怖さはやはり当家の人柄や気持ちにもよる。亡くなった方との関係はどうあれ非日常に直面している以上精神的にシビアになってもおかしくない。例えば、心にあらずの状態であればよりこまめなサポートが必要になるでしょう。他にも普段より感情的になったり、神経質になったりするのも珍しいことではない。お客様に寄り添い、わかってもらうことで信頼関係を築くことが大切なのだ。非常に大変だが…


 一応、事前に当家と打ち合わせした人から伝達事項として報告がくる。


 幸い、今回は当家の方は安定している方であったが…


 そうこうしてあるうちに無事に今日の施行を終える。


 冬場は繁忙期、理由はお察しください。


 この会館の今日の仕事は終えたけど、業務は終わってない。


 なぜなら、帰りに近くの会館に寄って明日の法要の準備をしろとのお達しだ。


 人手不足ではあるが、仕事の抱え過ぎでキャパオーバーでは?


 今日、前の当家の告別式終わってからスライドしたよ?昼飯抜きよ?


 だから、会社も含めて現実的な怖さが勝る。


 もし、化けてでたら、送る手伝いしてるのに文句言われる筋合いはないとキレる自信がある。





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