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レイカノ。~『霊(アレ)』に好かれてから、俺の人生が180度変わった件~  作者: 破魔 七歌 
第一章 呪霊解きの世界……。『ウィズ ゴースト レインボー』
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修行と神様とオンラインゲームと……。

─楓視点─




「して、『討伐浄霊作戦(グループチームミッション)』の派遣先は何処じゃ?」



 会長(じいさん)が、巨大画面(オンラインゲーム)越しに、画面一杯に映し出された会長(じいさん)の父親である夢葉(ユメハ)曾祖父(ひいじいさん)へと問い掛けた。



「ふむ。お前さんの浄霊師(エクソシスト)仲間が、倒れた場所じゃよ?」



「やはりの……」



 夢葉(ユメハ)曾祖父(ひいじいさん)の言葉を聴き、視線を落とす会長(じいさん)


 やはり、『討伐浄霊作戦(グループチームミッション)』を展開すると言うからには、お相手さんも相当な『(アレ)』だと思われる。


 複数の浄霊師(エクソシスト)さんたちと、イケメン吸血鬼(ヴァンパイア)な『アルフォンソ=ピッピストレーロ』こと『ピピ(ロー)』との合同参加で、少し安心しきっていた俺は、改めて気を引き締め直す。


 それに、お相手さんである『(アレ)』も『ピピ(ロー)』の時のように、単体とは限らない。

 俺は、会長(じいさん)へと尋ねてみた。



「会長? 今回の『討伐浄霊作戦(グループチームミッション)』の派遣先って、相当な『霊』が居るんですか……?」



「ふむ。(カエデ)くん。実は、そうなのじゃよ。ワシの浄霊師(エクソシスト)仲間も相当な使い手じゃったが、単独(ソロ)での潜入は、失敗じゃったよ。そのせいか『討伐浄霊作戦(グループチームミッション)』展開の依頼(クエスト)が『神様』から直々にあったようじゃの……」



「え!? か、『神様』っ!?」



 夢葉(ユメハ)曾祖父(ひいじいさん)の説明の冒頭部分で、『神様』と言う言葉(ワード)を聴いて気にはなっていたが、俺は改めて会長(じいさん)から聴いて、驚く。



「ん? 言ってなかったかのー?」



 会長(じいさん)が、まるで「知らなかったのか?」と言わんばかりに、目を「ギョロリ」と俺へと向けて、そう言った。



 俺は、『巨大画面(オンラインゲーム)』の画面一杯に映し出された夢葉(ユメハ)曾祖父(ひいじいさん)の『顔』へと、改めて聴いてみた。



「あ、あの……? か、神様って?」



「ふむ。『神様』じゃ。ワシも()たコトが無い。白い霧のようなモヤでモヤモヤと包まれておっての? 『声』のみが聴こえる。ま、ワシらは『霊体』じゃから、『霊界』の『(そら)』から光が降り注ぐようにして聴こえて来るのじゃよ。ワシらとは存在の次元が違うんじゃろな……。んで、この度は『神様』直々にワシへと通達があったのじゃよ?」



「ふ、ふーん……。そ、そうですか……。(いるんだ。神様……。あるんだ。霊界……)」



 俺は、夢葉(ユメハ)曾祖父(ひいじいさん)の言葉を聴き、そう想いながらも、やはり驚きを隠せない。

 


(やっぱり、いるんだ……。やっぱり、あるんだ……)



 しかし、この『巨大画面(オンラインゲーム)』……。

 一体、どうなっているんだ!?

 『神様』とも繋がっているのか!?

 それに『霊界』って……。


 ますます、分からない……。


 会長(じいさん)が、この世……つまり、現実世界(リアル)とも限りなく「繋がっている」とも言っていた。



(ウーン……。分からない……)


 

 俺が、首をかしげ……この『巨大画面(オンラインゲーム)』の『謎』について、想いを馳せていると──夢葉(ユメハ)が俺の方を向いて、こう言った。



「そんなコトより、修行! 修行っ!! 私が手合わせシてあげるよ? ね?」



 夢葉(ユメハ)がそう言って、俺の方を見て「ウインク」して──

 夢葉(ユメハ)の胸が「たゆん──」と、揺れた……。

 


(ふぇっ……!?)



 俺の心の中に電撃のような直感の稲妻(イナヅマ)が、(イカヅチ)のように走った。

 

 夢葉(ユメハ)の「手合わせシてあげるよ?」は、嬉しいアッチの方ではなくて、もちろん『格闘技(バトル)』の方だろう……。

 

 『ピピ(ロー)(せん)の時のように、夢葉(ユメハ)に物凄い『烈拳(パンチ)』を浴びせられたなら、俺は、ひとたまりも無い……。

 身震いが、する……。


 格闘(ファイティング)感覚(センス)抜群の夢葉(ユメハ)

 

 夢葉(ユメハ)の詳しい経歴は知らないが、もと格闘技(ファイティング)(マスター)だったとか?

 

 そう言えば、昔、テレビで世界最強の美少女とか言って、もの凄く可愛い「たゆんたゆん」な女の子がいたけど……。

 

 オリンピック新種目の『異種男女混合格闘技(アルティメットファイト)』の『無差別級』で男に混じって、世界の並み居る強豪や猛者たちを軒並み倒して、初代王者『(ゴールド)メダリスト』に輝いたとか言う伝説の美少女──


 

(それって、まさか……!?)



「そのまさかだよ……?」



「ふぇっ……!?」



 『(タマシイ)の契約』で、俺の想いと思考を読み取った夢葉(ユメハ)が、衝撃の告白(カミングアウト)をした。


 俺は、情けない2度目の「ふぇっ……!?」を声に出してしまい、驚いてしまった。



「ビビッてんの……? (カエデ)くん、大丈夫?」


 

 横から妖しい小悪魔のような瞳で、黒音(クロネ)ちゃんが詰め寄り、俺の目を「ジッ……」と見つめ、夢葉(ユメハ)と同じように「ウインク」したかと想うと──


 

 俺へと、そっと……黒音(クロネ)ちゃんが、口唇(くちびる)を寄せようとしていた……。



「ちょっ! く、黒音(クロネ)っ!!」



「なーに、夢葉(ユメハ)? 良いトコだったのに……?」



 久々に、夢葉(ユメハ)黒音(クロネ)ちゃんとの、この遣り取りと言うか……出会って間もない頃のような二人のこの光景を、俺は目の当たりにしていた。



「そんなに自信がないの……?」



 黒音(クロネ)ちゃんが、俺の目を尚も見つめて言う。



「大丈夫だよ? (カエデ)……。いきなり、ぶっ飛ばしたりなんてシないからさ?」



 夢葉(ユメハ)も、俺の目を見つめていて、優しい笑顔で言う……。



「え? あ、うん……。そだね……」



 俺は、(うつむ)きながらも、黒音(クロネ)ちゃんと夢葉(ユメハ)から視線を落として、目を伏せた……。 

 

 夢葉(ユメハ)から修行と聴いて、俺は、夢葉(ユメハ)に着いていけるか自信が、無い。

 夢葉(ユメハ)には、情けない姿は見せたくは無いが、不安で仕方がない……。

 

 そして、黒音(クロネ)ちゃんの瞳の奥に秘められた、悪魔的なこの『眼力(めぢから)』。 

 

 俺に対して優しさを装っている黒音(クロネ)ちゃんだが、なんとなく、多分、黒音(クロネ)ちゃんも『(カエデ)霊力(レベル)育成(アップ)』について何か企んでいるはずなのだ。

 

 俺は、心配しすぎなのだろうか?

 疑心暗鬼になりつつ……黒音(クロネ)ちゃんの企む修行に着いていけるのかも、自信が持て無い。

 身も心も重い……。

 

 黒音(クロネ)ちゃんの黒魔法……『殲滅(マグナム)魔弾丸(フォーティーフォー)』を、何発も喰らわせ続けられるとか?

 

 いっちゃうよ? アノ世に……。

 

 俺は、夢葉(ユメハ)黒音(クロネ)ちゃんと『(タマシイ)の契約』をしてはいるが、俺からは夢葉(ユメハ)黒音(クロネ)ちゃんほど、二人の気持ちとか心とか、真意までは()み取れない。

 俺には、肉体があるからだろうか……?

 そのせいで?

 肉体が、(タマシイ)の想いを伝わりにくくさせ、阻んでいる?


 いや、夢葉(ユメハ)黒音(クロネ)ちゃんも、俺のコトを心配してくれているのは、事実だろう。

 それくらいは、分かる。


 しかし、しかし……。

 

 いや、しかし……。

 

 大幅なレベルアップは必須だ。

 なんせ、10日間しか時間が無い。

 相当な使い手とも言っていた会長(じいさん)浄霊師(エクソシスト)仲間が、やられたほどの『(アレ)』だ。

 やれることは、やっておきたい……。

 

 俺は、顔を上げた──

 


(怖がっている場合じゃ、無い……)

 


(とにかく、やるんだっ……!!)



 『(タマシイ)の契約』で、俺の(タマシイ)の言霊が、夢葉(ユメハ)黒音(クロネ)ちゃんに響いたのか──



 夢葉(ユメハ)黒音(クロネ)ちゃんが、「たゆん──」と胸を揺らしながら、二人同時に叫んだ。



「「  ()しっ!!  」」



 夢葉(ユメハ)黒音(クロネ)ちゃんが、軽くガッツポーズを決めて、同時に二人の胸が「たゆん──」と揺れた。



「フフフ……。流石は、我が主。(カエデ)くんですねぇ? 私もお供させて頂きますよ?」



 今まで静かに(たたず)み、俺たちの様子を伺っていたアレなイケメン吸血鬼(ヴァンパイア)な『ピピ(ロー)』が、俺の傍で囁くようにそう言って口を開いた。

 

 ピピ(ロー)が、そう言った後……。

 会長(じいさん)の言葉が、波紋を呼んだ──


 

「さて……。では、この『巨大画面(オンラインゲーム)』に入って、(カエデ)くんも夢葉(ユメハ)黒音(クロネ)ちゃんも吸血鬼(ヴァンパイア)くんも、四人で修行するかの?」



「「「「 !? 」」」」



 今までの、しばしの時間……。

 静かにしていた会長(じいさん)のこの一言(ひとこと)が、()いでいた水面に波紋を広げるようにして、この場の空気を一変させた──








 

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― 新着の感想 ―
[一言] 夢葉ちゃん、霊力方面だけじゃなく物理でも強かったのですか(;゜Д゜) 悪霊退散(物理)なキャラになっていたかもしれないですね、生きていたら(;'∀')
[良い点] メダリストっ…! 夢葉ちゃんって凄い方だったのですね(; ゜ ロ゜) 強くて可愛くてたゆんなんて…最高ですね✨ それにしても…夢葉ちゃんはなぜに幽霊になっちゃったのか気になりますね。 …
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