表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/24

鈍速

眠い

狙撃手は2キロほど先のビルの屋上にいる。

既に撤退を始めているだろう。

「逃がさないっ。」

建物の壁を蹴って移動することで速度をあげる。

「よしっ。」

ビルにたどり着く。

あとは登るだけだ。

なかなかの高さがある。

できるだけ窓のない場所を選びながら、

駆け上がる。

屋上に航空機は近づいていない。

間に合った。

私は最終階に躍り出る。

狙撃手は2人だ。

地面に足を着けることなく、切りつける。

死体を確認すると無線装置の電源が入っていた。

どこか遠くで回収してもらう予定だったのだろう。

パラシュートも背負っていた。

すぐに援軍がくる。

家にいる兄を迎えに行かなくてはならない。

ドンッ。

衝撃に体が仰け反る。

どうやら、地獄に生き返ってしまったようだ。

勝利の笑みを浮かべる首を削り取る。

(絶生)の力で私が死ぬことは無い。

ただ、痛みはある。

この体に刺さった剣は、

私に生き地獄を味あわせるのに最適だ。

しかし今は自分の境遇を嘆いている時ではない。

急いで兄を連れて逃げなければ。

騎士はパラシュート片手にビルから飛び降りた。

その頃、

某所ではこの場面を監視している者達がいた。

「ありえない。」

驚愕の声が上がる。

狙撃失敗から狙撃地点に到達する速度と、

狙撃手のナイフのような物で弾かれたという証言。

そして、

最後の銃弾を上半身に受けながらも活動している。

全て人間では不可能なことだ。

王城を陥落させた時に逃げ延びた騎士は、

みな他国に名を知られるような大物ばかりだ。

だが、今回のは人間業じゃない。

体に刺さっている剣など気になるところはあるが。

私はこの場面の映像とレポートを、

本部に送ることにした。


んん〜

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ