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剣贄
一月か…
力は反発し合う。
剣は力の権化。
それ故に彼女は気を抜けば
自らが爆散する可能性を考えねばならなかった。
均等が崩れた体を、
その力を利用する事で維持していた。
外へ向かう力を内に向かわせ、
大きくなった質量を活用する。
重心を移動させることで
体のどこにでも重さを乗せることができる。
彼女の死は敵の死へと変わっていた。
才能だけでは到達不可能な領域。
神の祝福は真の意味で彼女に注がれていたのだ。
他の者への剣は選ばれたのではなく、
その者自ら勝ち取ったものだ。
神の意向は関係していなかったのだ。
慈悲や救済は彼女に優先され、
他の者が勝利することは不可能だろう。




